転生とらぶる
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コードギアスR2
0659話
俺の命令が出されると同時に、シャドウミラー隊はブリタニア軍へと襲い掛かる。放たれる無数のビームにミサイル、弾丸、重力波砲。それらがブリタニア軍へと降り注ぎ、次々にKMFを消滅、あるいは破壊していく。
勿論被害を受けているのはKMFだけではない。アヴァロン級を始めとした浮遊航空艦もまた攻撃を受けている。それでもそちらに関してはブレイズ・ルミナスを装備している為に致命的なダメージは受けていないが、いつまでも防ぎきれるものではないだろう。
「……これがお前のやった事の結果だ」
『フレイヤの攻撃範囲から逃げ延びるとはね。さすがに予想外だったよ』
圧倒的な攻撃を食らっているというのに、オープンチャンネルで通信をしているシュナイゼルの様子に慌てたようなところは一切ない。まるで全てが計算通りとでもいうような……そんな感じだ。いや、まさかな。
「お前も、もう分かっているだろう? 既にブリタニアに勝ち目が無いというのは。それなのに、何故あんな無駄な真似をした?」
『それが、私に望まれている事の1つだからさ』
「……望まれている事の1つ?」
『ああ。ブリタニアに所属している者は、殆どの者がまだ君達に負けたとは思っていない。いや、正確には思いたくないといった方が正しいかな。そして私がブリタニアの皇族である以上、その願いに応えるのは当然だろう?』
シュナイゼルが話している中、イザークのヒュッケバインMk-Ⅲがジノのトリスタンと戦っている。とは言っても、機体性能は圧倒的にヒュッケバインMk-Ⅲの方が上で、パイロットの技能に関してもまた、イザークの方が上だ。ナイトオブラウンズであるジノにしても、回避と防御に専念してどうにか撃墜されないようにしているというのが正直なところだ。ファングスラッシャーをT字型のMVSで弾くも、その隙に接近されて擦れ違い様にロシュセイバーによって右手を切断されている。
「ブリタニアの国民に望まれたからこそ、あんな馬鹿な真似をしたと?」
『馬鹿な真似、かな? 確かにアクセル君を倒す事は出来なかったが、それでも普通なら逆転の一手だったんだ。それ程悪い手では無いと思うが?』
スレイのシャドウが持っているM950マシンガンが、手当たり次第に地上にいるグラスゴーを始めとしたフロートユニットを装備していないKMFを撃破していき、同時に胸部から放たれるクロスマッシャーがサザーランド・エアやグロースター・エアといった機体を薙ぎ払い、コックピットブロック諸共に撃破していく。
「馬鹿な真似だろう? もし俺が倒せていたとする。だが、その場合は復讐に狂ったシャドウミラーの相手をする事になるんだぞ? まず間違い無くブリタニアは壊滅的な被害を受けるだろう」
『確かに今はそうだね。でも、シャドウミラーというのは君が要になっている国家だ。今は壊滅的な被害を受けるとしても、そう遠くないうちに空中分解が起きる筈だ』
ムウのアシュセイヴァーから放たれたハルバート・ランチャーがガレスの放ったハドロン砲と空中で衝突するも、一瞬でその均衡は破れてハドロン砲に押し勝ち、ガレスその物を飲み込んで消滅する。
「つまり、ここで負けるのは最初から予想通りだったと? その後、一時的にブリタニアが占領されても、俺が存在していなければ国を取り返せると?」
『そうだね、私としてはそのつもりだったのは間違い無いよ。事実、君本人は気が付いていないのかも知れないけれど、シャドウミラーは君という存在がいてこその国であるのは間違い無いんだ』
オウカのヒュッケバインMk-Ⅱの放ったチャクラム・シューターがヴィンセント・ウォードをワイヤーで絡め取り、次の瞬間には四肢を切断され、胴体を切断され、コックピットブロックすらも切断する。
「確かに俺が中心になっているというのは認めよう。だが……いや、だからこそ、俺を騙し討ちのような真似で倒したとすれば、シャドウミラーはお前達ブリタニアという存在を許しはしなかっただろう。事実、今の状況がそれを物語っていると思うが?」
『そうだね。組織内における君の影響力が私の予想以上だったのは認めよう。だが、しかし。それでもブリタニアの国民に求められている以上、私は最善を尽くさなければならないのだよ』
レモンのヴァイスセイヴァーが放つビームや弾丸が空中にいるKMFを次々に貫き、爆散させていく。放たれる射撃の威力はKMF程度でどうにか出来る威力では無く、あるいは何とか回避しても一瞬安堵した次の瞬間にはソリッドソードブレイカーによってその生を終わらせることになる。
