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魔法絶唱シンフォギア・ウィザード ~歌と魔法が起こす奇跡~

作者:黒井福
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XV編
  第222話:悪魔の取引

 未来とエルフナインを守る為、1人ベルゼバブと戦っていた翼。ベルゼバブ特有の魔法である空間を繋ぎ死角から攻撃を仕掛けてくる相手に翻弄され、危うい所まで追い詰められていた彼女だったが、寸でのところで間に合ったアリスにより窮地を脱した。
 そして参戦したアリスは、以前から細々と作り続けていた自身の為のファウストローブを纏い、翼と入れ替わる様にしてベルゼバブとの戦いに臨んだ。

「ハァァッ!」

 輝彦や、彼女が生身で戦う時に使うハーメルケインは横笛の先端に刃が取り付けられたような、剣と言うよりは柄の短い槍の様な形状の武器。だがファウストローブのスペルキャスターとなる際にその形状を大きく変え、刀身が長くなりより攻撃力が増した形状となっていた。片刃の長剣にフルートの様な横笛を合体させたような形状と言えば分かりやすいだろうか。
 アリスはその剣としての役割を強くしたハーメルケインを用いてベルゼバブに斬りかかった。

 放たれる銀の刃による斬撃。ベルゼバブはそれを自身の剣で受け止め、踏ん張り逆に彼女を押し返そうとした。

「ぬっ! くぅ……まさか、お前がファウストローブまで纏うとは……。だがそのローブ、性能としてはあまり強くはなさそうだな!」
「ぐっ!?」

 ベルゼバブは気合一つで逆にアリスを振り払った。それは彼の見解が正しい事を何よりも雄弁に物語っている。
 それもその筈で、アリスが纏うハーメルンの笛のファウストローブはそこまで強い力を持ってはいない。使っている聖遺物のハーメルンの笛の殆どは輝彦が使うハーメルケインの素材として使ってしまっていて、アリスの手元に残っていたのは端材程度でしかない。
 アリスはそんな僅かな素材を、独自の技術でファウストローブを形成できるくらいにまで磨き上げてしまったが、逆に言ってしまえばそれが限界。最低限の防御力と身体能力のアシストが出来る程度の性能でしかなく、それこそ幹部クラスの魔法使いを真正面から相手にするにはどうしても能力不足と言う印象が否めなかった。

 だがベルゼバブも、翼達も知る由は無かった。アリスが纏うハーメルンの笛のファウストローブの真骨頂は、純粋な戦闘力にはないという事を。

「そうですね……確かに、このローブは決して戦闘力が高いとは言えません。私自身、積極的に前に出て戦うのはあまり得意ではありませんし。……ですが!」

 一旦ベルゼバブから距離を取ったアリスは、錬金術による光弾を無数に放ち牽制する。直接狙いをつけている攻撃ではないとベルゼバブ自身も理解しているのか、得意の空間魔法で光弾をあらぬところに繋げる様な事もしない。

「そんな目くらましで!」

 構わず突撃してくるベルゼバブ。そのまま一気に接近し、刺突を放とうと弓を引く様に剣を持つ手を後ろに引いた。
 その瞬間、アリスは形状を変えたハーメルケイン・レプリカのリッププレートに唇を当て、静かに吹き鳴らした。特にこれと言った名前のある訳ではない、適当な一音節を素早く奏でる。

 するとその瞬間、ベルゼバブの体から火花のような物が散り彼自身も雷に打たれたかのように脱力してその場に倒れた。

「うぐぉっ!? あっ……な、何だッ!? 何が……!?」

 突然力が抜けた事に困惑しながらも、立ち上がり魔法を放とうとするベルゼバブ。だが右手をハンドオーサーに翳しても、彼の魔法が発動する事は無かった。

〈エラー〉
「何ッ!?」
「あれは……まさか!」

 アリスとベルゼバブの戦いを傍から眺めていたエルフナインは、ここで彼女のファウストローブの真の力の意味に気付いた。分からないのは弱体化しているベルゼバブ本人と、錬金術とはほぼ無縁な未来と翼のみ。

