良い点 / 悪い点 / コメント |
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>戦隊司令官二名を含む高級士官一四名を更迭 つまり、分艦隊司令官である厳罰主義者ケンボイ少将、ワタミ信奉者モンターニョ少将はそのまま留任ですか。 この二人が現在エリヤが引っ張ってこられる最優秀の同盟軍少将とは泣けてくる話です。 クビにしたくても後任に据える十二艦隊の准将たちはもっとひどいのが目に見えている状態ですからね。 この二人は能力本意の旧人事規定で准将になっているので、まだある程度の能力は保証されているだけマシですが、 新人事規定で准将になった連中はどれほどのトンデモ提督なのでしょうか。 ここはかつてドーソン提督を補佐しトリューニヒトやグリーンヒルに認められたエリヤの「引っ張り上げる力」に期待するしかないのでしょう。 彼らのリーダシップが矯正されることを期待しております。
作者からの返信
2014年 09月 21日 20時 38分 |
キルヒアイスは生き残るの確定ですか? ラインハルトへの暗殺未遂事件と、その後のどさくさまぎれのクーデターが無くなったとみていいんですか? キルヒアイスへの元帥号授与 これはリヒテンラーデ公にしてみれば当然のことでしょう。キルヒアイス司令長官ならば、ラインハルトと実戦部隊を切り離すことができる。二人の仲も今までどうりにはいかないでしょうしね。当然リヒテンラーデ公にしてみれば、枕を高くして眠れるわけで。 皇帝からの勅命であれば拒み続けるのは、不可能でしょう。やりすぎると不敬罪になりかねない。 何もなしにこのままリヒテンラーデ公のもとに艦隊が戻ることになると、宮中での戦いではラインハルトはかなり苦戦しそうですね。 ファーレンハイトは史実どおりの活躍はできたのでしょうか?できなければ下手すれば、モブ提督と扱いが変わらないような気がします。 メルカッツは、史実通りにヤンファミリーに入るか、フィリップスのもとに来るか、一転してラインハルト陣営に降るか興味があります。 旧シトレ派とトリューニヒト派の確執は、士官連中にとっては、帝国よりも味方であるはずの相手派閥のほうを憎んでる人がかなりいそうですね。 エリヤが参考にした禁書は、参考にしたことがばれた時点で、かなり立場が不味くなりそうですが、大丈夫でしょうか? それと士官学校用のテキストくらいには目を通したことがあるんですか?禁書を読んですぐに結果が出たくらいですから、テキストを読めばもう少しまともな用兵ができたのではと疑問に思いました。 どうでもいいことかもしれませんが、ルドルフの著書の肩書は「連邦軍少将」ではなく、「銀河帝国皇帝」のほうがこの時代的には正しいのではないかと思うのですが、なぜこの肩書なのでしょうか?
作者からの返信
2014年 09月 21日 20時 35分 旧貴族軍幹部の行方は、いずれ明らかになるでしょう。 敵より味方の反対派閥のほうが憎いというのは、良くある話ですね。同盟内部の派閥対立もまさにそうです。 ルドルフの理論からエリヤが導き出した手法は、「わかりやすい勝利とわかりやすい信賞必罰で市民にアピールする」です。まさにエリヤの得意分野。もともとセンスが無い用兵はこうもいかないでしょうね。 肩書を連邦軍少将にしたのは、軍人時代に書いた本だからです。 |
アーレ・ハイネセン主義者のヤンとアーレ・ハイネセン否定主義者のトリューニヒトは水と油、決して混じり合う事も互いに理解しあうのも不可能。 そして本来仲立ちの役目を担うはずのエリヤもアーレ・ハイネセン懐疑主義者、そのエリヤが仲立ちを志願してもヤンの方で胡散臭く思い上手くいかないでしょう。 しかもヤンは本能的にそれを嗅ぎ取る嗅覚を持っているから始末が負えない。もしかしたらヤンは知っているんじゃないのかね。エリヤが前に一度アーレ・ハイネセンを否定した発言をした事があるのを。 だからヤンはクーデターの時にエリヤの味方を出来なかった。 それに今のヤンには進歩党との間にきちんとしたパイプがあるようだ。