有栖キャロの小学校物語
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第7話 運動会です(後編)
さあ、お昼ごはんもお兄ちゃん達と食べ終え、後半です。
後の競技で2組と直接当たるのは玉入れとリレーだけなので、エローシュ君は余裕です。
よほど、いい考えがあるみたいですね。
「よし、玉入れの作戦は以上!みんな最後まで気合入れていこうぜ!」
「「「「「「「「「「OK、エローシュ!!」」」」」」」」」」
「よ〜し、やあ〜ってやるぜ!!」
今回もやっぱりこの掛け声みたいです。
「やばっ、あのエローシュって奴かっこいいっス!!」
興奮してウェンディが騒ぐ。
今度はみんなで見ようと言う提案の元、レジャーシートを敷いた場所から少し離れた場所から立ち見でみんなで見ていた。
「やあ〜ってやるぜ〜!!か?」
「そうっス!!ノーヴェ、あれいいっすよね〜」
「まあな、悪くないと思う」
ウェンディとノーヴェはどうやらあの掛け声を気に入ったようだ。
「ねえレイ?」
「どうしたセイン」
「エリオ君どこいるの?」
「エリオは……………」
確か、帽子を深く被った杉山だったっけ?
「あ、あそこだ」
そう言って俺は指さした。
エリオは緊張してるのか、動きが固い。
「本当だ!あはは、動きが固い!!」
エリオを見つけたセインはエリオの様子を見て笑う。
「え、エリオ大丈夫かな…………」
アワアワと慌てるフェイト。
何か孫を見ているお祖母さんみたいだ。
声に出したらただでは済まないと思う…………
「おっ、始まるっスよ!」
ウェンディの言っていた通り、校庭にいる1年生はスタンバイし終わったみたいだ。
校庭に緊張感が漂っている。
『よーい……………』
パン!
ピストルの音が鳴り、玉入れが始まった。
「よし、作戦通りにみんな頼むぞ!!」
今回のエローシュ君の作戦はこうです。
『先ずは投げる組と集める組に分ける。投げる奴はソフトボール投げの成績が良かった奴とキャロちゃん、ルーちゃん、エリオ。この三人だな。後の皆はひたすら玉を集めて投げる奴に渡してくれ。そっちの方が効率よく出来る。』
パン!
ピストルの音が鳴り、私達はそれぞれの役割の為に動きました。
『投げる奴は玉入れに書かれているサークルとカゴの半分位の距離から投げてくれ。それとボールは絶対に拾わなくていい。拾うのは拾う係の奴に任せて、投げることだけ集中してくれ。』
私は言われたとおり、ちょうど中間の辺りに行きました。
「はいキャロちゃん」
真白ちゃんにボールを渡され、準備完了です。
「よし、阪Oファンの底力みせたる!!」
私は慣れない関西弁でカゴに向かって言いました………
「見事な統率だな………」
フェリアが驚きながら呟いた。
というより、ここにいるみんなが驚いていると思う。
何故なら………
「投げる係!!休まずひたすら投げまくれ!!誰か!!加納の所がボールが無くなってる、補充を!!」
キャロにエローシュと呼ばれている男の子が皆に指示を出し、それに皆がキチンと従っている。
その動きに誰もが迷いの無い。
「こんな1年生がいるのだな…………」
「ええ、流石にこれは驚きね…………」
夫婦(まだだけど………)仲良く並んで見ていた、ゼストさんとメガーヌさんも驚いている。
そしてそれ以上に…………
「キャロとルー、何であんなに投げ方が綺麗なんだ………?」
「俺も初めて見る………」
桐谷が驚きながら俺に聞いてくる。
2人はとても綺麗なスナップスローでボールを次々と投げている。
その動きは熟練のセカンドを思わせる。
「一体誰が教えたんだ?」
そう思ったとき、ふと一人の人物の事が頭に浮かんだ。
野球好きで、野球がとても上手い奴……………
心当たりのある人物を見ると………
エッヘンと大きい胸を更に強調させているライがいた。
パンパン!!
