つぶやき |
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更新しようとした作品に大量の誤字が発見されて、修正してるうちに今日が終わって明日になった。 |
とうとう正式にPVが公開されたスパロボBX。 気になる。とても気になる。 まずは新規参戦勢の顔ぶれの面白さ。ゴーグとガリアンなんて全然知りません。AGEはそのうち出るだろうとは思っていましたが、SDガンダムに重ねてマクロス30なんて代物をブッこんでくるとは、その発想恐るべし。 最近は大忙しのOOとマクロスFは別として、ガオガイガーとナデシコが久しぶりの参戦です。出るのはW以来でしょうか。更に3Dグラ以外の作品としてはライジンオーが初の参戦。ガオガイガーとナデシコは続くストーリーが存在するだけにどこか思わせぶりですね。 そして何より気になるのがマジンガーSKLと真マジンガーが肩を並べている点です。 今までのスパロボシリーズでは共通しない世界観のマジンガーが並ぶなど例のない事態です。 戦闘シーンも気になります。どうやら今までのスパロボとはかなり違ったアニメーションの形式に挑戦しているようです。特にSDガンダムの戦闘アニメーションの動きは目を見張るばかり。相変わらず時々大胆に攻めたことをするシリーズです。 そして、最も気になるのが恐らくパッケージになるであろう集合イラスト。 みんな左を向いています。……これもまた、今までのパッケージイラストでは前例のない事態です。 普段は左右や正面へそれぞれの機体が勇ましく構え、さながら三方を囲まれながらも奮戦するかのような集合イラストだったのが、今回は明確にどこかを見据えた構図になっているのです。 これは間違いなく何かをやらかす気だ!!(根拠のない確信) ……というわけで、完全に私情なつぶやきでした。 |
(考えてみればあの時の再現か……) ふと、不良集団に囲まれながらも雄大はそう思った。 この都市に来たばかりで地理に疎かった雄大は、偶然にもその時に路地裏で襲われている統舞を発見した。 抵抗する気力もなさそうな人間に寄ってたかって剣を突きつける連中を見て瞬時に頭に血が上ったは、すぐさま根性の腐ったその連中に殴りかかろうとした。だが介入した瞬間に統舞は立ち上がって不良に啖呵を切り、気が付けば二人で背中を合わせての乱闘騒ぎ。 何だ、元気なんじゃないか――心底意外に思った。 統舞の心の中には熱いものがあった。熱――いや、窯(かま)と形容するべきか。 剣を精錬するために"運命"という名の鉄を熱する窯、それこそが意志だと俺は考えている。 そして統舞の持つ窯の熱は、今まで俺の周囲では感じたことがないような激しさを内包していた。 どこか未熟で初々しいが、それゆえに一層その輝きは一層力強く瞬く。 「そういえば……初めて会った時はそのまま意気投合したから聞きそびれてたけど、お前あの時なんで不良連中に絡まれてたんだ?倒せない相手でもなかっただろう?」 「んー……ノーコメントで。あの時に暴れたのは、お前に触発されてちょっと燃えちゃっただけだよ」 「なんだその"普段はちょっとドライです"みたいな言い方」 「乾燥してたほうが火がついた時に激しく燃えるだろ?」 枯草か何かかよ、と統舞の言葉に内心で苦笑した。 「上手い事言ったつもりかよ……まぁいいや。いい加減やっこさんも痺れを切らしてきたらしい!準備はいいな!?」 「あたぼうよ!一手、俺の"剣之舞"で遊んでやるぜッ!!」 「何が舞だぁ!余裕ぶっこいてんじゃねぇぞぉぉぉぉぉぉッ!!」 集団の一部が勢いよく足を踏み出して、手に握った様々な刃を大きく振りかぶり肉薄する。 瞬間、雄大と統舞は弾かれるように同時に正面へ突っ込んだ。 「バカが!丸腰で死にに来たか!?」 「死ぬとしたら、俺じゃなくてお前らだマヌケッ!!」 そんな脇の締まらない粗雑な太刀筋で人をどうこう出来るなどと、思い上がりすぎた。 不良が振りかざした剣を唐竹割のように振り下ろす――が、下した時には既に攻撃を見切っていた雄大の拳が一直線に不良の顔面に突き刺さっていた。 「げふぅ……ッ!?」 槍のように鋭い一撃は不良の意識を瞬時に刈り取る。 「ハエが止まるぜ。――次来いやぁ!!」 「な……なめんじゃねぇぞこのヤロ――ガハァッ!?」 次に短剣を逆手持ちに突っ込んできた不良を、間合いに入られる前に蹴り飛ばす。 こいつらは刃物の優位性や取り回し方というものを碌に理解していない。だからこそ、素手でも有剣者に勝てるまでに鍛えられた雄大にはその動きが酷く稚拙で緩慢に映る。 雄大は怯んだ他の不良たちの懐まで一気に距離を詰め、地面を踏みしめて正面にいた不良のどてっぱらに鉄拳を叩きこんだ。驚くほどの膂力が込められた一撃に不良が吹き飛び、後ろにいた数名をなぎ倒す。 だが、流石にそろそろ状況が見えてくる不良もいる。 「幾ら徒手空拳で強かろうが、こっちにはリーチの差があんだよォ!!」 長剣を持った不良が側面から走り込み、俺にその刃を突き出した。 剣が素手よりも優れる単純明快な解答――リーチの差。戦争では古来よりこのリーチの差がしばしば致命的になる。剣より槍、槍より弓、弓より大砲――人類はその距離を飛躍的に伸ばし、相手の手が届かない場所から敵を下す術を模索してきた。 だが、こいつらは肝心なことを忘れている。 人類は既に『剣法』というシステムの下、このリーチの差を覆す身体能力と技術を手に入れている事に。 剣を出せなくとも、戦いようというものが存在することを、不良は理解できていなかった。 不良は剣を突き出た瞬間、勝利を確信したようににやりと口元を歪めた。 だがその表情はあっという間に驚愕に変わる。 「な……ッ、嘘だろオイ!」 「リーチの差があっても活かし切れてねぇんだよお前らは。だからこんな風に白羽取りなんて許しちまう。俺の言ってる事、分かる?」 雄大は突き出された剣を、顔色一つ変えずに掴みとっていた。 器用に刃で手を切らぬように掴みとられた剣をそのまま引き寄せ、カウンターの要領で蹴り飛ばす。 「グハッ!?ば、バケモノかよテメェ……!」 「お前らが世間を知らないだけだよ、"バカモノ"。俺に拳術を教えてくれた人はもっと強かったぞ」 息も絶え絶えな不良へと向けられた雄大の大胆不敵な笑みに、既に不良集団は圧倒されていた。 |