シトレの置き土産なのか、今回必要に迫られて急いでジョアン・レベロやホアン・ルイとの繋ぎを作ったのかははっきりとはしないけど。 どうやらまだ一波乱二波乱がありそうだ。 キルヒアイスが生きていたらどうなったの話しだが、確か御大が言うには、最終的にヤンとキルヒアイスが手を組んでラインハルトと戦う事態になるから、さっさとキルヒアイスを退場させたと言っていたような・・・・ (まあラインハルトに勝ち目が無くなるだろうなぁ、だからキルヒアイスをさっさと退場させたんだろうなあきっと) 帝国宰相リヒテンラーデ公爵がキルヒアイスを元帥に昇進させたのは間違っておらず、キルヒアイスが挙げた武勲から言っても妥当だと言える。だからこそ厄介な事態に為った。元帥昇進に相応しい武勲を挙げた者を元帥に昇進させなければ、逆に帝国の鼎が問われてしまうから。 ラインハルトにはかなりしっかりとした政策ブレーンがいる要だから、その政策ブレーンが何らかの解決策を見いだすのではなかろうか。 妥協策としてキルヒアイスに軍を退役させ、政策ブレーンのチームに加わうか国務省次官に就任して貰いラインハルトの内政改革に尽力して貰う。 こういった妥協策もあるさ。 もうそろそろ帝国からメルカッツ提督を始めとする門閥貴族連合軍の残党が同盟に亡命して来る頃のはず。 順調に行けばエリヤがイゼルローン要塞に赴いて亡命者の一団をハイネセンに連れて行く事になりそうですが、その席でヤンとヤンファミリーとの間に一悶着が起きるのは確実ですかねえ。 三度の飯よりも物騒な火遊びが好きの面子が揃っていますからねイゼルローン要塞には。
作者からの返信
2014年 09月 21日 20時 28分 キルヒアイスの命を縮めたのは、ラインハルトのような気がします。他の提督と同列にしておけば、あそこまでこじれずに済んだような気も。 |
エリヤの柔軟さがよく分かる話でした。 同盟においてルドルフは全面否定されるであろう存在である可能性が高いにもかかわらず、海賊退治のプロである先人の知恵を躊躇無く受け入れることが出来るのはエリヤの謙虚さの表れであり、懐の深さなのでしょうね。
作者からの返信
2014年 09月 21日 20時 24分 白い糸はどんな色にも染まるのです。 |
更新お疲れ様です。 案の定というか分艦隊司令官の半分が指揮官として信頼が置けないとは、流石に作戦行動に支障をきたしますわな。 苦境の突破を突破する回答がルドルフだというのは、何とも皮肉の利いた事ではありますが、しかしここまで見事に成果を上げるとなると、チームフィリップスの能力もさることながら、ルドルフの理論が時代を超えても通用する理論であった事の証明とも言えそうです。 しかし今回の作戦は、エリヤにとっては本当に薄氷の上を歩いている気分でしょうねえ。トリューニヒト派若手の俊英という立場であることから、様々な人間から鵜の目鷹の目で見られますし、反トリューニヒト派からは、失敗した瞬間バッシングを受ける可能性大ですから。若くして出世した分妬みもすごいでしょうし、多数の人間が認める働きをし続けなければそこで終わりというハードモード。 実際、戦隊指揮官を更迭していますけど、彼らを選んでいたのはエリヤですから、任命責任を問うというトラップがまかれていますし、直轄艦隊だけでなく、「艦隊全体を使っての勝利」を収めないと「あいつは所詮戦隊司令官か分艦隊司令官どまり」と 言われることになります。 まあ・・・海賊討伐戦を無事に終えても「トリューニヒトのお気に入りだから」「あいつは治安戦が専門なだけで正規艦隊との戦いは駄目だろう」と、言う奴が出てくるのがしんどい訳ですが。 帝国内戦は遂に終了。 何気にラインハルトは、同盟の侵攻戦でもですけど、その手を民衆の血で汚すことが避けられているんですよねえ。 辺境を中心にラインハルトへの人気は鰻上りでしょうし、ラインハルトも民衆を犠牲にしていないという点で、民衆へのアピールにもなりますし。 原作には存在が見られなかった政治的アドバイザーが傍らにでも付きましたかね。 