仮想空間の歌う少年
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20子守唄ーarmonioso(調和して)
前書き
祝20話!
最近もしもノーゲーム・ノーライフの世界にめだかボックスの球磨川さんが行ったらという妄想をしている僕は末期だと思う。((((;゚Д゚)))))))
それでも問題ないぜ!という方はどうぞ!
「みんないるね?」
教会で僕は子供達が全員いるのを確認する。よし、大丈夫みたいだな。
「うーん…それにしても最近の軍の連中おかしくない?今までこんな恐喝まがいのことなんてしなかったのに…」
「確かに…」
そんな事をキリトと話していると、誰かが教会に入ってきた。女性のようだが着けている鎧に軍のエンブレムがついていた。僕やキリト、アスナは身構える。そして手振りで子供達と寮母さん(後で聞いたらサーシャさん)を奥の部屋に逃げされて、いつもどうりニコニコしながら…そして敵意むき出しで僕は喋り始めた。
「これはこれは軍の方ではありませんか?何か用ですか?ちなみにさっきの奴らの報復ならば喜んでアンコールさせていただきますよ?勝った、勝ったまた勝った弱い軍にまた勝った♪みたいにね。」
「あなた達でしたか!あいつらをやっつけたのは‼︎本当にありがとうございます!」
…?えーと…え?
想 像 の な な め 上 ( ゚д゚)
ポカーンとしてる僕達に気づいたのか軍の人は
「あ!いきなりすみません。私はユリエールと言います。じつは頼みたいことがありまして…」
ー閑話休題ー
「えーと…つまり簡単に言うと、もやっとボール…もといキバオウがもともと軍のリーダーだったシンカーさんを自分の利権のために黒鉄宮の隠しダンジョンに幽閉されてしまった。しかもそのダンジョンの敵が強い。そこでたまたま来ていた攻略組の人がいるから助けを求めにきたということかな?」
「はい…」
ユリエールさんから事の詳細を聞かせてもらった。
「助けてあげたいけどな…」
だけど彼女は軍の人だ。さっきの報復で罠の可能性もある。僕達がいない間にこの教会を襲う危険性もある。
「ノーノー…この人…嘘ついてない。」
いつの間にかにクラリスと共にいたユイが不意にそんなことを言ってきた。ちなみにユイは僕の名前が言いにくいらしく、ノーノーと呼ぶ…なんか僕否定されているんですかね…(涙)
そんなことを考えているとクラリスやキリト、アスナからも。
「スノーお兄ちゃん!大丈夫だよ!ユリエールさんとシンカーさんはたまにここに来て遊んでくれるの!だから大丈夫!」
「スノー!何にもやらないで後悔するよりも何かやって後悔するほうがいいだろ?」
「私も信じてみてもいいと思うの。…好きな人いないのはつらいよ。」
「…あー‼︎わかったよ‼︎行くよ‼︎この僕!」
大鎌をいつもの様にバトンのように回し。
「スノードロップさんが行くよ!♪」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
あれ?デジャブ?
僕達は今シンカーさんが幽閉されている黒鉄宮の隠しダンジョンにいる。敵の強さは60層ぐらいだから70層代の敵を相手にしてる僕達にとって雑魚だ。でもだからって…
「うおおおおおおおおおおお‼︎」
黒の剣士さんが二刀流でズバズバ敵に切り込み。こっちがわに敵が寄ってこない。たまにHPがほとんどない敵が来る程度だ。
「すごいですね…」
ユリエールさんが呆然と呟く。
「あーキリト君のあれはただの病気です。」
とアスナ。
「パパ頑張れ〜!」
そして何故かついてきたユリがキリトにエールを送る。場違いなユイの応援はより一層シュールな空気を出していた。僕は何をしてるかって?僕は…
「スノーお兄ちゃん…怖いよ…」
「クラリス…怖いなら帰ったら?転移結晶あるからさ。」
「大丈夫!…たぶん。」
何故かついてきた第2号クラリスの面倒を見ていた。もうクラリスのSUN値が0に近いんじゃ…そんなこと考える。あ、さすがにキリト疲れてきたかな?