「……まだ何かをしたと?」
『勿論打てる手は打たせて貰ったよ』
エキドナのヴァイサーガが振るう五大剣が軽アヴァロン級の胴体へと突き刺さり、空中に留まる事が出来ずに煙を噴きながら地上へと落下……否、墜落していき、少なくない数の地上にいたKMFを押しつぶす。
「……何をした?」
『さて、ただでさえこちらが不利な状況なんだ。この状況でわざわざこちらの手を教えると思うかい?』
ムラタが右手に五大剣、左手にシシオウブレードを構えながらブリタニア軍へと突っ込んで行き、サザーランド・エアをシシオウブレードで一刀両断し、あるいは五大剣の横薙ぎの一撃が数機のグロースター・エアを纏めて切断する。
「なるほど、確かにこの状況でわざわざ自分の打った手を話すような奴はいないだろう。だが、どんな手を打ったのかは分からないが、それがこの状況で有効な手と成り得るのか? 見て分かるだろう? 既に戦況に関しては圧倒的にこちらに有利だ」
『勿論分かっているとも。だが、アクセル君も忘れていないかな? 私は今行われている戦いで勝てるとは少しも思っていないということを。私が見ているのはこの戦いの勝利ではなく、最終的な勝利』
ギルフォードのヴァルシオン改の手に握られていた巨大な剣のディバイン・アームが軽アヴァロン級の胴体へと突き刺さり、そのまま斬り裂いていく。背後から襲い掛かろうとしていたグロースター・エアへと振り向き様にディバイン・アームを握っていなかった方の手が裏拳気味に放たれ、フロートユニット諸共に胴体を粉砕する。また、その隙を突くかのように襲い掛かろうとしていたヴィンセント・ウォードへと向かって放たれたクロスマッシャーは、背後にいたガレス諸共に部品の欠片すら残さずに消滅させる。
「最終的な勝利、その為に必要な手を打ったというのなら……」
そこまで呟いた時、脳裏を過ぎるものがあった。最終的な勝利、つまりはブリタニアがこのギアス世界を支配、あるいは統一する事。その為に必要なのはこの戦いで負ける事を視野に入れた戦力の温存と共に、俺達シャドウミラーと正面から戦わずにするようにする事。正面から戦えない以上は何らかの搦め手を使う必要があり、それが今可能なのは……
「日本」
『ほう、勘が鋭いね』
感心したように呟くシュナイゼル。やはり、か。
本来であれば黒の騎士団にエリア11を取り返された時に脱出していなければおかしくなかった筈のブリタニア軍。だが、かなりの数が脱出せずに日本の中に潜伏している。そして仮にも今の日本は俺達シャドウミラーの、より正確に言えば間接統治とは言っても陽光の支配下にある国だ。つまり……
「今の日本で騒ぎを起こせば、こちらも手を打たざるを得ない」
『恐らくそうだろうね。……さて、それを知った君はどうするのかな?』
穏やかな笑顔でそう尋ねてくるシュナイゼルだったが……
「別にどうもしない」
俺は短く返事をするだけだった。
『……何だって? 私の聞き違いかな? 何も手を打たないと言っているように聞こえたのだが』
「間違っていないさ。俺が特に何か手を打つまでもない。日本には現在黒の騎士団が存在しているからな」
『黒の騎士団やゼロがいるというのは理解しているよ。だが、忘れてないかな? かつて、ブラックリベリオン前には今の黒の騎士団よりも多くのブリタニア軍がエリア11に存在した事を。そして、そのブリタニア軍でも黒の騎士団や日本解放戦線を始めとしたテロリスト達に対して後手に回っていたと。なのにそれよりも人数の少ない黒の騎士団で、潜伏しながら各地で抵抗運動を続ける者達を相手にどうにか出来ると思っているのかな?』
そんなシュナイゼルの言葉に、小さく首を左右に振る。
「無理だろうな、それが黒の騎士団だけなら」
『……何だって?』
俺の言葉に、小さく目を見開くシュナイゼル。この辺、まだシャドウミラーの物量に関して理解していないといったところだろうか。
「シャドウミラーの主力機であるメギロート。これが無人機なのは、さすがにもう理解しているな? そして、そのメギロートを大量に使えるだけの技術や物量があるのも。それを考えれば、世界各地に派遣するのはそう難しい話じゃない。大体、この世界でもブリタニアの各エリアに対してメギロートを始めとして戦力を派遣して封じ込めている。その為に、お前達には殆ど援軍が来ないんだろう?」
『……君達には、本当にそれ程の物量があると?』
「さて、それに関しては俺の言葉を信じて貰うしかないが、わざわざ敵の言葉を信じるまでもないだろ? それよりも……お前がどの艦に乗っているのかは分からないが、そろそろ戦力が減って危険じゃないのか?」