「エルフナインちゃん、何か分かったの?」
「恐らくですが、アリスさんのファウストローブの真骨頂は笛の音で周囲の波長を操る能力にあります!」
「波長を操る?」

――流石、エルフナインさん。キャロルさんから生まれただけあって、錬金術に対する理解が早い――

 アリスが感心する様に、エルフナインの見立てはほぼ正解であった。

 ハーメルンの笛とは、伝承では村を襲う鼠を追い払い、子供達を誘導して連れ去る事を可能とした。つまり音を用いて様々な事を成せるのである。アリスはその伝承に着目し、聖遺物としてのハーメルンの笛の能力を最大限に活かしてハーメルケインを作り出した。
 その結果、輝彦が扱うハーメルケインは吹き鳴らせば他者の魔法をかき消す効果すら発揮した。実際、颯人達が初めて透達と対峙した時には、レプリカの方ではあったがアリスの演奏でクリスのギアの出力を落としたり、透の演奏を逆にかき消したりとデバフ方向で大きく活躍した。

 ファウストローブのハーメルンの笛はその能力を最大限に発揮しており、笛を吹きならせば魔力だけでなくフォニックゲインをもかき乱して無力化するほどの力を発揮できるのである。この能力を発揮する為、単純なローブとしての出力では琥珀メイジにすら及ばない性能しか持っていないが、一度能力を発揮できてしまえば魔法使いだけでなく理論上はシンフォギアや他のファウストローブすら戦わずして無力化出来てしまう力を持っていた。

「己ぇッ!」

 アリスの演奏による弱体化を受け、満足行動く事が出来ないベルゼバブはそれでも何とか攻撃を繰り出そうとした。だが全身に鉛を巻き付けた様に重い鎧を纏った状態では本来の力が発揮できず、得意の空間魔法も使えない状態では悪足搔きも良い所。迫るベルゼバブの攻撃を、一旦演奏を止めて弾き反撃で逆に追い詰める事すら出来てしまっていた。

「ぐはぁぁっ!?」

 先程翼を追い詰めていた時の威勢は何処へ行ったのか、今度は一方的に追い詰められていくベルゼバブ。翼達がその様子を見ていると、彼女達の元に奏と響、そして颯人がやって来た。

「翼、大丈夫かッ!」
「未来ッ! エルフナインちゃんッ!」
「奏ッ!」
「ん? ありゃベルゼバブと……母さんか」

 傷だらけになりながらも未来達を守るべく立ち塞がっている翼を、奏と響が左右から支える。響は彼女に守られていた未来達に傷一つない事に、翼の奮闘を垣間見て彼女に感謝の言葉を述べた。

「ありがとうございます翼さん! 2人を……未来を守ってくれて!」
「立花……」

 響の言葉に翼は改めて自身が守った2人の姿を見て、人を守るという事、自身にとっての防人としての在り方を再認識できた。訃堂の様に大局にのみ目を向けるのとは違う、すぐ目の前にいる人々を守る為の防人。
 その彼女を肯定したのは響だけではなかった。

「翼……さっきは悪かった。あんな言い方しちまって……」
「奏ッ!? そんな、私の方こそ意固地になって……」
「でも、やっぱ凄いよ翼は。流石アタシの相棒だ、頼りになる!」
「ぁ……」

 響に続き、奏からも認められた。防人としての自分は、颯人達を追い詰めている訃堂に近しい存在。そんな自分を奏が拒絶するのではないかと、心の何処かで恐れていた。だがそれは杞憂だった。防人かどうかなど関係なく、奏は翼を相棒として隣に立つべき存在と見てくれていたのだ。それを理解して、安堵と嬉しさに思わず翼の目に涙が浮かぶ。