これで2回目も終了です。
1回目は圧倒的大差で1組が勝ちました。
2回目は、他のクラスも私達のマネをしようとして更にバラバラになり、私達以外のクラスのカゴには玉が殆ど入っていません。
数えなくても分かるほど、圧倒的勝利です。
「73、74、75…………」
そこで私達のカゴが空っぽになりました。
20位で勝利が確定し、そこからみんなで盛り上がってます。
『勝者、1組!!』
結果が出ると、盛大な拍手が湧き、私達は…………
「「「「「「「「「「いやったー!!!!」」」」」」」」」」
更に盛り上がりました。
「みんな、よくやってくれた!!」
クラスの場所に戻り、エローシュ君がみんなに言います。
「今日の玉入れは俺達の完全勝利だ!これもみんなの協力あっての事だ!!本当にありがとう!!!」
そう言ってみんなに頭を下げるエローシュ君。
「何言ってるんだよ………」
「そうよ、私達はエローシュ君の作戦に従っただけ」
「そうだぜ、今回の一番の功労者はエローシュだ!!」
「みんな…………」
「みんな、エローシュを胴上げするわよ!!」
夏穂ちゃんの号令の元、みんながエローシュ君を囲み、持ち上げました。
「おい、みんなやめろって………」
「行くわよ!!ワッショイ!ワッショイ!」
「「「「「「「「「「ワッショイ!ワッショイ!」」」」」」」」」」
「おい、みんなやめろって…………止めろよ…………た、助けてくれ〜!!」
突然助けを求めるエローシュ君。
だけど、テンションの上がったみんなは聞こえてないみたいです。
「よ〜し、みんな、もっと上げるわよ!!」
「「「「「「「「「「おおー!!!!!!」」」」」」」」」」
「お願いマジで止めて!!めっちゃ怖いんですけど!?」
「ルーちゃん………」
「キャロ、エリオ、エローシュ面白い顔してる………」
ルーちゃんは面白いものを見るように楽しんでいます。
「ルー………鬼だね………」
エリオ君も可哀想だと思ってるみたい。
「ワッショイ、わ………へくしゅん!!」
そんな時、夏穂ちゃんがくしゃみをして掛け声が止まりました。
すると、みんなの手も止まります。
そして…………
「えっ!?ぎゃああああああ!!」
真上に上がったエローシュ君はそのまま地面に落ちていきました。
「アハハハハハハハハハハ!!」
「「ああ………………」」
大笑いしているルーちゃんの横で、私とエリオ君はため息しか出ませんでした…………
さて、運動会も最後のプログラムへと進んでいきました。
組体操でエローシュ君がピラミットのてっぺんでイナバウアーをしたことはいい思い出です。
降りた時に、土台だった人にタコ殴りにされてましたけど…………
っていうか古いです。
「さ、さあ最後のクラス対抗リレーだ!」
ボロボロになりながらも、みんなに声をかけるエローシュ君。
「走るのは一部だけど、みんな!しっかり応援してくれ!!」
「「「「「「「「「「OKエローシュ!!」」」」」」」」」」
「よ〜し、やあ〜ってやるぜ!!」
「足引っ張らないでよ。アンタが一番遅いんだから………」
「うっ!?」
夏穂ちゃんは相変わらず厳しいです。
リレーの選手は私、ルーちゃん、夏穂ちゃん、男子でエローシュ君、佐助君、そして…………
「流石に無理があると思うんだけど…………」
エリオ君です。
「大丈夫だ、佐助!」
「持ってきた…………」
佐助君がいきなり現れて、何かをエローシュ君に手渡しました。
「これは?」
「この海鳴市には面白いグッズを作ってる人がいてな。その人の発明品なんだけど、その名も『影が薄くな〜る!!』」
裏声でエローシュ君が言いました。