それとリヒテンラーデ侯爵も露骨なまでの分離策を取っている訳ですが、キルヒアイスの武勲を考えると妥当な線であるのも事実なんですよねえ。 派閥が大きくなればなるほど、これまでは身内だからと腹を割って話し合えば簡単に済んだことでも、この話でも何度も出ている「派閥の長は派閥の子分の行く末に責任がある」ことと、「可能な限り派閥を構成している人間を公平満足させないといけない」があることから、上手くいかなくなるのも常な訳で。 ラインハルトも大変そうです。 ヤンとトリューニヒトの間柄は一触即発に。もうどちらも感情的に嫌っている以上、妥協の可能性は潰えたというべきでしょうかねえ。 しかし、ヤンがここまでイゼルローン方面軍を自派でかためまくればかためまくる程、ハイネセンにおけるヤンへの不信がとんでもないことになりそうです。 特にこの世界のヤンは、クーデター時の政治的対応のまずさと、残党掃討戦しか武功を立てていないので、トリューニヒト派が政治的な負い目のようなものを欠片も抱いていない分、純粋にヤンへの不信感を抱くことができますし。 エリヤにしてみれば「仲良くなれとは言わんが、どこかでか折り合いつけてくれ。振り回されるの俺らなんだよ」なんでしょうが、イゼルローンは起こさなくてもいい喧嘩を起こしたがる人種がちらほらいますからねえ。
作者からの返信
2014年 09月 21日 20時 21分 上に登れば登るほど、足元は狭くなる。今のエリヤはそんな思いを味わってるところだと思います。転げ落ちなければ良いのですが。 民衆向けのラインハルトの行動は、「原作と同じ」という想定です。原作と同様にラインハルトは政治センスに優れているし、政治的なアドバイザーも原作と同様に付いています。最新更新分でラインハルトの政治アドバイザーの存在に少し触れます。 ナンバーツーはあと一歩でナンバーワン。元帥号一個でラインハルトと同格になるわけです。キルヒアイスは微妙なポジションにいました。 イゼルローンはあの路線で突っ走らなければ生き残れないでしょう。一歩でも妥協したら、あっという間にトリューニヒトにぐちゃぐちゃに引っ掻き回されてしまいますから。粛軍の対象になった部隊のように。 |
>一人だけ昇進を認められたキルヒアイスに対する反感が強まっているという ヴェスターラントは起こらなかったけどキルヒアイスに死亡フラグが…。 銃保持の件は周りの反感を抑えるためにという理由でオーベルシュタインが勧めたとかがこの作品における真相だったりするのかな?
作者からの返信
2014年 09月 21日 20時 10分 |
おもしろい。 コメント やンや旧シトレ派の軍人からみると、エリヤはまともな軍人に見えていない気がします。クーデターの時にエリヤは、クーデターの鎮圧を行っていますが、政府の治安維持出動命令は出ていたのでしょうか? それでなくてもクーデター首謀者と頻繁に極秘に会合をもっていた訳です。初動の素早さとその後のトリューニヒトに持ち上げられているのみると、原作のベイ大佐のように周囲から見られてもおかしくないのでは・・・。
作者からの返信
2014年 09月 21日 20時 09分 |
不祥事に厳しく対応し、残虐な海賊を素早く討ち滅ぼしたフェザーン方面派遣艦隊は、たちまち市民の称賛の的となった。気を良くしたフェザーン方面派遣艦隊将兵の士気は大いに高まり、これまでとは比較にならない戦いぶりを見せるようになったのである。 あれ・・・主人公って、イゼルローン方面の派遣だったよね。
作者からの返信
2014年 09月 21日 20時 04分 |
原作と異なった視点で人物を再評価している。 コメント エリヤがこの先魔神トリューニヒトとどう付き合っていくのか、ヤンとどう絡むのかが愉しみです。
作者からの返信
2014年 09月 21日 19時 57分 |
結局ヤンをどうしたいのかがわからない 反逆者にしたいのか エリヤに従わせたいのか それとも共闘させたいのか 少なくとも今は共闘は無いと思ってはいる
作者からの返信