「そっか……よかった……!」
「お、おいおい翼? どうしたいきなり?」
「ちょちょ、翼さんッ!?」

 突然目に涙を浮かべた翼に焦る奏と響。2人の反応が面白くて、こんな状況だというのに翼は思わず笑みを浮かべてしまった。

 背後で行われているやり取りに、颯人は仮面の下で小さく笑みを浮かべながらアリスの隣に立ち目の前で膝をついているベルゼバブを見やる。

「で、コイツ今どういう状態?」
「私のファウストローブの力で、満足に魔法を使えない状態にしています。完全に無力化するなら今の内です」
「オーケー、そう言う事なら!」

 颯人は輝彦経由で取り戻した指輪の一つ、フレイムドラゴンを使ってパワーアップすると容赦なく必殺技のストライクウィザードを発動。さらにアリスの演奏のバックアップを受けて、魔法の威力を倍増させた一撃をベルゼバブに叩き込んだ。

〈チョーイイネ! キックストライク、サイコー!〉
「さぁ、これで幕引きだ!」
「させるかぁぁぁッ!」

 颯人が放った魔力を集束させての飛び蹴り。ベルゼバブはそれを逆にアリスにお見舞いさせようと空間を繋げて同士討ちさせようと目論む。だがアリスの演奏は颯人のバックアップだけでなくベルゼバブの弱体化にも用いられていた為、結果的にベルゼバブの魔法は不発に終わり何も出来ずに強烈な一撃をその身に喰らう事となった。

「ぐはぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!?」

 颯人のストライクウィザードをまともに喰らい、崩れかけたビルに叩き付けられるベルゼバブ。その衝撃でビルは完全に倒壊し、ベルゼバブはその下に下敷きとなってしまった。

 崩れた建物の下敷きとなったベルゼバブの様子を見て、颯人は少しやり過ぎたかと思わず後頭部を掻いた。

「やべ……流石にあれは不味いか? いや、変身が解けていなければまだ何とか……」

 敵とは言え、むやみやたらに命を奪う事は颯人だって良しとしていない。生きたまま捕らえる事が出来るならばそれに越したことはなかった。颯人が思わず抱いた不安に、しかしアリスは否と答える。

「いえ……その心配は無用でしょう」
「え?」
「奴は恐らく……!」

 アリスが油断なく見据えている前で、徐に土埃の中に人影が浮かび上がった。身構えるアリスに颯人がそちらを見ると、人影は徐々に鮮明になっていきその姿がハッキリと捉えられるようになる。

 それは、人間の姿をしていなかった。ハエの顔面の様な意匠の胴体に猫のような顔、そして頭の側頭部には悪魔の翼の様な部位を持つ。それは魔法使いベルゼバブの、人間としての殻を破ったファントムとしての姿であった。

「……さっきの一撃で殻破っちまったって事か」
「いえ、恐らくはそれ以前からファントムだったのでしょう。奴の魔力の波長を弄る際の感覚で何となく察しました」

 つまりベルゼバブは、ファントムでありながら魔法使いの装いをしていたという事になる。恐らくは颯人達の油断を誘う為だったのだろうが、アリスによってそれも無駄な努力となった。

「って事は、もう遠慮も容赦も必要ねえって事か。奏、やるぞ!」
「オッケー!」

 このまま一気にトドメを指してやろう。そう思った矢先、ベルゼバブが手を上げて颯人達の行動を制止した。

「待て! 貴様ら、これ以上俺を攻撃すると、コイツがただでは済まないぞ!」

 そう言ってベルゼバブが体を横にずらすと、そこに居たのは本部で無力化された筈のミラアルクであった。相変わらず意志を感じさせない彼女は、鋭く伸ばした爪を己の首筋に押し当て今にも頸動脈を切り裂こうとしていた。

「あぁっ!? アイツ、何でここにッ!? ってか、もうあの虫居なくなったのに何で?」
「フン、残念だったな。貴様が始末した虫は魔力を流し込む為の受信機の様な存在にすぎない。一度支配下に置いてしまえば、私が生きている限りその支配から逃れる事は出来ないのさ!」
「卑劣な……!」