天獄篇の興奮冷めやらぬうちに?え、発表は明後日………? ………(無言の気力+120) Kは、うん。シンが崩壊しすぎててww でも、ガン×ソードがいるのはすごくうれしかったんですよね。声付きで観たい! 個人的に、Gガンが出てくれると嬉しいかな。初期ドモンとヴァンで 「おいお前、こいつのこと知ってるか!」互いにみたいな。 個人的に凄まじいシナリオだと思ったのはW。もう一回、オーガンかブレード出てくれんかな……。 後、ビッグオー。どんだけロジャーとドロシー好きなんだろうな私ww 私も無印~天獄篇まで、DLC以外はスペシャルディスクも含めて網羅しましたよ。ZANは垂涎物の格好よさでしたね。 時獄篇ではルルーシュの撃墜数がぶっちぎりだったんですが、天獄篇では守銭奴クロウが群を抜きました。次いでDEMが使いやすすぎるアルト。そして三位は地獄篇でも三位だった馬鹿火力の宗介がキリコと僅差でランクイン。ちなみに一週目はスリルを楽しむためにDトレーダーをセルフ縛りしました。 (……しかしファウラーとサビーナがまさかの戦いも無しに存在消滅とは……ゲイツの出番を無駄に引き延ばしておいてそれは酷いじゃない?エヴァもあんな半端な絡み方するくらいなら旧エヴァと絡めてもう少し話を広げてほしかったなぁ……ブツブツ) 至高神は流石に強敵でしたね。個人的にはイドムの方が面倒極まりなかったですけど。底力強すぎでしょうあれ。 さてはて、次の戦場はどんな具合かな?期待が膨らみますなぁ……何せ3DSですから、UXの後に続くわけですよ。UXのシナリオクオリティはMXやWに並ぶレベルでしたから、過剰な期待を抱いてしまいそうです。個人的にはガン×ソードとか鋼鉄神ジーグなどK、L辺りで出た皆さんを呼び戻してほしいもんです。 無印のZから天獄まで駆け抜けましたが、撃墜王は主人公、二位はゲッター竜馬、三位がビックオーのロジャーかフルメタの宗介、グレンラガンという感じでした。レナードのラムダ・ドライバはセコイと思う。しかしフルメタ勢はスパロボに出るとなんであんな初見殺しと化すのか。Wのガウルンとか。impactだかの大公は東方先生いないと辛い。ま、一番はスペシャルディスクのXAN。知らなかったら、見てください。勝てる気しません。何やってんだ、富野!ゲーム版皆殺しの富野。 最新作、AGE出そうなんですよね。ユニコーンカモン!もう一度、レーバテインを見たい。 |
ミスター木刀と愉快な子分たちの会話をよそに、物思いにふける。 今、自分たちがミスター木刀に絡まれる遠因となった一か月前の乱闘に。 この町に住む人間は、ほぼ例外なく有剣者――運命力を物質化できるルールの下に生きる存在だ。 だが、力は血気盛んで反骨精神旺盛な若者を奇行へと駆り立てる。不良の集団はその典型だった。 奇抜な服装に奇妙な言動、そして意味があるのかないのか不明なチーム名の下に集う謎の一体感。 町の北区では特にこの手の連中が数多く点在し、互いになんちゃってギャングのように勢力争いを繰り返している。治安部隊とも度々騒ぎになり、町に住む者は同類以外は滅多に近寄らない。 だが、その日の統舞は別に値魔未知の為に急いでいる訳でもなく、そこを通った。 はっきり言えば、統舞はこの町では落ちこぼれの部類に入る有剣者だった。 『剣法』によって運命の物質化を果たしたとしても、その運命が強い者とは限らない。運命力が弱い人間では一寸法師の針のような小さな刃しか生み出せないことだってある。当時の統舞はそれが別の方面で顕著だった。 「ハリボテ剣士」。それが統舞につけられた仇名。 立剣製定(レジスレート)する剣がガラスのように脆く、一度ぶつけてしまえば砕け散ってしまう。何度練り直しても、何度力を込め直しても同じ結果が訪れる。特に中学生の頃から強度の劣化は加速度的に進行し、卒業するころには「見てくれだけは立派だ」と後ろ指をさされるほどに落ちぶれた。 原因は知っていた。 中学頃になってから、周囲で異常なまでに「足並みを合わせる」という行為の重要度が増す中で、自分は我を通せなかったからだった。 本気で勝負して勝つと「何を必死になっているんだ?空気を読め」と冷たい目線を向けられる。 道徳的に間違っていることを注意すると「何を真剣ぶっているんだ?空気を読め」と冷遇される。 振られた話は私見を混ぜずに相手に合わせる。好きな趣味は建前だけでもすべて友人に合わせる。 そうしなければどんどん疎外されていく環境の中で、精神的に未熟だった統舞は周囲に必死で合わせた。 他人の望むがままに自分を合わせる行為は逃げに他ならない。そんな生活を続けるうちに、統舞の運命力は見るも無残な形骸を晒していた。いつの間にか周囲からも情けない奴と軽蔑されるようになり、しかしそれに反論するだけの勇気は胸から消え失せている。 周囲が強くなっていく中で精神的にも実力的にも取り残され、統舞は次第に世の中の全てに嫌気がさしてきていた。 何が運命力だ。 何が『剣法』だ。 もう自分が何のために立剣製定を行っているのかも、自分が何を目指していたのかも朧げになる。中学時代の生活は、統舞の自我や意志力をごっそりと削り取っていた。ふらふらと町を歩むその姿は運命力のない生きた骸。これから何を考える事も、何を為す事もない。 つまるところ、やけっぱちだった。 不良と肩がぶつかり、掴みかかられる。 罵声を浴びせられ、殴り飛ばされ、剣を突きつけられる。 汚らしい路地裏に、痛む身体とゴミが投げ出された。 屑だと思う相手にさえ屑扱いされる自分を、ひどく冷めた自分が見下ろしていた。 ふと、抵抗するように剣を作ろうとして、思う。 今更存在価値もない自分が作り出す剣に一体何の意味がある? 剣を作り出せない人間を外界人と呼んで見下すこの町で、その剣を満足に作り出せない自分が、今更その手で何の運命を切り開けるというんだ? 意味がない。価値がない。やらない―― (はは……俺ってば、本物の屑だ) 自虐的な乾いた笑い声が喉から漏れる。 結局、運命を切り開く力なんてなかったんだ。 外界人以下の、未開の野蛮人以下の、家畜以下の存在。 ――そんな自分の在り方を、心のどこかで許容している自分が、何よりも情けなかった。 そして。 「一人相手に寄ってたかって何をしてるんだ?情けない奴等……お前らの運命ってのはそんな下らん事をやるためにあるのか。ならばこの俺が直々に活人剣を……いや、"活人拳"を叩きこんでやらぁッ!!」 剣を相手に拳で立ち向かった未来の親友をその目に捉えた時、統舞は情けないを通り越して許せなくなった。 剣を持たずとも運命を変えようとしてるお人良しもいると言うのに、自らの可能性を勝手に心の奥底に封じ込めて屑に甘んじている自分の存在が、許せなくなった。 そんな心意気を見せつけられてもまだ路地裏で腐りきって、恩人の手助けもしようとしない自分を自覚した時――統舞は、自分を変えることを決意した。 「待てよ………元は俺の喧嘩なんだ。俺の運命だ。俺が変えなきゃいけなかった未来なんだよ!だから……俺も混ぜやがれぇぇぇッ!!」 数年ぶりに思い出す勝利への執着。心臓を振るわせる灼熱の躍動。 その日、俺は見ず知らずの男と共に10名の不良をぶちのめすことによって数年ぶりに自分を取り戻した。 そして――その代償として今まさに面倒事に巻き込まれているわけだ、と統舞は自嘲した。 一昔前ならばその事態に無駄な後悔と自己保身を重ね、藁のようにが去るのを待ち望んだかもしれない。だが、今はどうしてかそんな自分の心に余裕がある気がした。 根拠なんて無いが――この世間知らずの大親友とならば、どんな困難も乗り越えられる気がした。 |