2014年 09月 21日 19時 56分 |
ヤンは組織運営者として優秀だと思うけど、政治力はないな。一連のクーデターで自分がどれくらい政治的失点を犯しているのか理解できていない。 ヤンの立場って、本来なら遠征の責任をとらされて予備役入り確実なグリーンヒルやキャゼルヌというを擁護している高級将校なんですよね。 しかも現役同盟軍将校のNO3かNO4なので、推進派ではなくとも擁護派の看板でしょうね。 その擁護した人間が問題を犯したら、擁護派を代表して責任を取ることを要求されてあたりまえ。 法令的に裁けなくても、政府の要求はペナルティの一貫として一度は飲むか、きちんと説明して理解を求めないといけない立場だと思います。 原作では気がつかなかったけど、ヤンのクーデター処理は『自分で自分の不始末』を処理しただけだったんだな(汗)
作者からの返信
2014年 09月 21日 19時 55分 緊張を高めるというのは、相手を交渉の場に引き出せる力を持った集団が採用すれば、政治的には極めて有効な手段です。 |
独立地方貴族と化して来たヤン… 彼って護憲派って言うよりは自己の欲望に忠実なだけでは? 政治的中立は逃げ口上で、レベロ等の思想的に近い政治家とも全くと言って良い程交流が有りません。護憲派、自由主義者を気取っていますが実態は「好き勝手遣らせろ口出しすんなウゼェんだよ」と反抗期の子供じみた我が儘放題やってるだけにしか見えません。 反抗期の我が儘ですから合理的説明も出来ません… オマケに常勝不敗の名将ですし、選挙で選ばれた民主的政権を認めておらず、通達を悉く無視しています… 結果的に思想的に近いレベロにも「何考えてるか解らない。軍事独裁者になるのでは…」と信用されずに謀殺されかけています。 クーデターを鎮圧、ノコノコ出て来た首脳陣を一掃して独裁者に収まった例も多数有りますし、常勝将軍が世論を背景に皇帝になった結果が今の宇宙状勢ですからね… 自由主義を政権に楯突く為の道具と見做していると思われても仕方ありません。 極端な例とも言えますが、例えば共産党が選挙で大勝し、共産党政権が誕生した場合でも、軍人又は自衛官・警察官を含む全ての国家公務員はその命令・通達に服する事が義務です。 個人的には反発しても、国会で合法的、民主的選挙によって多数を占めて誕生した合法政党の内閣への不服従は懲戒対象、反逆行為になります。 公務員ですから、職務遂行には法的根拠が必要になります。 立法府で正式に任命された行政府への不服従は公務員としての存在その物を無くしてしまいますから。 軍隊って世間一般から隔絶された法体系や制度で運営されてはいますが国家公務員として法的身分保障がなされていますから… 好き勝手遣らせろでは身かじめ料とってるヤクザと変わりません。
作者からの返信
2014年 09月 21日 19時 51分 |
エリヤはかつてドーソンのことを「身内の悪に甘い」と評していたのですが、ヤンの行動を見ると、同盟軍の高級将官に普遍的にみられる悪癖のような気がします。 ドーソンはエリヤが不器用だから、アドバイスや便宜を図ってくれるんでしょうね。最初から地方部隊を活用するような要領のいい人物は、逆に小癪な奴と毛嫌いしそうです。 チェン参謀長は、かなり影響力が派閥内でありそう。普通なら「トリューニヒトの色小姓なんぞのもとで、仕事などできるか」と断られると思うのですが、スタッフを何とか工面できました。 カプランはもともとリーダーシップはあったんでしょう。昔は部活で主将をしてたそうですし。自分の近くで頼れる人がいれば力を抜くけど、自分が何とかしないといけないという状況では、力を発揮できるタイプかなと思います。その点で、エリヤの旗艦の艦長には向いていないでしょうね。 ついでに、 私がトリューニヒトなら、エリヤがイゼルローンに近づいた時点で、ヤン提督を査問委員会に呼び出し、エリヤに代理としてイゼルローンの指揮権を持たせてそのままなし崩しに司令官にしてしまうけれど、トリューニヒトにそこまでの腹黒さはあるでしょうか?