しかしどこかで聞いたことがある言い方だったような気がします…………
「これを使えば、いくらイケメンでも可愛い子でも注目されなくなるんだ!」
「くだらない」
私もルーちゃんと同じです。
「作ったのは俺じゃないぞ!!ほら見ろ、ここにたぬき印があるだろ?ちゃんとした商品の証だ!!」
「それを見て買う2人がおかしいと思うよ………」
流石の真白ちゃんもエローシュ君に突っ込みました。
「何を言うんだ、真白ちゃん。このたぬき印には様々な変わった商品があって、インターネット上では予約がある程の………」
『一年生のリレーの選手は待機場に集合してください。』
エローシュ君が熱心に説明している途中にアナウンスが入りました。
「ほら、もうどうだっていいから早く行くわよ!!」
そう言って夏穂ちゃんはエローシュ君の耳を引っ張って行きました。
「分かったから引っ張るな!!ほいエリオ。適当に塗っておけば大丈夫だから」
「あ、ありがとう」
エリオ君は影薄くな〜るを受け取り、移動しながら腕に塗り始めました。
………って塗るんだ。
「さあ、最後だし頑張ろうぜ!!」
さて、リレーの順番ですが、
1夏穂ちゃん、2佐助君、3ルーちゃん、4エローシュ君、5私、アンカーにエリオ君と言う順番です。
エリオ君がアンカーの理由は、『一番速そうだからな』と簡単な理由でした。
エローシュ君は今回特に作戦はないらしく、『このメンツは俺以外、学年で1、2を争う位運動神経良いから恐らく問題ないよ』とのことです。
「じゃあ私行くわね」
「頑張って夏穂ちゃん」
「ファイト」
リレーは一人100m、半周です。
なので抜くのは結構難しくなるので、いかに先頭をキープするかが重要とエローシュ君は言ってました。
「よーい…………」
パン!!
ピストルの音が鳴り、一気に最初の走者が走り出しました。
「夏穂ちゃん、速い!!」
「いいペース」
そう言いながらルーちゃんが立ち上がりました。
「頑張ってね、ルーちゃん…………」
「任せて!」
ルーちゃんはサムズアップして自分のコースへ向かいました。
「夏穂ちゃん凄い………そして佐助君も速いや」
夏穂ちゃんは先頭の役割をしっかりやりきり、1位で佐助君にバトンを渡した。
受け取った佐助君も足が速い。
相手に追いつかれることなく、バトンをルーちゃんに渡しました。
「任せる………」
「任せて!」
ルーちゃんも足は速いです。
恐らくクラス1だと思います。
このままだったら結構楽に………
「えっ!?」
後ろからかなりのスピードで2組の女の子が追いかけてきました。
とても速いです。
ルーちゃんとの距離を徐々に縮めていきます。
「エローシュ!!」
「任せろ!!」
なんとか1位を死守したルーちゃんでしたが、もう大分追いつかれてしまいました。
「ハハハハ!エローシュ、お前を抜いて目立ってやる!!」
「喋りながら走るんじゃねえよ…………」
相手はドリル君です。
やっぱりエローシュ君より速いのは本当みたいで、徐々に追いつかれていきます。
「キャロ、頼む!!」
「はい!!」
私が渡された時にはもう差が殆どありませんでした。
(ここで私が差を広げなくちゃ!!)
そう思いながら地面を思いっきり蹴ります。
(私だってやるときはやるんだ………)
カーブに入り、私はなるべく内側を走ってます。
2組の子は直ぐ後ろまで迫って来てますが、外側を走っているみたいで、抜かれてはいません。
(よし、このまま真っ直ぐ………)
後は直線一本。
エリオ君に任せれば…………
その時でした。
(あれ!?)
足が何かに引っかかった!?