ふと思うとあんまり作ったことないですね。チート……チートかぁ。もしチーで色々やって以来、そっち方面に枯れてしまったような気もします。概念的な能力ともなると収拾がつかないから片っ端から制限かけるのがクセになっちゃってるのかもしれないです。 うーん……二次創作キャラのチートは個人的感性で除外して、残りかぁ。 『私と私の周囲の因果律は全て人の理想が動かしているの』 (メリー:都市伝説のアレ。人間の集合無意識が形成する現象であり、固体的存在なのかはメリー本人もよく知らない。人が望むメリーさんのイメージ像の全てになることができ、起こす現象によっては因果が逆転していたり絶対不可避の筋道を人間に辿らせることもある。その気になれば殺すメリーさん、優しいメリーさん、傍観するメリーさんなどありとあらゆるイメージ像になることが出来る。そのため人類に一人でもメリーが人の手で退ける事が出来ない絶対的存在だと考えていれば、それは実現する。なお、格の低い(その都市伝説を認知している人が少ない)都市伝説を自分に取り込むことも可能なので、逆説的に格の高い都市伝説には負ける可能性がある) 『母さん母さん!潰した筈の虫が消えちゃったんだ!一体どこにいったのかなぁ?』 (仏の子:概念的な世界に存在する何かが物質世界救世のために送り込んだ奇跡を起こす存在。人類すべてを救済する訳ではなく、あくまで世界の枠が崩壊しないようにあらゆる世界線、時間軸の事象に干渉を行ってステージの崩壊を未然に防ぐ万能調停者(デウスエクスマキナ)。なお、本人には全く自覚がなく、奇跡を起こしていること自体を知らずに自分を一般人だと思っている。しかも奇跡を起こしたという事実を観測できる存在が基本的にいないので、周囲も気付かない。なお、彼の存在で一番被害を被っているのがクトゥルフ神話の面々だったりする。なお、仏というのは広義の救いの存在であり仏教と直接の関係はない) 『んん、今日の卵焼きは会心の出来栄え!流石私、将来の良妻は料理の腕が違う!!』 (田楽入子(でんがくいりこ):地球から見ると、パラレルワールドで未来の地球に移民した異星人の子孫ということになる女の子で、今はこちらの地球人に成りすまして特殊任務を遂行している。神秘術という魔法に近い術を極め、時代が時代ならば魔王のような存在も個人で打倒できるだけの実力を秘めている。空間同時攻撃、転移、時流操作、事象拒絶、記憶操作など魔法で出来そうなことは一通り出来るし運動や勉学の面でも隙がない超天才………なのだが、その神秘術とそれに連なる非現実的現象を無意識に無効化させてしまう男に惚れているためどうしても無敵にはならないというちょっと残念な子) 他、身体能力チート数名。後はチートと呼べるほど強い奴はいないですね。 精々構想の中で「体内時間が停止してるから時間干渉できる相手にしか倒せない」とか「ロギア系能力者モドキで太陽にでも放り込まないと死なない」とか「敵も味方も世界も全て複製できる」とか「天地創造できる」とか、そんなありきたりなのしか居ないです。 うん、みんな多分そこまで凄いチートではない筈。 |
物事を調べる時にインターネットとかいう便利なものがあると便利だと勘違いしがちなんですが、実際には一長一短だったりします。何故かと言うと、それを調べるためにはパソコンの電源を起動させてネットを立ち上げ、検索して適切なページを開くという条件がつきまとうからです。 しかも知りたい情報があちこちのページに散らばっていたりするともう面倒極まりない。それくらいならPCの横に資料本を置いて必要な時にめくって確認した方が圧倒的に楽だという感覚があります。が、その感覚がちょっと危ない。 何が危ないかというと、お財布に危機が迫るのです。 見つけて「これ資料になるな」などと考えてしまうとついつい買ってしまいます。この前なんて自分の考えたオリジナルキャラの能力の参考にと3000円くらいの元素図鑑を買おうとしてました。そしておそらくこれからも元素図鑑以外に様々なものを買おうとして葛藤することになるでしょう。覚えるのではなく必要になる都度調べて拾う性質なので、もう既に参考になりそうなものを何冊か買ってしまっていたり。 趣味で書いてるだけだけど、趣味だからこそ適当にやりたくない。その意志が散財を招くのです。 まぁもう一つ悩みがあるとしたら、我が家は一か月に20冊は本を買っているために昔に買った本の所在がどんどん知れなくなる事なのですが。 最近は「じゃあ資料の必要ない創作書こう」などと血迷ったことを考えて、流石にそれは無理かと正気に帰ったりしてました。うーんジレンマ。図書館が欲しくなります。 ただ、資料が必要なのは仕方がないですね。 私の場合はインターネットで調べる。それで足りなければ、自分で手に入れる前に友人にTELを入れて、その手の資料を持って居ないか確認しますけど。 数人当たれば結構、出て来る物です。 困って居るのは……引っ越しした時に処分した本が……。 あれ、この知識、何処から手に入れた知識だろう。その裏付けとなる資料が何処を探してもない。 それで散々家に有る本を調べて、結局ない。良く考えて見ると引っ越した際に処分した本の中に……。 軽トラ一台分ほどの本を処分したので。 |
無剣(むけん)雄大(ゆうだい)という青年は、実は勉学は出来るが割と世間知らずな男である。 自炊などという文化が存在する事を知ったのはつい最近だし、洗濯などという文化に関しても最初は全く無知で、柔軟剤という名前を聞いて「触ると体が柔らかくなる薬」という馬鹿な勘違いをして恥ずかしい思いをしたこともある。 驚くこと無かれ、なんと自動ドアに「取っ手がついていない」などと衝撃を受けていた所を発見されたこともある。そしてそんな田舎者でも知ってるようなものを知らないくせに、それが赤外線センサを用いて人を認識していることは理解できている部分に彼の珍妙さがある。 そして、そんな珍生物を『中央集剣都市』で最初に発見した人物にして彼の友人である諸枝(もろぎ)統舞(とうま)は、今日も彼の世間知らずに呆れていた。 「雄大……お前なぁ!そこR-18って書いてあるんだから18歳以上は入っちゃ駄目なのかなぁとか考えなかったのか!?」 「いやその……18って何の事だろうと思って逆に興味をそそられたというか……まさか風俗映像のコーナーだとは知らなかったんだ!すまん!!」 「今時それくらい中学生だって知ってるっつーのにお前って奴は………おかげで俺もろとも店員に注意されちまっただろう!あそこ行きつけだったのに、バイトやってた女店員さんの何とも言えない微妙な表情を思い出すと通いづらいわ!」 「よく分からんが、そういうことなら菓子折りでも用意して謝りに行くか……」 「は?謝る?」 「……?そのお前が言う店員は、俺達が公序良俗に反する行為をしようとしたと考えて怒っているから通いづらくなったという話ではないのか?」 「違うわい!むしろ俺の内心の公序良俗の問題というかそういう感じのアレなの!」 こんな事ならこいつをDVDショップなどに連れて行かなければよかった!と統舞は頭を抱えて帰路についていた。 雄大がDVDショップにさえ行ったことがないというから案内してやったのが、とんだ恥をかいてしまったものだ。なんとこの男、「あれは何だ?」とこちらが止める暇もなく18禁コーナーのピンクな暖簾を捲ってしまったのである。こいつが世間知らずなことは承知していたが、こちらにとって常識な事を知らないが故に気を付けていてもこんな風になってしまうのが恨めしかった。 慌てて止めて説明しようとしたところに店員が現れ、一緒に入ろうとしたものと勘違いされて有無を言わさぬお小言。結局二人は気まずくなってそのまま何も借りずに店を出た。 帰りにちょっと可愛いなと思っていた女性店員さんが何とも顔を合わせ辛そうに目を逸らした瞬間が忘れられない。暗に「そんな人だったんですね、ちょっと引きます」と言われた気がした。 スケベ扱いされたと心に降りしきるヘビーレインに打ちひしがれている統舞と、それにしきりに頭を下げて謝る雄大。 二人が共に行動するようになったのは、ここ数か月と最近の事である。 