作者からの返信
2014年 09月 21日 19時 47分 ドーソンは口が達者なタイプが嫌いです。不器用で口答えしないエリヤだからこそというのはあるでしょう。 チュン参謀長はあの通りの人柄なので、突っぱねにくいのかもしれません。彼にしても、鼻っ柱に強そうな人には頼まないでしょうし。「性格が穏やかな人」というエリヤの好みに沿った人を誘うのではないでしょうか。 カプランはキャプテンはできるけど、サブキャプテンはできないタイプなのかもしれませんね。 |
更新お疲れ様です。 原作では主人公であるがゆえに描写されなかったヤン艦隊を外部から見た際の不気味さが実に新鮮でした。もはや歴然とした地方軍閥ですよね。 ここから原作ではヤンが査問会に召喚されるわけですが、ふとあの場面で悪役として活躍するベイ大佐が思い浮かびました。ここではクーデターに参加しておそらく軍法会議にかけられているはずですが、ここから復活することはないのでしょうか。 エリヤとは親しい(67話)、自身の参謀長候補に挙げている(69話)、帝国領出征の見送りに来てくれている(75話)等、意外と仲良いんですね。 クーデター参加が原作のとおり、スパイとしての潜入であれば再登場もあるかな。
作者からの返信
2014年 09月 21日 19時 41分 ベイ大佐の去就は最新回で書きました。 |
わーい。フラグが立った。でもシェリルが離れていくみたいでさみしい。
作者からの返信
2014年 09月 21日 19時 39分 |
更新お疲れ様です。 流石にドーソン提督も、新人事による予想以上の練度低下は見過ごせなかったようで。「前政権下で干されていた予備役活用」「粛軍人事によって、結果的に能力が上がった地方部隊の積極的活用」を認める辺り、伊達に大将はやっていないですね。 これだとトリューニヒトの面目も潰しませんし、自派の若手筆頭であり子飼いでもあるエリヤにも手柄を立てさせますし。 まあ・・・あの余計な一言いう癖さえなければ、もっと人望あるはずなんですけどねえ。もっとも人望が薄いせいで自分の力で派閥拡大が出来ない(トリューニヒト派はドーソンの魅力ではなく、軍政を牛耳っているトリューニヒトの影響力で固まっているのが主体)からこそ、トリューニヒトが重用する一因となっている訳ですが。 カプランの意外な一面に頭を抱えるエリヤ。 まあ当人にしてみればどうしても最初の印象で判断してしまいますから、混乱するのは無理もない事ですが、それでもエル・ファシル警備隊にいたころの部下が、ヤンの元で才能を開花させている事例もある訳ですから、そこはもう判断を修正していくしかないですよねえ。 ハラボフの対応についてはまあどうなんでしょうねえ。 とりあえず上官に対して画像オフで答えるのは失礼にあたるとは思うんだけど。 ヤンを一流の政治家と見なすには抵抗がありますねえ。 確かにイゼルローン方面軍を一枚岩にして見せた手腕は認めますが、同時に方面軍を軍閥化させかねないと周囲から警戒されてしまった訳で。 現在の状況だからこそまだトリューニヒトも我慢していますけど、仮に帝国との和平が実現されたら、間違いなくヤンを更迭(名目上は栄典の上での飼い殺し)して、イゼルローン方面軍も解体させるでしょうし。 仮にヤンを一流の政治家とするならば、イゼルローン方面軍を掌握しててなお、「ヤン提督は政治的に安心だ」という安心感を政治家や有権者に与えておかないといけないのですよ。イゼルローン方面軍の武力と、彼の軍事指揮官としての名声は、一歩間違えると容易に国家への脅威へと転換されることになる訳ですから。 しかしヤンはクーデター勃発時に政治的配慮を怠った事で政治的忠誠心を疑われることになり、クーデター以降はより一層そういった点を注意しないといけないのに、やっていることは、国家権力の命令の意図的な無視。 これはもう政治家としては落第でしょう。 「反トリューニヒト派ではあるけれども国家には忠誠を誓っている」ならば、賛同も擁護も出来ますが「反トリューニヒト派であり且つ国家に対する忠誠心にも期待できない」と見なされたならば、世論の擁護なんて不可能なのは、クーデターの一件で証明されています。 