原作に介入=生 不介入=死 何だ!この世界は!
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閑話3 ドラマCD編
前書き
書けたんで投稿します。
この話はドラマCDを聞いて、他の作者様の小説を参考にして書いたので似通っているところもあるかも知れせん。それでも良いと言う方のみお読みください。
部隊長室
「出張任務?」
「そや、聖王教会からの依頼で第97世界。私らの故郷に行かないと行けなくなったんや。それに夕君にも同行をお願いしたいんや」
「同行するのは構わないけど、俺は必要か?」
「現地にいってロストロギアを捜索している間に拠点の整備をお願いしたいんや。今回は剣君も来れんようやし、いざというときの戦力にもなってほしいんよ」
剣はいきなり前の部隊に呼び出されて本局に行っているのだ。
「拠点?」
「アリサちゃんの別荘や」
「つまり雑用か」
「生活補助スタッフの仕事やろ?」
にやりと笑うはやて、こいつ俺をこき使う気満々だな
「…了解」
出撃メンバーは隊長陣とフォアード陣、前線部隊の全員らしい。相手はロストロギア、万全な状態で挑みたいのだろう。
集合場所
「おはようございます、夕さん。ここにいるってことは夕さんも行くんですか?」
「だったらうれしいです」
エリオとキャロがやってくる。
「ああ、皆がロストロギア探索に集中できるように雑務を引き受けるように部隊長に言われてな」
「そうなんですか。よろしくお願いします」
「ああ、よろしく。フリードもな」
「キュクルー」
それから十分ほどで全員が集まりヘリが出発する。
ヘリ移動中
「文化レベルB…魔法文化なし……次元移動手段なし……って、魔法文化ないの!?」
「ないよー。お父さんはご先祖様の時代からリンカーコアがないし」
ティアナの驚きにスバルが答える
「スバルさんは、お母さん似なんですね」
「うん!」
「そうなんだ………でもそんな世界から、八神部隊長やなのはさん達みたいな高ランク魔導士が?」
と、ティアナは疑問に思っているが魔法文化がないのとリンカーコアを持たないのは=ではないんだけどな。夕は目を閉じて話を聞いていた。
「突然変異というか…たまたまーな感じかな?」
はやてが答える。
「私もはやて隊長も、魔法と出会ったのは偶然だしね」
「でも魔法が使えなくても強い人達はいるから甘く見ちゃだめだよ。実戦でもそういう相手がいるかもしれないからね」
「「「「はい」」」」
なのはの言葉に、皆は納得したようだ。
「はい、リインちゃんのお洋服」
そんな話をしている横でシャマルが服を取りだし、リインに渡していた。
「わあ!シャマル、ありがとうです♪」
リインが嬉しそうにしていると、それを見ていたティアナが
「あの、その洋服は?」
「ああ、これ? はやてちゃんのお古よ。リインにピッタリなのが有ってよかったわ」
「あ、いえ。そうではなく…」
シャマルの言葉に、スバルが視線を服とリインに交互に向けた。
「んー?………ああ! そういえば、フォワードの皆には見せたことがなかったですね」
スバルの視線に意図を察したのか、リインはポンと手を叩いた。
「あの…それってどういう…」
「見ればわかるですよ」
とリインは、少し開けた場所に移動すると
「システムスイッチ! アウトフレーム、フルサイズ!」
リインの体が光り、人間サイズになる。
「大きくなった!?」
「でか!」
いや、キャロとエリオはともかく、ティアナやスバルから見たらまだまだ小さいだろう。
「向こうじゃ、リインちゃんサイズの人間も、浮いてる人間もいないから」
シャマルが説明してくれる。
いたら、何されるかわかんないな。
「いえ、ミッドチルダにもほとんどいませんよ」
確かにユニゾンデバイスは希少だからな。
「そんなサイズになれるなら、そっちのほうがいいんじゃないんですか?」
と、スバルが問いかけた
「この形態は燃費と魔力効率が悪いんです。だから、普段はあっちの形態でフワフワ飛んでるほうが楽なんですぅ」
何事もそううまくはいかないんだな。
話をしているうちに転送ポートに到着し地球に転送した。ここはアリサの別荘である。はやては月村家に転送されている。
フォワード陣は始めて来た世界に興味津々のようだ。気候や環境はミッドと大差ないけどな。
アリサが登場し、なのは達と再開を喜んでいるが夕は我関せずでじっとしていた。そうしていると話が終わったアリサが夕に近づいてくる。