そしてその一か月前は、雄大が『中央集剣都市』に引っ越してきた時期と重なる。 二人はその頃に偶然知り合い、そしてちょっとした縁が重なって友達になった。 しかし、一緒に行動し始めてからというもの、統舞はこの男に驚かされてばかりだった。 ……主に、その世間知らず具合に。 雄大は剣武洞学園への入学が決まったからこの町に引っ越してきたという。 これは、統舞の知る限り珍しい事だ。 何が珍しいかというと、それは学園の方ではなく時期。 日本最高峰の高等学校である剣武洞学園は、日本中から『剣法』のシステムに適合した学生を集めて教育する目的を持った機関である。 そして、学園は当然システム範囲内に指定されている特別自治区『中央集剣都市』への移住、若しくは現住所としている事が求められる。 何故ならば『剣法』による剣と運命のルールの統治下に入ることが認められた者にしかソードシステムの適合は受け付けられず、そのソードシステム適合を受けていること自体が学園の入学条件の一つだからだ。 よって、余所者が入学する場合は順番として引っ越してから入学が決まるのが普通だった。 他の自治区から転校のように訪れる事もあったが、普通は別の自治区でソードシステム適合を受けている人間はその土地にある『剣法』適応学校に通う。そのような点において、彼は珍しい部類に入った。 だが、それ以上に驚いた事があるとすれば――初めて出会ったあの時、路地裏で性質の悪い有剣者に情けなくも打ちのめされていた俺を助けてくれた雄大の眩しい姿。 雄大という男に興味を持ち、一緒に行動したいと願うようになったのはあれが切っ掛けだった。 あの時に助けられたから、というのは少し違う。ただ単純に、一人の男として尊敬できる存在だったからこそ―― 「どうした?ちょっとぼうっとしてるみたいだが……」 「あ、ああ。ちょっと考え事をな」 考えに集中しすぎて雄大に顔を覗かれた俺は適当に誤魔化した。 「ふうん。まぁ考え事してるのはいいけどさ……周りちょっと見てみ?」 「え?周りって………」 言われた俺は周囲を見回す。 発見その一、怖い顔のお兄さん方が俺達を囲んでいる。 発見その二、この場所は雄大と初めて出会った、性質の悪い有剣者の溜まり場近くである。 発見その三、お兄さん方と雄大が既に臨戦態勢である。 それらの情報から導き出される結論はひとつ。 「ごめん、これ一体どういう状況?俺が若干ぼうっとしてる間に物語はどんだけ進んじゃってるの?」 「ええっと、そこのミスター木刀!友達がアンタの話全然聞いてなかったみたいだからもう一回説明してくれ!」 「ええー!?俺様があれだけ懇切丁寧かつ熱意を込めて説明したのにもう一回!?でも暇だし別にいいよ!!」 (いいのかよ……) いつの時代だと聞きたくなる学ランを羽織ったリーダー格らしき男――ミスター木刀は割と素直な男だったようだ。周辺の連中の着崩した服や治世の感じられない無遠慮な視線から、一先ず自分たちが不良に絡まれている事だけは察することが出来た。 「いいか、もう一度よく聞けよぉぉ……俺は同じ話をするのが嫌いなんだ、次はねえぞぉ……お前らを呼び止めて包囲している理由は他でもねぇ。お前ら、俺の縄張りで――」 「アニキの縄張りで暴れ、更にはアニキの子分をノしちまったチョーシ乗ってる馬鹿どもがまたノコノコ現れたんだ!こりゃあ逆襲のチャンスって奴だよなぁ!……ね、アニキ!」 「お、おう。そうだ」 呼んでもないのにじゃじゃじゃじゃーんとミスター木刀の隣の子分がしゃしゃり出る。 が、ミスター木刀は自分の言葉を遮られたのが気に入らないのかちょっと不機嫌そうである。 「あー……コイツが喋っちまったが理由は他にもある。それはだなぁ――」 「俺達不良グループ『ウッドロウ』の誇りにテメーらは泥を塗った!これが余所のグループに伝わっちまうと『ウッドロウ』の評判に関わる!だ・か・ら……始末!イッツジャスティス自明の理よぉ!……ね、アニキ!」 「う、うん。そうだな」 今度は殺気と別の子分がしゃしゃり出てきて台詞を奪う。 ミスター木刀の怒りのボルテージは大分溜まっているのか、木刀を握る手に力が籠って血管が浮き出ている。 「………子分たちが喋ったことは全て本当よ。俺達(おれたちゃ)舐められたら負けなんだよ。お前らみたいな――」 「お前らみたいなどこのグループにも属してねぇ一般(パンピー)にちょっかい出されても黙ってられる程アニキは優しくないぜぇー!!」 「…………そう、そうだ。だがソイツは建前の話。本当は――」 「実はアニキは熱い男!10人もの子分をボコボコにしたお前とお前のダチがどれほどの実力なのか……気になったら試さずにはいられないのがアニキの生き様よぉッ!!」 立て続けに追加で二人の子分がしゃしゃり出る。 もはや邪魔したいのではないかと疑いたくなる間の悪さにミスター木刀の台詞は見事に空中分解してしまった。 「…………………テメェら、ちょっとそこに直れ」 「へ?」 「へい!」 「なんすか?」 「並びました!」 ミスター木刀の一声で横一列に並んだ4人の子分。そんな彼らを待っていたのは――尊敬するアニキによるフルスイングな怒りの鉄槌だった。 「人の台詞を根こそぎかっさらってドヤ顔キメてんじゃねえよこのボケナス共ぉぉぉーーーッ!!ブッ、飛べッ、オラァァーーーーーッ!!」 「ぎゃあぁぁぁぁぁぁあああああああああ!?!?」 かっきぃぃぃぃぃん!!と木刀らしからぬ音を立てた一撃によって、子分たちは空に浮かぶ4つの星になった。往年のホームラン王であるベーブ・ルースを彷彿とさせる見事なスイング。彼は今すぐ更生して甲子園を目指すべきである。きっとドラフト会議でどこかの球団から指名が来るだろう 「………高度なコントだな」 「え、これがコントなのか!?噂には聞いていたが、まさかこの町にも芸人が住んでいたとは……!」 なんだか始まる前から疲れてしまった統舞は、雄大のズレた勘違いを訂正もせずにため息をついた。 |
「前・代・未・聞・です!!」 校長先生らしいおばさんがダァン!!とテーブルを叩いた。 大きな音に、校長の横でオロオロしている老齢の教頭の肩がビクリと跳ねた。 やはり難癖をつけられたな、と俺は内心で溜息を吐く。 それも無理らしからぬことではあるが、あの時の俺にはああするしか方法がなかったのだ。 しかし今それをこの校長に説明した所でまともに聞き入ってはくれないだろう。赤マントを目の前にした牛のように興奮しているのだから体当たりを喰らうのが関の山だ。 「『剣法(グラディレックス)』不適合で剣さえも出せずに素手で試験官を倒すなど、野蛮極まりない!!おかげで貴方の倒した試験官は前歯を2本も骨折したのですよ!反省の色はないのですか!?」 「校長、彼の歯は殆ど差し歯ですし、無剣君を推薦したのは折られた当人なのですが……」 「黙ってなさい教頭!今、私が話をしているのです!人の話は最後まで聞きなさい!!」 「き、恐縮です」 気が弱そうな眼鏡の教頭が仲裁に入るが、校長は小動物くらいならば殺せそうな迫力の瞳でギロリと睨みつけた。脂汗をハンカチで吹きながらあっさり引き下がる教頭。二人の力関係が如実に表れている。 今にも人の首を締めて殺しそうなほどにたけり狂う校長の迫力は、とてもではないが50そこそこのおばちゃんには見えない。 