更に「対立勢力ではあるけれども政治的に安心できる」のならば、まだ相手方も抑制した対応(理性的な対応)を取ることが可能ですが、「対立勢力であり政治的にも信用できない」と見なされたならば、全面抗争勃発です。それも相手を根絶やしにしなければ収まりがつかない程の感情的対立に陥りかねません。(指導者が抑制的に考えても支持者がヒートアップして引きずられるのはよくあることです。) 特に今の状況は、トリューニヒトが無理やり我慢している状況ですので、箍が外れた瞬間、彼の持っている憤懣が一気に爆発することになりますし。 以前、作者様が「ヤンは政治家嫌いであり、職業軍人の一典型」と評していましたけど、レベロやホアンと言った、彼の政治的信条に近い議員との接触すら怠っているように見えますので、最低限の政治的配慮も出来んのかと思いますけどねえ。 まあだからこそ原作でも、信条が同じなはずのレベロからすら信用されなくなっていた訳ですが。
作者からの返信
2014年 09月 21日 19時 38分 エリヤはわりと自分で見た印象に左右されますよね。目の前で評価を改める何かがあれば、変わることもあるでしょう。 ハラボフはまあ、あれです。 不特定多数の支持獲得を目的にしない限りにおいては、排他的な集団を作って外部との緊張を高めていくって、政治的には極めてオーソドックスかつ有効な手段なんですよ。内部をまとめつつ、外部に対して要求を通す一挙両得の策です。内部がまとまらなければ意味ありませんし、外部が交渉のテーブルに着かなければ意味ありません。ヤンは両方できてるから、大した政治家です。政治というのは要求を通す技術であって、仲良くする技術や好かれる技術ではありません。勘違いされることが多いですが。 「強力だが忠実でない」と思われることそれ自体、政治的には有効なカードですよ。「忠実で強力」「信用できないが弱体」と思われたら、懐柔の対象になりませんから。名声を得た軍事集団が軍閥化して要求を引き上げだすのも、「強力だが忠実でない」と思わせた方がより良い待遇を得られることを知っているからです。強制排除に出ても勝てる自信があるなら、なおさら有効ですね。自分たちを排除しに来たその事実をもって、「誠意を尽くせ」と脅迫できますから。 |
原作でラインハルトとキルヒアイスの話でも出てきましたが、中将のエリヤに対して副官人事を考えると、中佐の階級のユリエを当てるのは正直難しい。せめてエリヤが大将なら。 フレデリカも父親の影響もあるのでしょうけど結果としてヤンが元帥になるまで少佐でしたから。 昇進乱発と依怙贔屓人事と言われるかもしれないなあと思いました。
作者からの返信
2014年 09月 21日 19時 23分 |
事の成否は分艦隊司令官がどこまでうまく動いてくれるかですね。また、分艦隊司令官と地方政府がこじれた時にエリヤがどのくらい早く動けるかですね ビューフォート少将は実績もあり、エリヤとの関係も良好なのでうまくいくと思います。 第9艦隊にいたマスカーニ少将がアルサレム中将、モートン中将に捕獲されなかったのも奇跡でしょう。 (と、書いたところ最新話で第8艦隊に変更されている。第65戦隊は第115話で第9艦隊系と書かれていますよ) 第8艦隊というとアップルトン中将か。正規艦隊の中でも精鋭か。本格的な戦争となると強そうですね。 ケンボイ少将とモンターニョ少将か。ものは使いようであってほしい。ケンボイ少将は本編でのドーソン大将に通じるのか。
作者からの返信
2014年 09月 21日 19時 18分 分艦隊司令官はいろいろと微妙ですね。無能な人達ではないのですが。 |