 ミラアルクを人質に取ったベルゼバブのやり方に、翼が思わず怒りと嫌悪に歯噛みした。否、彼女だけではない。ベルゼバブの行動にはその場の誰もが嫌悪し怒りを抱いていたのだ。

 卑劣な手段である事は間違いないが、同時にこれ以上彼らにとって有効な盾も存在しない。これでは颯人達は迂闊に手出しする事が出来ないのだから。

「さて、先ずは全員武装解除してもらおうか。話はそれからだ」
「……チッ」

 流石にあの状態では迂闊に手出しも出来ない。仕方なく颯人は舌打ちしつつも変身を解き、奏達もそれに倣う様にギアを解除していった。
 これで脅威となる者は居なくなった。そう確信したベルゼバブは、次に未来と奏の身柄を要求した。

「では次だ。小日向 未来、そして天羽 奏。お前達はこちらに来い。勿論、抵抗すればこの女の命は無い」
「何でッ!? 何で未来をッ!?」
「ゴチャゴチャうるさい、さっさと来るんだ! さもないとコイツに自分で首を切らせるぞ?」

 何故未来が狙われるのかが分からない響の抗議にも耳を貸さず、ベルゼバブは未来の身柄を要求し同時にミラアルクを操って首筋に当てた爪を少し食い込ませた。爪は僅かにだが彼女自身の首の皮を裂き、傷口から血が滲み出る。にも拘らず本人は微塵も痛みや恐怖を感じている様子が無いその異様さに、響は狼狽えベルゼバブと未来、奏達を何度も交互に見た。

 そんな彼女を他所に、未来は静かに前に歩き出す。それを見て響は咄嗟に彼女を引き留めた。

「ま、待って未来、駄目だよッ!? あんな奴らの言う事なんて聞いちゃ……」
「だが、このままだと彼女が……」

 未来を必死に引き留めようとする響ではあったが、ミラアルクが人質に取られているという翼の言葉にそれ以上何も言えなくなる。響だって別にミラアルクを見捨てたい訳ではないのだ。だがそれ以上に未来の事が大事で、彼女を危険に遭わせたくないと言う想いが強かった。それ故に引き留めた訳だが、意外な事に未来本人は驚くほど落ち着いた様子だった。

「大丈夫だよ、響」
「大丈夫って、何でそんな……」
「だって、響が助けてくれるでしょ?」
「え、ぁ……」

 曇り鳴き目で見つめられながらそう言われて、響も言葉を失った。よく見れば未来の手先は僅かに震えている。怖いのだ。本当は逃げ出したいが、ミラアルクを見捨てる様な事になれば響が気にするだろう事を考えて未来はその身を差し出す事を選んだ。それが出来るのは、響が助けに来てくれると信じているからである。

 愛するものが助けに来てくれると信じているのは、未来だけの話ではなかった。同じく身柄を要求された奏もまた、颯人が助けに来てくれることを信じて恐れずその身を差し出す事が出来た。

「颯人、翼……待ってるからな」
「奏……!?」

 響にはああいった手前、翼は自身も奏を引き止めたくなるのを堪えた。だが頭では理解していても、心はどうしようもない位奏の事を引き止めたくて思わず手を伸ばしそうになってしまう。それを颯人が遮った。彼は奏に向けて伸びそうになる手を押さえ、代わりに彼が手を伸ばして奏の頬に掛かっている髪を指で梳く様にかき上げ頬に手を当てた。

「あぁ……直ぐ助けに行ってやるから、待ってろよ」
「うん……」

 そう言うと2人はそっと顔を近付け合い、短くキスをすると奏は頬に触れている颯人の手に自身の手を重ねて名残惜しそうに離れる。そして未来と共に前に進む最中、ベルゼバブからギアペンダントを手放すよう告げられる。

「あぁ、そうそう。言い忘れる所だった。天羽 奏はギアペンダントを置いていけ。あちらで暴れられては堪ったものではないからな」

 ベルゼバブからの要求に奏は小さく鼻を鳴らすと、首から下げているギアペンダントを外し親指で弾く様に翼に向けて放った。奏から託されたギアペンダントを、翼は大事な宝石を扱うように受け取った。

