仮想空間の歌う少年
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2ー2発目
前書き
深夜投稿が多いな…最近。夜行型ケンケン4(((o(*゚▽゚*)o)))
それでも問題無いぜ!という方はどうぞ!
「あれかい?今回の敵は?」
俺は今望遠鏡で今回狩るプレーヤー達を見ていた。場所は相手から2000m離れた場所の岩陰。人数は…四人か…どうやらモンスターを倒してきたところらしい。
「そうね。今回は私たち2人でやるけど…」
「んじゃさっそく狩ってくるね!」
「待ちなさい。」
「ぐふっ!」
いきなりシノンに後ろの襟掴まれた。く、苦しい。
「なんだよ‼︎今日は珍しく『気まぐれロマンティック』を歌いながら戦おうと思ったのに…」
「選曲おかしいわよね⁉︎…それはともかく。作戦あるから。まず、私が1人適当に狙撃するから。その後け…スノーが突撃。こんな感じかな。」
「あ、俺のリアルネーム呼ぼうとしたね!まったくこれだからシノンちゃんは…」
チャキ…
「申し訳ありません。シノンさん。お願いですからグロックのハンドガンしまってくれるとありがたいんですけど。」
いつの間にかハンドガン突き付けられてた。
…⁉︎
「スノー…?」
いつもと様子が違うからだろう。シノンが心配そうに話しかけてきた。
「…なんでもないよ!早くちゃっちゃと倒してこよう。」
「ならいいけど…あ!あとトランシーバーの使い方分かるわよね?」
俺は親指を出して一言。
「分からない!てへぺろ(^_−)−☆」
「…」
「教えてください。シノンさん。」
トランシーバーの使い方を教わり、俺は相手プレーヤーから500mの岩陰に隠れて、シノンと通信する。
「まーだー?シーノーンー?まーだー?まーだー…」
「3、2、1の合図で行くわよ。…武器は大丈夫なの?対人戦はワルサーp99だけじゃキツイわよ?」
「大丈夫!俺にはもう一つ武器があるから」
「…?」
「ほらほらはーやーく!」
もう敵が100mくらいの距離になっていた。
「はぁ…行くわよ。
3、2、1…スタート。」
そう言った途端。後方で花火が上がったような音がしたと思うと四人いた相手プレーヤーが1人吹っ飛んだ。
「♪〜やるやる〜」
つい口笛を吹くほどの正確さだった。流石スナイパー!
「んじゃ俺も行きますか!」
俺は岩陰から飛び出し、相手プレーヤーに突撃する。俊敏性は高いので一気に50m近くまで行く。
「伏兵だ!」
相手プレーヤーは一斉に銃を向ける。だが…
「期待と夢乗せて放て希望の弾丸♪」
その前に俺が放った弾丸…『不可視の銃弾』が相手プレーヤー三人のサブマシンガンに当たり、銃の機能を止める。そして。
「楽譜♪チャイコフスキー作くるみ割り人形♪」
くるみ割り人形の口笛を吹きながら相手プレーヤーの目の前に立ち、オーケストラの指揮者が指揮するように手を振り、言い放つといきなりプレーヤー2人がいきなり切れる音がしたと思うと木っ端微塵のバラバラになった。
実は今のはワイヤーで2人を切ったんだけど分かってないみたいだな。ちなみにこのワイヤー技。楽譜みたいなのでスコアと呼んでいます。ちなみに今チャイコフスキー作くるみ割り人形のリズムで切ったんだけど切られた2人気づいてないよな…
「な、なんなんだお前はぁぁぁぁ⁉︎」
残った1人が慌ててサブウェポンの銃を俺に向けるが…俺は笑顔で。
「残念だけど…おーしーまーい!」
その瞬間。予測軌道線が相手を貫いた。しかし相手はもう俺に対して銃撃する構えなのでかわす構えに入れない。
「はい。バイバイ!」
そう言ったと同時に最後の相手プレーヤーが目の前から消し飛んだ。
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「…本当にGGOやったことないの?」
シノンが疑うようにお酒を飲みながら話してきた。
ちなみに相手プレーヤーの落とした物をちゃんといただき☆俺達は再びBARにいた。
「うん、やってないよ。」
「スノーの動き…もはやベテランプレーヤー並みの動きだったわよ…」
俺は笑いながらミルクセーキを飲む。…何処ぞのカードゲームの世界か。ここは。
「…まあ、あの世界に2年もいたらこうなるよ。…というか今日ご飯どうする?」
「いきなり現実の話しないでよ…いつものスーパーで待ってるから。そこで決めましょう。」
「了解!」
俺は内心笑いが隠せなかった。
くくく…気づいてないだろう…詩乃…!これをやることにより帰りの夕飯代が半分になり、作る手間も半分になるのだ‼︎まさに神の…
「絶対証明…じゃないわよ。」
「ありゃ聞こえてた?」
「聞こえてたわよ。普通に。
…まあ、今日のご飯はスノーのおごりでなおかつ作ってもらおうかしら。」
「…鬼!鬼‼︎」
「ほら、早くログアウトするわよ。」
シノンが席を立つ。俺は頭を掻きながらもその背中を追った。
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ログアウトして。実家から原付でスーパーに行くと詩乃はまだ来ていないようだった。
「あれ?早かったかな…」
そんな事考えてると不意に。
「雪宮君…だよね?」
「君は…ああ!新川君か!」
不意に声をかけてきた相手はいつか詩乃の家で会った。ボーイフレンド? (仮)の新川君がいた。
…優しそうだけどなんか怖いんだよね。赤ずきんに出てくる狼みたい…なんだよな。実際わからないけど。
「どうしたの?」
「朝田さんが…あそこの裏通りに連れ込まれて…」
俺は新川君の話を最後まで聞かずに走り出した。
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「あーさーだ?ゲロってるんじゃねえよw」
まさかスーパーの近くに遠藤さん達がいたなんて…!
指で銃の形を作られ、また発作が起きてしまった。それで今にも吐きそうなのを必死に抑えていた。
遠藤さんが私のバックから財布を出そうとした瞬間。
「…何やってるの?」
いつもの隣の幼馴染のあの声が聞こえた。だけど…
「なんだぁ。お前。」
遠藤さんがニヤニヤしながら佳に近づくが普通に無視しながら私のところまで行き。
「詩乃の幼馴染。…詩乃。帰るよ。」
そう答えると佳は慣れた手つきで私のバックを持ち、私をおんぶする。 …普通に恥ずかしいけど今は言えない。
そうすると遠藤さんはとても不機嫌そうに
「勝手に話進めてるんじゃ…」
「黙れ。」
この時。佳がとんでもない殺気を放ってた事に気が付いた。遠藤さん達はその殺気に一歩引く。
「本当は男女平等にボコボコにしたいところだけど今回は許してやるよ。だけど次詩乃に手を出したら…」
その時佳はやけに明るく、なおかつ殺気だった声で。
「どうなるかな?」
と言うとそのまま私をおんぶしたまま路地裏から出た。
後書き
ちなみにチャイコフスキー作くるみ割り人形は聞いたこと無いですw
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