今や軍中央を支配するトリューニヒト派の集まりと為った第一二艦隊と、軍中央から追い出された形になりつつある旧シトレ派・旧ロボス派が多数を占める地方軍との関係が上手く行くとは思えない そして第一二艦隊も手柄と功績欲しさに第一二艦隊各部隊 が勝手に動いては作戦をぶち壊して、折角苦労して追い詰めた海賊を取り逃がす事態になるのではなかろうか 艦隊とは名ばかりの寄せ集め素人艦隊の弱点と欠点が表沙汰になるのは時間の問題かと ~追記~ ヤンファミリーの今後の動向を占うファクターがいるとしたらやはりルイス中将ではなかろうか? もしルイス中将がエリヤと同類ならヤンファミリーの幹部達と何等かの連絡用パイプを持っているでしょうから エリヤの同類はルイス中将だけではなくラインハルト陣営や門閥貴族連合にもいると見ています ラインハルト陣営の者はオーベルシュタインのやり過ぎを抑制させつつラインハルトに合理的に勝たせようとしている 門閥貴族連合の者は徹底した経済戦略と通商破壊戦術でラインハルトを苦しめている 無論フェザーンにも1人いるでしょうねエリヤの同類 もし本当にルイス中将がエリヤと同類ならヤンファミリーの影の役割を果たそうとするかと
作者からの返信
2014年 09月 21日 19時 16分 ルイスは士官学校時代の経緯からヤンに嫌われてると、作中で明記しました。 あと、はっきりと書きますが、前の歴史の記憶を持ってる人は本作中ではエリヤ一人です。 帝国領遠征におけるラインハルト陣営の行動は、前の歴史と完全に同じです。 内戦における貴族軍の行動も前の歴史と同じと想定しています。貴族軍が正面決戦だけで勝てる相手なら、少ない兵力の中から無理してキルヒアイスを辺境に送る必要ないでしょう。貴族軍を正面決戦だけで破れない理由があるとしたら物量戦、それを阻止するためにキルヒアイス派遣としました。 |
クーデターを恐れたソヴィエト独裁の粛軍人事と実際にクーデターが起きた民主共和の同盟の粛軍人事では、政治的信頼度を何よりも優先する姿勢など似たような雰囲気になってきましたが、粛清の結果による一つの到達点である教条主義までは至っていないようですし、ソヴィエト独裁の苛烈な粛清に同盟は及びません。 クーデター後の粛軍としては史実の各国の事例をみても至極当たり前の人事の範囲であって、運用に難が起きるとわかっていてもやらなければしょうがない政府の判断は理解できます。 ソヴィエトよりも粛軍がマイルドなので軍の弱体化もマイルドみたいですが、それもソヴィエトと比較すればであって、エリヤの組織運営の手腕がどのように発揮されるかが楽しみでもあります。 ヤンの処遇は原作に沿ってこの後召還がされるのかどうかひとつの山場ですが、今作では罷免されるかぎりぎりの事を司令官権限でしているので、イゼルローン防衛に良い悪いは別として召還されても仕方ないような気もします。 同盟はヤン旗下の自由主義を尊ぶが民主共和制から離れ始めた人々と、その他大多数の民主共和制を信奉するが、自由主義から離れた又は非常時の大権一時授与も仕方ないと思うような人々に分かれ始めましたね。 ヤン旗下は同盟から独立すれば自由主義を尊ぶ一つの民主共和制の国としての思想は成立するでしょうが、 現状では自由主義を尊ぶあまり、自分の思想と違うなら多数派の意見は無視するのは一人の国民としては良いですが、民主共和制の官職にある立場の人間の取って良い判断ではありません。 その行動は民主選挙による国民の意思の反映を無視する事ですから、民主共和制の否定に繋がっています。 その矛盾を彼自身はどう整合を取っているのか、 原作でもその辺に触れていて民主政府の判断に従うとしていますが、それは停戦命令とかクーデターを起こさないという根本の所だけであって、ヤンのしている政府から繋がる正当な命令系統を無視・軽視する事は現実の世界の軍の常識では懲戒戒告、罷免、降格、予備役にされてもおかしくありません。 司令官の独立権限の範囲内とするには少し逸脱しています。 ヤンは言ってる事と違い、やってる事は本当に貴族的なんですよね。
作者からの返信
2014年 09月 21日 19時 08分 ヤンとトリューニヒトの戦いは、おっしゃる通り自由主義(個人主義)と国家主義(全体主義)の戦いです。自由主義と民主主義は必ずしも一致するものではなく、国家主義と民主主義は必ずしも対立するものではない。実のところ、専制政治と民主政治の対立より、自由主義と全体主義の対立の方がより尖鋭的であると私は思います。 |
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2014年 09月 19日 00時 43分