「うわ、と……奏!」
「暫く預ける。なるべく早くに返しに来てくれ」
「あぁ……分かった!」
「任せとけ」

 翼と颯人の言葉に、奏は安心したように笑みを浮かべた。そして未来と共にベルゼバブの傍に近寄ると、それを待っていたかのように数人のメイジが現れ2人を後ろ手に拘束した。

「うぁっ!?」
「い、つ!? おいおい、ゲストはもうちょっと丁寧に扱えよ」

 成す術もなく拘束される奏と未来の2人を、颯人達は何も出来ず見ているしか出来ない。その間に2人は転移魔法で連れ去られ、ミラアルクも姿を消してしまった。

 残されたのは颯人達とベルゼバブのみ。ベルゼバブは一応の目標が達成できたのか、満足そうに頷き颯人達を煽る様に優雅に一礼をしてから自身も姿を消した。

「それでは、御機嫌よう。そう遠くない内に、また会う事になるだろう。それまではどうか元気で」

 そう言ってベルゼバブは姿を消し、周囲には静寂が訪れた。

 敵が全て居なくなった瞬間、響と翼は共に大切な者が連れ去られ悔しさと悲しさに崩れ落ち涙を流した。

「未来……!?」
「う、うぅ……奏……すまない! 必ず、必ず助けるから……!」
「グスッ……待ってて、未来……!」

 未来と奏を助けることを決意しながらも涙を流す2人の少女。一方、颯人は奏が連れ去られたというのに驚くほど静かであった。そんな彼の様子が心配になり、エルフナインが近付こうとするもそれはアリスにより止められた。

「あの、颯人さん……」
「エルフナインさん、今はダメです」
「え? でも……」

 颯人にも何か一言掛けた方が良いのではないかと言うエルフナインだったが、母親であるアリスには分かっていた。今の颯人は噴火直前の活火山、迂闊に刺激するのは得策ではないという事が。その証拠に颯人からは昂る感情によるものか、陽炎の様に体から魔力が立ち上り足元では魔力が炎に変換されて小さく火が燻っている。

 颯人は炎の足跡を残しながら、少し離れた所にあるビルの残骸へと近付いていく。そして辛うじてまだ原型をとどめている柱に静かに触れると…………

「ッ!!」

 何も言わずにその柱の残骸に拳を叩きつけた。拳が振るわれる刹那、アリスの目は彼の拳に重なる半透明なドラゴンの腕を確かに見た。その拳が柱に直撃すると、柱の残骸はウエハースの様に軽々と引き裂かれ木っ端微塵に砕け散る。にも拘らず、柱を砕いた彼の拳には傷一つ付いていない。

 颯人は己が砕いた柱の残骸を見向きもせず、曇った空に目を向け誰に言うとでも無く小さく呟いた。

「奏、待ってろ……直ぐ助けに行ってやるからな」

 曇天に向けて紡がれた小さな呟き。それに重なる様に、ドラゴンの咆哮が響くのを彼の耳は確かに聞いたのだった。 
 

 
後書き
と言う訳で第222話でした。

アリスのファウストローブは特殊能力特化系。正面からの殴り合いには弱い反面、見方へのバフと敵へのデバフで最大限の力を発揮するタイプです。個人では弱くても、誰かと組めば最大限の力を発揮できるタイプですね。こう書くとジョジョ3部のホルホースみたいで何かアレですけど。

ベルゼバブを圧倒し、未来も連れ去られる事なく終わるかと思われましたが、そうは問屋が卸しませんでした。原作ウィザードでもそうでしたが、ベルゼバブの洗脳は使い魔を倒しただけでは解けないのでミラアルクが人質に取られて未来と奏が連れ去られる事に。未来はともかく奏が連れ去られた理由については、次回辺り明らかにする予定です。

執筆の糧となりますので、感想評価その他よろしくお願いします!

次回の更新もお楽しみに!それでは。 
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