「まったく!200年の歴史を誇る誉れ高き剣武洞学園にこのような粗野な男を入れなければならないなどと思うと、私は代々この学園を守ってきた先人たちに申し訳が立ちません!!」 「校長、剣武洞学園は40年前に他校との合併で組織形態を組み直した学園なので、継いでいるのは名前だけですが……」 「黙っていなさいと言いました!!」 「き、恐縮です」 「ああまったく歯がゆい!何故この私がこんな剣と運命を否定する"無刀刃僧(むとうはそう)"かぶれの小童に入学の知らせなどせねばいけないのですか!あんな旧時代的で滑稽で脳みそにカビが生えた時代錯誤の日文化的集団に……!!」 「あの、俺は"無刀刃僧(むとうはそう)"じゃないんですけど」 「……校長は"無刀刃僧"に個人的な恨みがおありなのです。興奮が冷めるまで付き合ってくれませんか?」 「はぁ。大変ですねぇ教頭も」 「………大変なんですよこれが」 何故かは知らないが、俺はこの人ならうまくやっていけそうな気がした。 「だいたいあの時だって私が国語の成績で勝っていたのにあの腐れ坊主はあろうことか"肉体が資本なので体育出の勝負以外は興味ない"だとか!!何故私がそんな汗と埃で汚れるような真似を……ああ思い出しただけでも腹立たしい!腹立たしいついでに更に腹の立つことを思い出しました!」 過去の記憶を掘り起こして謎の人物の悪口をぐちぐちと小一時間マシンガンのように喋り倒した校長は、ぜいぜいと肩で息をしながらこちらを睨みつけた。ひたすら立ちっぱなしで肩や腰にガタが着始めていた俺は、ようやく話が進むと漏れそうになった溜息を噛み殺した。教頭は既にダウンして椅子に座っている。 おおよそ教育に携わる人間らしからぬ悪意と差別意識を剥き出しに、校長は入学証書を俺に渡した。 「まったく!貴方が我が校の誇る最難関筆記試験を満点で通過していなければ試験官の推薦状を握り潰している所です!!」 (独裁的すぎる……!自分で入試受けておいて何だけど本当に大丈夫かこの学園!?) 「……おっほん!えー、改めて……無剣くん。貴方の剣武洞学園入学を……非常に不本意ながら認めてあげましょう。溢れ出る御仏の如き慈悲で、特別に、貴方を人間として扱ってあげます」 「ありがとうごさいま……」 「あら、如何したかしら?何か書類に不備でも?」 俺は受け取った書類を見て絶句した。証書を受け取った手があまりの衝撃にわなわな震える。 そんな様子を校長は先ほどまでと打って変わって実に愉快そうに見ている。 この証書、一度ぐしゃぐしゃに握りつぶして破り裂いた形跡があり、それを涙ぐましくもセロテープで固定している。 というか、もう既に紙よりセロテープ部分の方が多くて紙と呼んでいいのかも微妙だ。 これが人に渡すものかよ!という内心の叫びを必死で抑え込んで歪になった笑顔で通す。 きっと破ったのは校長で修復したのは教頭に違いない。涙ながらに再発行の難しい証書を修復する教頭の哀愁溢れる後姿が瞼に浮かんだ。 なんという陰湿な嫌がらせ。入学時点でここまで教育に携わる人間に嫌われるなんてことがあるだろうか。俺は校長の質問に震える声で「ありません」と答えるので精一杯だった。 校長はこれ以上口も利きたくないと言わんばかりにシッシッと手で俺を追い払った。 もうすでに人間所が寄ってきたハエかなにかに応待しているようである。 何故ここまで嫌われなければいけないんだと、と理不尽な思いを抱えながらも、俺は教頭にそっと背中を押されて校長室を後にした。 学園生活は入学式を迎える前から早速に前途多難である。 「はぁ。独りで生きるって大変なんだな………ああ、なんかこれからが不安になってきた」 = = 熱狂的なまでのヘイトセールを終了した校長は、とぼとぼと出ていく無剣を見送って――鋭い目つきで呟く。 「さて、何者なのかしらね……あの子は」 確かに校長は個人的な部分では非常に好き嫌いが激しく過激な性格をしているが、同時にそれのせいで仕事上の見落としをするほど耄碌はしていない。 先ほどまでの態度は半分以上がポーズだ。伏した札を目立たなくするためのポーズに過ぎない。 これだけやっておけば、彼は暫くの間自分が不当な扱いや他人と違う扱いを受けてもそれほど違和感は覚えないだろう。何せ学校のトップに嫌われていっると思い込んでいるのだから。 校長が無剣相手にわざわざ回りくどい真似をしてまで演技を通したのには理由がある。 「無剣なんて聞いたこともない名前だわ。何所の田舎から来たのかしらって思うほどに聞き慣れない。でも、彼は入試で満点を取った……つまり飛び抜けて成績が優秀。ならばなおさらに、私が知っていないのはおかしい………」 この学校には推薦枠も存在する。そして推薦枠で入る者は、その多くが学園独自の情報網で飛びきり優秀な人材を発見してスカウトするような形式で埋められていく。だから、この入試で満点を取れるほどの成績を誇っているならば今までにスカウトマンが見つけている筈なのだ。 不審に思った校長は彼の身辺捜査を行った。 結果は、ある意味で白。何故ならば――何の経歴も発見できなかったから。 「戸籍は一体どこの伝手を使って作った物かは知らないけど確かに存在する。でも中身が空っぽ。育った地域、環境、人間関係……何を調べても何も浮かんでこない。常識的に考えるなら偽装戸籍と思うのが普通だけれど……偽装の形跡もない。どういうことなの……」 気になることは他にもある。彼は試験は勿論実技に関して、口コミやインターネットなどで出回っている情報以上に知っていた風な様子がうかがえたと報告にある。それはつまり、彼の周辺にこの学園の生徒、若しくは従業員、若しくはOBが存在して、彼に教えたと考えるのが普通である。 だが先ほども言った通り、彼は経歴が謎のままだった。念のために学校関係者から彼らしき存在の情報を探ったが、探れる範囲内では何も見つからなかった。 「しかし入学費はきっちり大金が納められている。学校の学費なんてその辺の子供がぽっと稼げるようなものではないのに、彼にはどうやら財力があるって訳よね……若しくはバックアップかスポンサー。……一体なぜあんな子供に?そして、何故その姿を隠すの?」 他にも不審な点を挙げればきりがない。 だが、そのなかでも最も不可解な点は――『剣法(グラディレックス)』に不適合だったことだ。 「あのシステムに登録されて不適合だったなどという事例は今まで一度もなかった。何故なら剣の材料となる運命力は、人が生きている時点で必ず存在している。例えその意志が弱くても立剣製定(レジスレート)すれば果物ナイフ程度の形にはなる。そこに大人も子供も関係はない。ないのに……不適合?あれだけの成績と戦闘能力を持った人間に運命力がない?」 そんなことはありえない。必ず何か理由がある筈だ。 もし何の理由もなく不適合であったなら、それは『剣法』というシステムそのものにエラーが存在するということになる。 それは、少なくともこの特別自治区内では決して認めてはならない事だった。 「剣は運命を切り開く象徴。誰しもが剣という可能性を秘めている。剣そのものが運命であり、運命を切り開く。万人にその可能性があり、その可能性を形にする『剣法』は言うならばこの世界の真理………」 ゆえに、無剣という少年の存在は、システムから見た矛盾そのものであった。 「貴方が真理を壊す危険因子なのか。それともシステムの限界を指摘する使者?或いは――いえ、考えても詮無きことですね」 既に彼の事を探るための用意はしてある。デスクの上に置かれた「特級制度創設に伴う新学級増設の計画書」のタイトルを指でなぞりながら、校長は不安とも警戒とも知れないため息をついた。 |