「キリトー?戦闘変わる?」
「もうちょっとだけ…殺らせて?」
…なんか殺らせてが怖い。というか夫婦生活のストレス発散的な感じで暴れ回る姿はもはや鬼神だった。
ちなみにユリエールさんによるとシンカーさんはもう少し先らしい。
「はああああああああああああああ‼︎」
前でズバズバやってる人は気にせず…あれ?これって…
「まるであれだね。イチゴウとニゴウ…その他諸々みたいな?」
「スノー?」
「いや、何でもない。というか関係ない。」
なんか某ボカロ曲のヤンキーな男の子とヤンキーな女の子を思い出したなんて言えない。
「シンカー‼︎」
お、見つけたみたいだね…良かった良かった…と思った矢先
索敵アラートが鳴り響いた。 マズイ。ユリエールさんが横からの敵反応に気づいてない。僕はとっさにダッシュでユリエールさんに近づきシンカーさんのほうに突き飛ばす。さらに索敵が反応した方に防御ソードスキル『エンペラーワルツ』を放つ。相手の死神の鎌による攻撃はバトンのように回る鎌に弾かれる。
「…勝利行く桜乱れ咲き♪」
歌を歌いながらいつもどうりおはこの『チャリオットドライブ』を放つ。
「Fine♪からの繋げて遊んでくるリンパ♪!♪Grave♪」
ソードスキルを強制終了させてさらに重々しくなった『ジャスティスラプソディ』を放つ。6連撃と手数は少ないが威力がある技だ。だが…
「⁉︎全然きいてない⁉︎うわっ⁉︎」
「「「スノー(お兄ちゃん)‼︎」」」
僕はカウンターで鎌を食らう。こっちが与えたダメージは1割弱に対してもらったダメージは7割。残りHPが3割になっていた。
「こいつやばい。俺の索敵スキルが完全に反応しない90層クラスの敵だ…!」
キリトがそう呟く。
「キリト!アスナ!ユイとクラリスを頼む‼︎」
「でもそれじゃあスノーが!」
「早く!僕は適当にひきつけるから‼︎…」
僕は戦っている間、シンカーさん、ユリエールさん、クラリスを転移結晶で避難させる。
「…⁉︎うごかない…」
しくった。さっきのカウンターの衝撃で身体動かない。目の前には攻撃体制に入った死神。あ、終わった。
そう思ったが…
「大丈夫だよ。ノーノー」
そんな優しい声が聞こえた。
「…ユイ?」
目の前にユイがいた。アスナが悲鳴を上げる。そして死神の刃がそのままユイに当たるが…
「immortal object…」
システム上絶対死なないという表示がでる。ユイはいきなり炎の剣を出したかと思うと一振りで死神が消し飛んだ。
「ユイ…君って…?」
「すべて…思い出したよ。パパ、ママ、ノーノー。」
そう言うとユイは語り出した。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ユイの話によるとユイはプレイヤーの精神的ケアを司るカウンセリング用人工知能らしい。デスゲームが始まり、プレーヤーの負の感情でエラーを起こしていたがアスナとキリトのリア充…幸せな感情のおかげでエラーが回復し、シンカーさんの幽閉されていた場所の近くのシステムオブジェクトに触れたおかげで管理者権限をとり戻せたらしい。だが…
「管理者権限が使っちゃったってことはカーディナルに検出されて消えちゃうということか…」
「そういうことです。」
「そんな⁉︎」
アスナが悲痛な声で叫ぶが、キリトは静かにユイに話しかけた。
「なあ、ユイはどうしたい?」
「私はパパとママとそれにノーノーのそばにまだいたいです!」
「それが言えるということは君は機械じゃない。機械はそんな感情を込めて喋らない。声は届きます♪てね?」
ユイがその時泣きはじめた。そして
「だけど…お別れです。」
身体が透けて消えていく。
「カーディナル‼︎そううまく行くと思うなよ!」
そう言うとキリトは管理者権限オブジェクトに走り、何かを入力し始めた。そして…
「できた。」
「それは?」
キリトは青い宝石のようなものを持っていた。
「ユイをオブジェクト化…簡単に言うとアイテム化させたんだ。現実に帰ればまた会えるよ」
「ユイちゃん…生きてるんだね…」
僕は2人ともう1人…2人の始めての子供の3人が共にいる感覚を覚えた。
そして…
「絶対にこのゲームをクリアする。」
その呟きは誰にも聞かれずしかし小さな僕のあの子には届いているような気がした。
後書き
今回から次回予告
「絶対に勝つ…」
「スノー君期待しているよ」
「僕は1つ勘違いしてたね」
※これどうり行くとは限りません。
スノー&作者「「次回もまたよろしくお願いします!」」
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