仮想空間の歌う少年
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23ー華麗なる大円舞曲
前書き
SAO編最終話!
それでも問題ないぜという方はどうぞ‼︎
ーキリトとスノードロップがヒースクリフに挑む少し前ー
「く、⁉︎」
ヤバイ、体が動かせない。必死にもがいていると頭の中で声がした。
「ピンチ襲来みたいだな。」
その声が聞こえると同時に視界が真っ暗になり…いつの間にかに目の前に血塗れのスノードロップーーー『俺』が立っていた。
「俺とお前の力を合わせる時がきたみたいだな。」
「合わせる…?」
「元々お前と俺は一つだ。まあ…今は人格が別れてしまったがな。んであの感じじゃおそらくキリトは負ける。だが俺とお前…元々の人格に戻す事が出来たスノードロップが行けばーーー勝てる可能性があるかもな。俺はそれで勝ちたいんだが…どうだ?」
『俺』は拳を突き出す。僕は笑いながら
「それができるなら最初からやってよ?」
「不安定な心の状態だったからな。あの状態で一つにするのは危険だ。今なら助ける想いが強いからな。…んで?どうする?」
「もちろん‼︎」
僕も拳を突き出し。
「「チャンス襲来♪…てね?」」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
最初にヒースクリフに突っ込んだのはキリトだった。
「うおおおおお!」
「…」
キリトによる二刀流の斬撃。上、斜め上、水平、斜め下、下、から様々な方向から斬撃を放つ。ソードスキルを使うとヒースクリフが剣の軌道がバレるためソードスキルを使わない。だがそれでも速さは目で追えない速さだった。しかし…
「⁉︎」
「はっ!」
キリトの攻撃を全て弾き、なんと大盾と剣でカウンターを入れてきた。キリトは避けるが若干かすった様でHPが僅かに減っていた。あの剣はともかく大盾は厄介だな…ん?待てよ?
一つのアイディアが思い付いた。だがそれだと…
詩乃…謝りたかったけど。みんなを救うには君と会う事は出来ないみたい。
「キリト!スイッチ!」
「スノー頼む…」
キリトが少し落ち込んでいるが俺は笑いながら肩を叩いて
「大丈夫、決めるのは君だから」
「それってどういう…?」
俺はそれには答えずヒースクリフに大鎌を向ける。ヒースクリフは不思議そうに俺を見て
「スノー君…君は本当にイレギュラーだな。まさかシステム麻痺を無効にするとは。」
「ヒーローはイレギュラーじゃなきゃ!
…というのは冗談で。ただ俺がやったことは俺自身が二重人格。つまりこのゲームでプレイする脳波が2つあるのさ!んで麻痺っている間に人格を2つ合わせてシステム麻痺の対象を不発にさせた訳さ!」
俺はいつものように大鎌をバトンのように回し。
「俺はようやく自分全てを思い出したんだ♪」
だから…
「負けないぜ?…栄冠を掴むんだ♪」
俺は大鎌裏ソードスキル『デスサイズオーバードライブ』を放つ。HPを減らしてまでうつ15連撃がヒースクリフに向かう。
…その瞬間ヒースクリフが笑った。そのとうり、これはまず軌道を読んでいるヒースクリフが弾く。
「さらばだ…スノー君。」
そして聖騎士の剣による切り下げが音の死神を捉える。
「「「「「スノー!」」」」」
だがここからだ‼︎
「まだ、おさらばは早いな…スノードロップの夏はまだ終わらない!終わらない♪Fine!」
Fineでソードスキルの膠着を無くす。その間にもHPは0に向けてーーー死に向けて減っていく。
「エンドロールは…どの曲で?ヒースクリフ‼︎…『今』という現実を歩いていかなくちゃ…tempestoso (嵐のように激しく)」
『君の影』を歌いながら消えていく音の死神の愚かな抵抗、回転しながら放つ2連撃『クイックフール』はまるで嵐のような勢いで聖騎士の剣と大盾にぶつかり…ファンブル…手から落とさせる。