人よ、剣を握れ。 剣とは己にして運命の突破の先駆け。 それは困難を斬り裂き、その先にある現実へと手を伸ばす術。 人よ、剣を握れ。 剣は人の可能性を広げ、剣は人の『創造力』を得る。 創造とはすなわち存在しなかった世界の形成――転じて、未来の創造。 人よ、剣を握れ。 その刃にて限界を越えよ。 望まぬ未来を打ち砕き、運命をその手に掴め。 「剣とはつまり、そういうものだ。ある種の自分自身とも言い換えられるだろう。だからこそ、我々『有剣者』は剣の力を競い合い、高みを求める。さあ、剣を抜くといい……君は筆記試験では極めて優秀な成績を修めたと聞いている。期待しているよ」 「………………」 その男――試験官を務める有剣者の男に、青年は無言を以って答えとした。 青年は藍色を基調にしたシワひとつない服を身に纏い、その手にも腰にも背中にも剣は持っていない。 否――今の時代、帯刀という文化は「実剣」という金属製の加工品と共に過去のものとなりつつある。 「ふっ……抜かないか。まだ立剣製定(レジスレート)は未だに慣れないかい?確かに初めての時は戸惑うよね。『剣法(グラディレックス)』の登録を初めて行った時は僕も随分戸惑ったものだよ」 「……いや、そういうわけでは」 「強がらなくともいいさ。何も恥ずべきことはないのだし」 『剣法(グラディレックス)』。 それは、人間が元来内包している可能性――つまり因果力や運命力などといった目に見えない資質を物質化させる前代未聞のシステム。人間の掌に「神秘数列(ステグマータ)」と呼ばれる運命物質化プログラムを刺青のように直接書き込み、人間の精神力を燃料にまるで鋼鉄のような刃を実体化させる、現代の魔法だ。 運命力を象徴するものとして物質が剣の形を取るため別名「ソードシステム」とも呼ばれているその力は、人類の技術に限りがない事を世界中に見せつけた。 剣、それは力と英霊の象徴ともいえる武器だ。 銃や砲が発達する以前は武将や戦士の力の証であり、彼らが最も頼りにした道具。 その魅力は文明化が進んだ現在でも人の魂へと受け継がれている。 そしてその本質は、敵や困難を切り開くこと。 運命力を物質化した剣は、それを握る人間に運命力を貸し与える。 物理的エネルギーとなった運命力を用いた人間は、通常では考えられない圧倒的な実力を示してみせた。 例えば紛争地域に介入し、両勢力を和平に持ち込むために戦場の武器を破壊し尽くした者。 例えば、人命救助のためにが持つ特殊な能力を用いて自然災害を防いだ者。 『剣法(グラディレックス)』の加護を受けた人間の中でも突出した力を得た者たちはデモンストレーションのように世界中でその力を見せつけ、いつしか世界は再び剣と武勇で評価される時代へと戻りつつある。 だがそのような力は誰でも扱える訳ではない。 それらは余りの高度性と危険性を孕むことから未だに一般化はされず、日本でも特別自治区や特定職種しかそのシステムの加護を受けられない。つまり、その限られた地位にいる人間は例え誰であろうと虚空から剣を取出し、振りかざすことが出来るということだ。 彼は、その特別の一つ――合格倍率300を誇る国立剣武洞(けんぶどう)高等学園入学試験の狭き門に挑もうとしている。現代の英霊を育てると謳われるこの学園に足を踏み込めるのだ。 緊張はあるだろう。不安もあるだろう。 だからこそ、それを乗り越えることに価値があるのだ。 「戸惑うもの無理はないな。この特別自治区『中央集剣都市』に住む人間にとって立剣製定(レジスレート)は当たり前のものではあるが、自治区の外では安全性の問題から一切普及してないシステムだ。僕や君みたいに剣武洞(けんぶどう)学園に入学する過程でシステム適応者になった人間なら誰だって最初は感覚が掴めないものだ」 「……いや、だからそういうわけでは」 「だが覚えていて欲しい。立剣製定に最も重要なのは強い自我と覚悟だ。でなければ君が握る剣はその可能性と力を発揮できない」 試験官はそう言いながら、自身の握る剣を素振りのように振るった。 遅れて、剣から強風が吹き荒れて青年を煽った。煽られた青年はその目つきを鋭くする。 立剣製定された剣は唯の剣ではない。鋼のように、と言ったがその強度や切れ味は実際には有剣者の精神力や心の根底にある感情のよって様々に変化する。時には怒りや悲しみも強い剣を作り出すトリガーとなる。 今の風によって闘争心を煽られたのか、青年はは腰を落として臨戦態勢になった。 その様子を見て、試験官は内心で自分の思惑通りに彼の心が動いたと内心で微笑む。 試験官の仕事は勝つことでも負ける事でもない。見極めることにある。 突然『剣法(グラディレックス)』というシステムの加護を受けて自身の可能性を形にした時、その力を極度に恐れる人間や、逆に力を得たことで暴虐になる人間がいる。或いは、手に入れた力の使い道が分からず途方に暮れる人間もいる。 そんな人間に一番最初に力の使い方を教え、道を示し、そして感じた可能性に採点する。 それこそが試験官の仕事だ。 学園の入学条件は特別自治区の住民であること。入学試験は筆記が200点と、+αで実技試験。 筆記試験は国内の高校で最難関を誇り、毎年平均点は50点前後という悲惨な結果に終わるが、その反面で実技試験では可能性を示すことさえできれば合格も可能になる。 つまり、筆記が駄目でも剣で可能性を示すことが出来れば入学そのものは可能である。 だが、ここにはちょっとした裏がある。 筆記が駄目だから実技で頑張ろう、という場合に、意志の強弱で大きな落差を与えるのだ。 実技で何とかしよう、という中途半端な覚悟の者。実技狙いで最初から勉強を投げ出している者。そんな者は、はっきり言えば意志が――運命力が弱い。何故なら困難な運命に立ち向かい、現実を変えるのが運命力。ここで死に物狂いになれない者は可能性を示せないのだ。 だから筆記で優秀ならば強い運命力を持っていることが多いし、筆記が駄目でも驚くべき可能性を示した者が合格する可能性をも秘めている。そうして選ばれた生徒達の中から絞りに絞られ、そして認められた者が剣武洞学園に入学することを許される。 青年はいつでも戦えるように隙のない構えを見せているが、未だ剣は抜かない。 その構えからは武道を修めたもの特有の研ぎ澄まされた気迫を感じさせる。 果たして、彼はどれほどの可能性を示してくれるのか?彼の剣にはどれほどの運命力が込められているのか?想像するだけで試験官は期待が膨らんだ。自らの剣を握ったまま両腕を迎え入れるように広げて催促するように言い放つ。 「さあ、受験番号199番、無剣(むけん)雄大(ゆうだい)君。急かす気はないが、覚悟が決まったらいつでも仕掛けてきたまえ。僕はいつだって歓迎だよ?」 「いつでも……いいんですね?」 「ああ、いつでもいいとも。さあ、見せてくれ雄大君。君の可能性、君の運命力を――!!」 「俺は……いえ、分かりました。ではいきますッ!!」 迷いを振り切ったように、溜めこんでいた彼の闘志が爆発する。 試験官は確信した。この青年は間違いなく強い。これほど強い意志を見せたのは今までにも数えるほどしかいなかった。 