目線が下へと向かってます。
私はそのまま顔から転びました。
「痛…………」
どうやら靴紐がほどけてたみたいです。
何で私こんな時に…………
立ち上がって走ろうとしたとき、
「あっ!?」
2組の女の子に抜かれてしまいました。
「くっ!!」
私は急いでエリオ君の所に走ります。
「ごめん!!」
「任せて!!」
エリオ君は私からバトンを受け取るとダッシュで追いかけていきました。
「ルーちゃん、夏穂ちゃん…………」
「「キャロ…………」」
私は2人にどういう顔で話せば良いか分かりませんでした。
私の不注意の所為で……………
「大丈夫、エリオがなんとかしてくれる」
ルーちゃんはそう言って私を抱きしめました。
「ルー………ちゃん?」
「だから泣かなくても大丈夫だよ」
えっ!?
私、泣いてなんか…………
「あれ………?」
おかしいな、涙が止まらないよ…………
「もう、まだ負けてないのに何泣いてるのよ、涙拭いてエリオの事応援しましょう!」
夏穂ちゃん…………
そうだ、まだ負けてないんだ。
私は目を拭って、
「エリオ君がんばれー!!」
応援しました。
(まずいな、結構速い。)
徐々に追いついてきてると思う。
だけど、どうしても抜けない。
カーブも中間に差し掛かり、もうゴールも目と鼻の先。
(いや、ダメだ、諦めないぞ………みんな、僕を信じてアンカーにしてくれたんだ…………諦めてたまるか。)
僕はそう決意して更に力を込める。
そんな時………
「エリオ君がんばれー!!」
少し涙声の声が聞こえてきた。
(今の僕は杉山君なんだけどな………)
今の声の主はキャロだろうな。
キャロは結構抜けてる所があるから……………
恐らくライさんに似たのだと思う。
(だけど、リラックス出来た…………)
前にレイ兄に言われたことがある。
『何事も力の入れすぎは逆にマイナスになる。どんな状況でも冷静でいることが一番大事なんだ』
(そうだ、冷静にだ…………)
力は抜かない。
それでも熱くならず、冷静に…………
直線になった。
抜くには今しかない!!
「行く!!」
歯を食いしばり、力を込める。
ここで抜くんだ!!
相手も僕がラストスパートをかけてきた事に気づいてラストスパートをかけてきた。
差は徐々に縮まってるが…………
(駄目だ、間に合わない!?)
そう思ったその時、前にキャロとルーと一緒に見た野球のプレーを思い出した。
センター紅星のダイビングキャッチ。
(これしかない!!)
ハッキリ言って、少し怖いけど…………
ゴールが目前となったとき、僕は思いっきりゴールへ飛び込んだ………………
「エリオ君!!」
私は駆け出しました。
エリオ君は間に合わないとみたのか、ヘッドスライディングでゴールしました。
ほぼ同着。
でもそんなことよりも、私はエリオ君の事が気になりました。
「エリオ、大丈夫か!?」
エローシュ君が肩を貸して、エリオ君を抱えあげます。
「結果は?」
「まだ分からない。しかしヘッドスライディングするとはな…………本当に凄い奴だよ………」
「えへへ………」
苦笑しているエリオ君をエローシュ君は中に運んで来ました。
肘とか膝には複数の擦り傷などがあります。
「エリオ君…………」
「キャロ、流石に大声で名前を呼んじゃダメじゃないか」
あっ!?
そういえば…………
それってとてもマズイのでは………?
「大丈夫だ、それくらい誤魔化せるさ」
とエローシュ君が言いました。
なら安心です………………
………ってそんな事じゃなくて!!