その隙を逃さないキリトは猛然とヒースクリフに向かっていく。
「いっけえええええええええ‼︎キリト‼︎」
そう叫んで俺の意識は飛んだ。飛ぶ直前『ゲームはクリアされました』というアナウンスが聞こえたような気がした。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「ここは…」
目を開けると空の上にいた。
…悟った。
「死後の世界か…ここ。ん?」
下の方を見ると今まで住んでいた城。アインクラッドが崩壊していた。その時俺を呼ぶ声が聞こえた。
「「スノー!」」
キリト、アスナが驚いたような顔で俺を見ていた。
「ヤッホー!キリト、アスナ!略してキリアス!」
「スノー…どうして…?私達のためなんかに…」
アスナが震えた声で話す。
「…大丈夫だよ。元気出して♪
…ああ⁉︎泣かれちゃったら俺なんのために死んだか分からないじゃん!」
「でも…⁉︎」
「最後は笑ってくれよ?俺…いや僕はそれのほうが嬉しいな?」
そう言うとアスナとキリトは頑張って笑ってくれた。
…ちょっとその顔に涙でてるのは仕方ないけどね。
「中々に絶景だな。」
見るといつの間にかにヒースクリフ…研究服姿の茅場が立っていた。何故だか不思議と恐怖や罵倒は湧いて来なかった。
「ヒースクリフ、ひさしぶりだね。…君に聞きたい事が一つあるんだ。」
「何かね?」
「どうしてこの世界を作ったの?」
「…私は幼い頃夢見た大空に浮かぶ巨大な城を作りたかった。私はこうしてその夢を叶えるために様々な技術を駆使して作ったのだ。だがキリト君、アスナ君、スノー君。私は本当にーーー何処か遠い世界にあの城があるということを信じてるのだよ。」
それは小さい子供が映画の中の天空の城があると信じてる見たいにとても純粋なものだった。ーーー純粋すぎて周りをも飲み込むほどに。
「さて、ゲームクリアおめでとう。キリト君、アスナ君、スノー君。…たった今残りの生存者のログアウトが完了した。君達も時期にログアウトするだろう。…では私はそろそろ行くとするよ。」
そう言うと茅場はまるで風に吹かれた塵のように消える。まるで幻のようだった。
俺はキリト、アスナの方に向き。
「うーん!んじゃそろそろお別れかな…あ!そうだ!今のうちに俺の名前は雪宮 佳。今年で多分17だね。…最後に君達の名前を聞きたいな。」
そうすると。アスナがまだ少し涙を浮かべて
「結城 明日奈です。歳は…佳といっしょで17です。」
キリトはいつもの飄々とした態度で
「 桐ヶ谷 和人。歳は多分今年で16。」
⁉︎キリトが年下…だと…?
「ありがとう。名前が聞けてよかった。なあ、2人とも。」
いつの間にか消え始めた体を見て俺は。
「2人ともこれだけは忘れないで。俺が消えても音と未来への想いは残る…それだけは」
「分かった。」
「分かったわ。」
俺は笑いながら
「さようなら…閃光と黒の剣士。俺は絶対」
忘れない。
「…い…!け……!」
いけ?ニート分かります。なんだようるさいな。
「け…い!けい!佳!」
うっすらと目を開ける。消毒薬の匂う病室で…そこにいたのは。
「ひさしぶりだね…詩乃。」
ちょっと涙目の会いたかった女の子がいたと言うのは少し恥ずかしい…てね♪
後書き
どうだったでしょうか?相変わらず文才無くって…
スノー君の人格が合わさった事により次回から完璧に一人称が俺になります。(ただし、テンションや天然は変わらず)
ではALO編も頑張って行きたいですね〜留年しない限り。
あと!感想待ってます。それにお気に入り登録してくれた方!ありがとうございます‼︎今後もぜひぜひ!
では次回の『魔法と剣の妖精歌劇』でもよろしくお願い申し上げますm(_ _)m
次回予告?今回は無しでw
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