可能性を秘めた若者の最初の敵として立ちはだかることが出来る幸運を噛み締めながら、試験官は叫んだ。 「さあ、来いッ!!」 無剣雄大が走り出す。あらん限りの力を足に蓄え、焦げ付くほどに燃え上がる気迫を剥き出しにして――チンピラのような怒声と共に飛翔し、猛烈な威力の膝を試験官の顔面に炸裂させた。 「くたばれやボケぇぇぇッ!!!」 「グボァァァーーーーッ!!?」 不意を突かれた試験官は、頭が粉砕されるのではないかと錯覚するほどに強烈な一撃をまともに喰らいボウリングのピンのように試験会場の壁まで吹っ飛ばされた。 この教職について10年近く経ち、生徒に負けたことなど無いに等しい試験官だ。 不意打ちにだって慣れているし、実力は本物だ。だから負ける要素など無い筈だった。 だったのに、剣の勝負なのに剣を使わないという予想外過ぎる戦法に、彼の身体は一瞬だけ鈍ってしまった。 しかしこの場合、不意を突いたとはいえ素手で相手を倒した無剣を称賛するべきなのか、不意打ちに敗北した試験官を叱咤するべきなのか、非常に判断が難しい所である。 壁に激突してバッタリ倒れ込んだ試験官は、息も絶え絶えながら無剣の方に震える手を伸ばす。 頭部にモロなダメージを受けて今にも意識が飛びそうな辺り、いかに無剣の一撃が強烈だったのかが伺える。何から何まで小一時間問いただしたいというWhy(なぜ?)の想いだけで意識を繋ぎとめた試験官を、無剣はわりとどうでも良さそうに見下ろした。 「いつでもいいって、い、言ったけどさ………な、何故、そこで……膝?」 「何故って……俺、システム不適合者なので剣は出せませんよ。その辺の連絡は聞いてなかったんですか?」 「……うっそん」 あっけらかんと答える無剣に、試験官は「そういう事は早く言ってくれ」と心の中で叫びながらその意識を落とした。 尚、これは言うまでもなく剣武洞(けんぶどう)学園始まって以来の珍事であったことをここに明記しておく。 |
N.Cさんの作品がランキングに載ったと聞いたのでちょっと見に行ったら、うちの作品がその下にありました。イワユル、オリジナル4位という奴ですね。正直更新を止めてずいぶん経っていたので「この作品はもうランキングに載ることはないだろうなぁ」などと勝手に考えていただけに、ちょっと嬉しいです。 しかし、例によって例の如く私の小説を評価した人はたった二、三人と超少数。逆を言えばそれくらいオリジナル小説で評価されることが難しいってことですね。つぶやきでも時折同じ旨の発言を見たことがあります。 実際厳しいものがありますね。私自身、オリジナル作品はほぼ読みません。 一時期面白いものがないかといろいろ探したことがあるんですが、ここに「惹かれないものを読まなければいけない」というジレンマがありました。 例えば単行本として全国販売してる本なら自然と口コミで事前情報が手に入ります。或いは雑誌ならばお気に入りのものを読むついでに流し読みして惹かれることだってあるかもしれません。ですがこのような小説サイトに於いては、自分で探して一つ一つ検証しなければいけません。 極論を言うと、オリジナル小説は惹かれる要素がゼロに近いです。 オリジナル小説の作者が他の二次創作などで知っているとか、ちょっとした知り合いみたいなものだったらそれを切っ掛けに自発的に読むこともあるでしょうが、逆を言えばそれ以外で読もうとすることはまずありません。 その時点で、自分で手間をかけてやらなければいけないという「苦」が発生します。 しかも表紙や挿絵のように明確なイメージがないまま文字だけで受け取らなければいけないため、イメージを固めるために読みこまなければいけないのです。さらりと読みたいのに、読み込まなければいけない。これもまた「苦」です。 さらに言えばこの界隈には私も含め実力的に未熟な人が多いので、当たりと外れで言えば外れが9割以上です。外れを何度も引くことを前提に読まなければいけないため、これもまた「苦」。 二次創作にはそれにプラスして敷居を下げる要素があるのですがそれは割愛して。 人間、苦しい事は避けたいものです。だから自然とオリジナルから人は遠ざかっていく…… という勝手な想像……というか個人的な感想でした。オチなし。 お手本通りだと意味がない。でも混ぜすぎたり崩し過ぎるとそれはそれで駄目。かといって正解がある訳でもない……イワユル苦行ですね。 ここのサイトは基本的ににじファンの系譜、つまり二次創作専門サイトの系列なのは皆さんご存知の事。なのでそんな感じの人がどうしても多くなります。で、そうなるとオリジナルは日陰へと追いやられ、点が入りません。点が入ってない小説は……こんな事言いたくありませんが9割以上面白くもなんともないクオリティ。読まない訳じゃないですけど、余りにも期待値が低すぎてほぼ触れないです。 二次創作は1を2や3にする作業ですが、一次創作は0から1をひねり出す作業。ただしひねり出された1が金かクズ鉄かは別の問題で、その点において二次創作は既にひねり出されたものを加工する作業な訳ですから、その辺の難易度の差はある程度仕方ない部分があると考えてます。 最初を少し読んでみて、出来が良ければ……と言うか、好みに合えば読むし、合わなければ読まない。 その程度ですか。二次だって同じですから、オリジナルだから読まない、二次だから読む、などと言う区分はないですね。 むしろオイラの場合は、二次の方に高い敷居を用意しているような気もしますし……。 だって、原作と言う良いお手本があるのに、なんで……と思いますから。 |
投稿時間を間違えてました。順番に投稿されるはずが2番と3番の公開が逆順になってますね。 被害を被った人がいるかは不明ですが、一応謝罪をば。申し訳ございませんでした。 |
前に暇つぶしと称してオリジナル小説を(つぶやきで)連載してたことがありますが、一応アビィ編は一通り書き終えてるんですよね。今は量と時間のせいで見直し手直し誤字潰しが終わってないから公開は出来ませんが。果たして公開できるまでどれほどかかるのやら……。 しかし呟き連載は反響が皆無な割にやるのは結構楽しかったです。気負うものがない分やりやすいんだと思います。 と言う訳でこっから下は暇つぶしなのです。 遠い遠い昔、まだ世界というものさえもない時代。 何もないそこに、一人の巨人がいました。 巨人は奈落の底さえ踏みしめる巨大な足を持っていました。 巨人は世界を囲みこんでしまえる巨碗を持っていました。 巨人は天をも貫く巨大な頭を持っていました。 巨人はしかし、とても退屈でした。何もない世界では、何もやることが出来なかったからです。 そのうちに巨人は自分が意志を持っていることに耐えられなくなっていきました。 しかし、何もない世界では暴れて考えを無くす事も出来ません。 だから巨人は、暴れるために世界を作り始めました。 巨人は地団太を踏むために大地を作りました。 巨人は泣くために水を作り出しました。 巨人は怒るために火を作り出しました。 巨人は声を響かせるために風を作りました。 巨人はその全てが虚無に零れ落ちないよう空を作りました。 しかし、全てを作り終えた巨人は力を使い果たし、大地に倒れてしまいました。 そんな巨人の前に、光が現れました。 光は巨人の下に舞い降り、こう告げました。 この世界はとても素晴らしい。 こんな世界を作り上げたきみを私は愛おしく思う。 しかし、この世界には命がない。 