「久しぶりにあったのに挨拶に来ないとは冷たいじゃないの」
「あんたとの関係は微妙だから。なのは達との再開を邪魔してまでも挨拶する必要ないと考えただけだ」
この二人は昔から馬が合わないのかあまり会話しない。しかし、仲が悪いわけでもない。微妙な関係なのだ。
「それもそうね」
「後で挨拶には行くつもりだったよ」
「それなら、いいわ」
その後、六課メンバーはロストロギア探索に動き出し、夕はアリサの指示のもと拠点作りを始める。
「これでよしっと」
「相変わらず凄い力ね。大の男が数人で運ぶものを軽々と運んでるわ」
「まあ、伊達に改造されてないってことだ。これで全部か?」
「ええ、後はなのは逹が帰って来るのを待つだけよ」
「了解。ところで友木は元気か?」
「元気よ。大学でもたくさんの友人を作って楽しくやってわ」
「そっか…よかった」
世界の罰の存在を知ってからの友木は新しい友人を作ろうとしなくなった。自分がいつ罰を受けて死ぬかわからなかったからだ。ようやく、立ち直ってくれたようだ。
最初にコテージに帰ってきたのは、はやてだった。
「部隊長のおかえりやでぇ!」
「このうるさいチビ狸は相手しないとだめか?」
「誰が狸や!」
「しなくてもいいわよ。でも、あんまりうるさい様なら縛って転がしおきなさい」
「なら、縛るか」
「ええ、やっちゃいなさい」
「本気か、本気なんか!?」
僅かに後ろに下がるはやて。
「冗談に決まってるじゃない」
「そう冗談だ」
「そういうのは手に持っているロープなしで言ってや!」
冗談と言いながら、アリサはロープを用意し、夕は受け取ろう手を伸ばしていた。
コント終了
「料理は私がやるから、夕君は材料運び屋とアシスタントやってや」
「了解」
コントが終了し何事も無かったかの様に準備に入るはやてだった。これが関西人の血がなせる技か。
少しして六課メンバーが帰ってくる。
「ん?この音…」
「この匂い…」
スバルとティアナが鉄板で何かを焼く音と匂いに反応する。
「皆、お疲れ~」
「「「「「八神部隊長!?」」」」」
バーベキューセットで料理をしているはやてに驚くフォワード陣。
「部隊長自ら鉄板焼きを!?」
「夕さんがやると思ってました!?」
ティアとキャロが慌てて八神部隊長の所へ行く。
「私はお料理は元々趣味なんよ。皆も遠慮せずに食べてや」
はやての作る(ヴィータ曰くギガうま)料理に下を巻くフォワード陣だった。
「夕君、久しぶり」
「ああ、久しぶりだ」
「たまには家に来てよ。ファリンが会いたがっていたよ」
夕は何故かファリンに気に入られている。そのため、何度か夕食を月村家でご馳走になることがある。
「今度、ご馳走になりに行かせてもらうよ」
「うん。伝えとく」
あの後、シャマルの謎の料理をはやてが夕に食べさせようとして逆に口にねじ込まれたりしたが概ね食事は楽しく終わった。コテージに風呂がないため現在、銭湯に来ている。代金を払い男女を分ける暖簾の前で一人の少年は窮地に立たされていた。
「エリオ、久しぶりに一緒のお風呂に入ろう」
「エリオ君、11歳以下だから一緒に入れるね♪」
哀れ少年は、姉の様な女性と相棒と呼べる少女に女湯に引きずり込まれそうになっているのだ。
【】←念話
【夕さん、助けてください!】
【別にいいけど本当にいいのか?たぶんもう女湯に入る機会はないぞ】
一応確認を取ってみる。
【構いません!寧ろ早くそうなって欲しいです!】
この少年には羞恥心が完全に目覚めているらしい。
「フェイト、ストップだ」
「夕?」
「エリオは恥ずかしからいやだって言っているんだ。無理に女湯に入れるもんじゃない」
「でも」
「子供の成長ってのは親のお前が思うより早いもんだ。エリオの気持ちを優先してやりな」
「でも、キャロは」
食い下がってくるフェイト
「そこら辺は個人差だ。早い子もいれば遅い子もいる。エリオを早かったってだけだ」
「う~」
【エリオ先に男湯に行っとけ】
【はい!ありがとうございます】
なんとか説得した夕だったが。説得に気を取られるあまり、桃色の髪の少女が男湯に入ったのに気付けなかった夕だった。
あの後、風呂に入ってみるとキャロが中にいたりと一悶着あったがなんとかなった。
ロストロギアもサーチャーに引っ掛かり、現場に向かった六課メンバーにより無事に回収されたのであった。数日かかると思われたロストロギア探索はあっさり終わりを告げたのであった。
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