FAIRYTAIL~霧の魔導士達~
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闇ギルド 龍の雷光
「で、どこにそのキリベルとか言う奴はいるのよ~~。」
「うるせぇぞ、ルーシィ。そんな事言う暇があったら探せ。」
「まぁ、確かにそうとう探したな。いったい何処にいるのか…。」
「俺、腹減った~~。」
「ナツ~。さっきからそればっかりだよ。他に喋れないの…。」
「よせよハッピー。この馬鹿はそれしかねぇんだから。」
「んだと?グレイ。やんのか?」
「やってやるよ。クソ炎…。」
「よさんか!二人とも!」
「「は…はい!!」」
「探す気あんのかお前等……。」
俺達は今、闇ギルド 龍の雷光の本拠地を探している。
先日、評議員からの依頼を受けたからだ。
だが、この倒すべき相手がかなりの強敵なため、こいつ等と来ている。
が、その肝心な本拠地が見つからず、かれこれ4時間だ。
「どこか見落としてるのかもしれないわね。」
「確かに……シャルルの言うのも一理あるな。よし!ここからは手分けしよう!」
「てか、何でお前が仕切ってんだよエルザ……。」
「何か言ったか……?」
鋭い眼光が俺に向けられる。
だいたい俺の受けた仕事だぞ、コノヤロウ。
「まぁ、いいだろう。さっそくペアに分かれて行動だ。見つけ次第信号弾を上げるように。」
ペア……ナツ、ルーシィ、ハッピー
エルザ、グレイ
ユウト、ウェンディ、シャルル
~ナツside~
「ったく、エルザの奴勝手に決めやがって……。」
「なんかその言い方、あたしとのペアが嫌みたいじゃない。」
「オイラはルーシィとで良かったよ?」
「ハッピー……!!」
少し間を置いてハッピーが言う。
「困ったときには囮にできるからね!」
「あたしは囮かい!!」
~エルザside~
「しかし、見つからねぇな。ほんとにこの森にあんのかよ。」
「評議員がこのカレイの森だと言ったんだ。間違いは無いだろう。」
「で、そのキリベルだったか?そいつ、そんなに強いのか?」
キリベル・アヴローラ。
今回の依頼の標的で、闇ギルド 龍の雷光のマスターだ。
「歳はユウトと同じ17で、使う魔法は雷らしい。」
「雷って言ったらラクサスみたいなもんか?」
「それはわからん。だが、一説には一撃で山を消し去るほどの魔力の持ち主らしい。」
「そ…それはおっかねぇな……。」
~ユウトside~
「どうしたんですか?ユウトさん。さっきから難しい顔をしていますが……。」
「確かにそうね。どうしたのよ?」
「………え?あぁ、いや、何でもねぇよ。」
「何でもないようには見えないから言ったのよ!」
クソッ、流石シャルル。いい勘だな。
まぁ、それでも言わない。
ウェンディに心配をかけたくないからな。
「ほんとになんでもねぇよ。それより本拠地を探そうぜ?」
「はいっ!」
「ほんと、ユウトの言うことはすぐ聞くのよねこの娘。」
「シャ…!シャルルッ!!」
「何か言ったか?」
何でウェンディは顔を真っ赤にしてんだ?
分からん……。
「べ…!別に何でもないです!!」
「はいはい。二人ともそれぐらいにしてあれ見なさい…。」
信号弾が見える。
方角からしてエルザ達か。
「よし、行くぞウェンディ。」
「はい!」
「来たか、お前たち。」
「で、どこにあるんだよ。敵のギルドは。」
「ここだ。」
グレイの指す方向を見るが、そこには何もない。
「何もないじゃない!」
「よく見ろ。魔法で見えなくしてあるんだ。」
エルザが何もないところを触るとギルドが見えた。
「うおっ!本当だ!」
「どういう仕組み何だろうね、ナツ。」
「んなことはどうだっていい、とっとと殴り込むぞ~~!!」
「あ!馬鹿おい!」
爆音とともにナツが扉をぶち壊す。
「あ~あ。やっちまった。」
「まぁ、いつもの事ですよね…。」
「我々も行くぞ!!」
「「「「おう!!」」」」
(何があっても俺達はこの力を悪いことには使わない!)
(あぁ!俺達8人の………)
「約束……か………。」
「忘れちまったのかよ……。」
「キリ…………………。」
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