「ごめんなさい!!私のせいで…………」
私はこの場にいる2人に謝りました。
「せっかくみんなが繋いでくれたバトンを…………私は…………」
「キャロちゃん………」
頭を下げている私にエローシュ君が近づいて………
「ほっ!」
頭にチョップをされました。
「あぐっ!?」
地味に痛い…………
「何するんですか………」
私は頭を抱えて文句を言いました。
「キャロちゃん、人には絶対何て無いんだ。誰だってミスはする。だからそんなに気にする必要なんてないんだよ」
「ですけど…………」
「キャロ、エローシュの言うとおりだよ。僕だってミスはするさ。一生懸命やったキャロを責めないよ」
「エリオ君…………」
「キャロちゃんは頑張った…………」
「佐助君」
いつの間にか近くに来ていた佐助君にも言われる。
「それにね…………」
そう言ってエリオ君は本部があるテントを見ました。
「負けたと決まった訳じゃないよ」
『ただいまの判定の結果……………1位、1組!!』
その瞬間、私達のクラスから歓声が湧きました。
「ね、キャロ」
「そう………ですね………」
その後、クラスに戻った私達はもみくちゃにされながら暖かい祝福を受けました……………
「エリオ」
俺は救護室に来ていた。
エリオに話したかった事もあるし、エリオの怪我に真っ青になったフェイトの様子も気になったからだ。
キャロ達は今、閉会式を行なっている。
「あっ、レイ兄!!」
どうやらエリオは元気そうだ。
「こらエリオ、まだ動いちゃダメだよ!!」
「あっ、ごめんなさい…………」
「おい、擦り傷くらい大丈夫だろ………」
「ダメだよ!!変なバイキン入ったらどうするの!?」
フェイトは将来絶対に子煩悩だな。
下手をしたらモンスターペアレント何かもありえるかも………
「それくらい大丈夫だって。それよりエリオと話があるんだけど…………」
「僕と………ですか?」
「ああ、だからちょっと借りるな」
そう言ってフェイトからさっさとエリオを連れていく。
「ちょっと、まだ駄目だ…………っていない?」
「ここならいいだろう」
俺は校舎脇にレアスキルでジャンプしてエリオと離れた。
この話はまだフェイトに聞かせていい話じゃないしな。
「で、話ってなんですか?」
「エリオ、キャロのクラスメイトはどうだった?今日一緒にいてみてどう思った?」
「………みんないい人でした。親切で、面白くて………」
「そうか………エリオ、お前学校通う気はないのか?」
「………ごめんなさい、僕は………」
「恩返しの為に管理局にか?」
「!!何でそれを!?」
「俺の推測。フェイトに断られたと聞いて、そうじゃないかと思ったんだ」
というのは建前で、わずかな原作知識でそうなんじゃないかと思っただけなんだけど………
「僕は……………助けてくれたフェイトさんに恩返しがしたい!少しでも早く………」
その気持ちは痛いほど分かるんだけど…………
「お前はそれでいいのか?今日皆と一緒にいて、勉強したり、みんなと遊んだりしたいと思わないのか?」
「…………………思いました。けど………」
「なら学校に行くべきだ」
「えっ!?」
「恩返しなんて、いつでも出来る。ただな、小学生でいられるのは今しかないんだ」
「で、でも…………」
「魔法の訓練なら俺や星達が教えてやれるし、なのは達だって学校に行きながら管理局に務めてるんだ。問題ないだろ?」
「そ、そうですけど…………それだとフェイトさんに迷惑が………」
「お前な…………今更迷惑だなんて考えるな。人はな、必ず助け合ってるんだ。1人で出来ることなんてたかがしれてる。俺だって、フェイトだって。だからな…………」
そう言って俺はエリオの頭を撫でた。
「一杯迷惑をかけてやれ。それで大きくなったらそれ以上にフェイトを助けてやるんだ!!人生ギブアンドテイク。悪くないだろう?」
「…………はい!」
どうやら分かってくれたみたいだな。
「それじゃあ早速フェイトに話してみるか。アイツ、絶対に喜ぶぞ」
「そうでしょうか…………?」
「もしそうじゃなかったら俺のモンバスの超レア素材タダでやるよ」
「本当ですか!?」
「ああ、本当だ」
この後、俺達はフェイトを見つけ、今の話をした。
フェイトは簡単に了承。
リンディさんにもその場に連絡して、OKを貰った。
保護施設やら何やらの手続きの影響で、実際に学校に来られるようになるのは来週からになるみたいだけど、エリオは終始笑顔だった………
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