ニーズヘッグのモニタに映し出されているのは、既に一方的な掃討ともいえる光景になっている。幾らブリタニア軍のKMFが攻撃を仕掛けようとも、シャドウミラーの機体はメギロート以外の殆どがバリアを装備しているのだ。本来はバリアを装備していなかった機体に関しても、重力関係の技術的蓄積によりブラックホールエンジンが標準装備になりG・テリトリーが標準装備されていし、もっとも脆いガン・ルゥに関しては後方からの援護射撃に専念させている。
その結果、ブリタニア軍の攻撃が効果あるのはメギロートのみ、それにしても何度も攻撃を当ててようやくといったところだ。
数だけで考えてもメギロートを入れてこちらが上な以上、ブリタニア軍に為す術は無かった。あるとしたら、ランスロット・アルビオンに内蔵されていたフレイヤだったのだろうが、幸か不幸かフレイヤが内蔵されているような機体は他に存在していない。
そして……
『アクセル、捉えたわ。幾つかの艦をダミーとして経由しているけど、あの艦から通信は放たれている』
シロガネのマリューからの通信。これでシュナイゼルがどの艦に乗っているのかが分かった。さすがと言うべきか、やはりと言うべきか、あからさまにブリタニア軍の中央にいる重アヴァロン級ではなく、その斜め後ろに存在している通常のアヴァロン級。マリューが示したのは、その艦だった。
「……さて、聞いたな? お前の乗っている艦は既に特定された。これ以上抗っても無意味だというのは分かっているだろう。故に……大人しく沈め」
『降伏は認めてくれないのかな?』
自分の命が危機に瀕していても、全く焦った様子も無く尋ねてくるシュナイゼル。
こうして映像を見る限りでは、カノンとかいうお付きの士官はともかく、俺の目当てでもあるロイドやセシルの姿は無いらしい。まぁ、あったとしたらシュナイゼルを押しのけてでもシャドウミラー機についての情報を得ようとしてくるだろうが。
「認める必要があるか? お前の存在は危険だ。ここで降伏を認めたとしたら、それは必ず後日の災いとなる」
あるいは、鵬法璽辺りを使えばいいのかもしれないが、シュナイゼルの能力を考えれば、どんな手段で裏を掻いてくるか分からないのも事実。故に。
「お前はここで眠れ」
ヒュドラ右側後方のメガ・バスターキャノンの砲口をアヴァロン級へと向ける。
自らに死をもたらす一撃が放たれようとしているにも関わらず、シュナイゼルの表情は薄く笑みを浮かべたままだ。
『残念ながらここでお別れのようだね。では、私に望まれている最後の1つの願いを実行しよう』
メガ・バスターキャノンのトリガーを引く寸前……アヴァロン級を中心にした一帯がスプーンで抉り取られたように消失し、同時に空気の流入が始まって近くにいたブリタニア軍のKMFそのものを纏めて破壊しつくすのだった。
俺が……否、俺以外の全てのシャドウミラーや陽光のパイロット達が、何故シュナイゼルが自ら死を選んだのかが分からなかった。それもフレイヤを使った自爆なんて真似で。
その意味を計りかねて、ただ呆然と消失した大地へと視線を向ける。
……シュナイゼル、本当に何を考えていたんだ? あるいはその本質が虚無であるからこそ、自らの死を持ってこの戦争を終わらせたのか? そう、思った時だった。
『第99代ブリタニア皇帝、シュナイゼル・エル・ブリタニア陛下の死亡をもって、私達ブリタニアは陽光、並びにシャドウミラーへと無条件降伏をします』
そんな通信がブリタニアから流れてきたのは。
後書き
アクセル・アルマー
LV:41
PP:255
格闘:274
射撃:294
技量:284
防御:284
回避:314
命中:334
SP:734
エースボーナス:SPブースト(SPを消費してスライムの性能をアップする)
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:S
宇:S
精神:加速 消費SP4
努力 消費SP8
集中 消費SP16
直撃 消費SP30
覚醒 消費SP32
愛 消費SP48
スキル:EXPアップ
SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
念動力 LV.10
アタッカー
ガンファイト LV.9
インファイト LV.9
気力限界突破
魔法(炎)
魔法(影)
魔法(召喚)
闇の魔法
混沌精霊
???
???
撃墜数:560
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