せっかく作られた世界を見届ける者さえいないのでは、あまりに寂しい。 今、きみの命は尽きようとしている。 だがわたしの力を使えば、きみの世界ほど大きい身体から命を生み出せる。 この世界を、きみから生まれたきみの子らがずっと見守っていくのだ。 そうすればきみはきっと寂しくないし、退屈だった世界は命と意思が溢れる。 しかし、わたしは力を持っているが、自分で力を使う事が出来ない。 運命を変える力は、振るうものが必要になる。 その振るうものに、きみになって欲しい。 虚無の運命を切り開き、きみの作った世界を可能性で満たさないか。 巨人は朦朧とする意識の中で、問いました。 ――お前は、わたしの友達になってくれるか。 光は答えました。 ――きみが運命を変えることを望むのならば。 巨人は最後の力を振り絞り、光をその手に掴みました。 すると、光は形を変えて巨人の身の丈に合うほどの巨大な剣になりました。 剣とはすなわち、切り開くもの。 剣に宿る力は、運命を切り開くもの。 巨人はその剣に導かれるがままに、自分の身体を目に見えないほどに細かく分解し、世界を満たしました。 そして時は流れ、気が遠くなるほどに果てしなく流れ――現代。 生物は高度な知性を持ち、それはやがて自らをヒトと呼称するようになっていた。 時は21世紀と呼ばれる時代。場所は地球と呼ばれる世界。 今まさにそこで、語り継ぐ者のいない神話が再現されようとしていた。 ……いろいろ続き考えたけど眠くなったので寝ます。 |
あのぉ、おじさん。この狭い電車内でクッチャラクッチャラガム噛みしだきまくってるおじさん。 その、音もさることながら臭いが直撃コースでしてね……え、ちょ、何でこっちに近づいて来るんすか!?臭っ!!ちょっ……ミント臭っ!! なぜ……私はこう、席運とか近くの人運が悪いのでしょうか? |
周辺が選挙でやかまし……もとい賑わっています。朝も夜も皆さん選挙活動にいそしんでますね。 で、実はその選挙に参加してる人の中に、我が家の近所に住んでる人がいるんですが…… 普段は挨拶しても返事すら返さないような人間が今更愛想を振りまいた所で誰が票を入れるか、と母は呆れてます。まぁつまりはそう言う人です。 素行の良さというのは周囲に広まりやすいですが、悪評と言うものは輪をかけて広まりやすい物です。かくいう私も実は素行が悪いことで有名で……はなかったですね。自分ではそこまで素行がいい人間だとは思ってないんですが、周囲には妙に大人しい人間に思われがちです。 一回、指導者教習所の教官の態度が余りにも悪かったのでむかっ腹がたって思いっきり皮肉を言ったことがありますが、さっきまで頭ごなしに命令してた態度が一変して急に大人しくなりました。挙句、その日の教習が終了した時に「どうしても俺の指導が嫌なら別の先生に代わってもらう事も出来る」と遠回しにお前に近寄りたくないと言われたり。どうやら相当予想外だったらしいです。 代えてもらってもいいという事だったので気まずい空気を継続させてやろうと最後までその教官のまま教習を終え、他の皆が教官にお礼を言いに行く中で何事もなく帰るという性悪なことをしたりしました。ヤダ私ったら性格悪い。 人の評価というものは本当に難しいですが、秘めたる本性というのはあるものです。もしも秘めたる本性が全く見えない人がいたら……それは恐らく心の底に怪物を飼ってるのかも。表面に騙されないよう注意しながら生きるのが人間観察の基本です。………って、何の話だこれ。 |
部屋を変な虫が飛んでて鬱陶しかったから叩き潰したら、死んだ形跡があるのに死骸だけがきれいになかったんですよ。周辺を探しても一切見当たらない。いったいアイツはどこへ行ったんだ?と首を傾げました。 掌の狭間に消えたヤツはどこへいったのか。まさか私の掌が生み出したエネルギーが次元の門でも開いてどこか別の世界にでも飛び立ったんだろうか? 日常ではしばしば「あれ?」と思うような地味な不思議に溢れています。それらすべてに理由があるのだとしたら、我々の世界も案外ファンタジーワールドなのかもしれません。 まぁ実際にはそんなことあるわけなく、これを書いてる途中に死骸は割と近くで発見されました。 でも、もしも本当に虫が別の世界へ飛び立っていたら、一体何がどうなったんだろうか。 異次元型バタフライエフェクト。昔に暇つぶしで書いた幻の駄作「台車男」に続くバカ小説を……書く時間が取れたらいいなぁ、というお話。 ちなみに台車男は→(http://www.akatsuki-novels.com/mutters/view/7702/user_id~15354)こんなの。 |
誠に遺憾ではあるんですが、これ以上執筆を続けようとすると睡眠時間が4時間とかいう意味不明な環境に突入するので更新速度を確保することが事実上不可能になりました。保ちません、無理っす、許してください。 リメインズだけ白いノートにちまちま手書きで綴ってますが、はっきり言って月一更新も怪しいものです。突発的な短編なんかはちょくちょく上げてますが、長編に関してはご了承ください。 というか既に割とフラフラだったりします。 あんまり長い事今の生活サイクルは続けたくないので、言われたとおり体を大事にしつつ突破口を模索していきます。 昔に何日間徹夜できるかを実験してぶっ倒れたので痛感しています。 無理せずご自愛ください。 |
一体どこの誰だ二両編成の狭い電車のトイレで煙草ふかした空前絶後のクソガキは……!呪ってやるゥーーッ!! と言うわけで喉をやられました。デリケェトなのです。寝てる間に頬噛むし、唇におでき出来るし、朝6時起きだし、最近ロクなことないです。 もう執筆続けられないかも知れません(←えっ) イメチェンしました?随分印象が変わりましたね(名前的な意味です)。 煙草は凄く嫌いでして、某ズヴィズター首領並に嫌いである自負があります。 執筆は本気で時間が少なくなってるんですが、無理でもないのでペースダウンしつつも続けていきます。 お久しぶりです!冬兎です。 煙草は嫌ですよね、わかります!それちょームカつきます!ぷんぷんがおー 執筆頑張って下さい!応援してます♪ |
休みの間に網羅せねばとスパロボ中です。 だから……更新は出来ません。 |
久しぶりにやらかしましたね。いえ小説でなくてリアルの方ですが。幸いよくある凡ミスで、何か重要な事柄だった訳じゃないのですが、それでもこういうときのうっかり気質が怨めしやです。 自分の恥を見返すのにはなかなか勇気がいります。だって恥ずかしいし。 でも過去にはえてして未来への手がかりが埋もれているもの。忘れていた何かや戒める何かがそこにはあったりします。それを容易に見つけられないのは、今はまだ意味を持っていないからなのかも。 というわけで最近よく自分の過去の連載を読み返すのですが……改めて見ると、昔の自分のほうが若さと勢いの分脂がのっているような。 過去に負けるわけにはいきませんね。精進しなければ。 本当にあれ何なんでしょうね。脳が退化しているとだけは思いたくない所です。 ありますよね、過去の方が出来が良いときってたまに。 自分も昔の方が語彙力が高かったりしてガックリきたりしますw |
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2015年 05月 22日 01時 15分