原作に介入=生 不介入=死 何だ!この世界は!
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15話 sts編
前書き
今回からStSに入ります。
ロストロギアから解放されて数年、俺はスポーツ系大学に通っている。スポーツトレーナーを目指して勉強中だ。
この数年でいくつ変わったことがある。一つ目は中学卒業と共に原作キャラ+剣がミッドチルダに移り住んだこと。剣は最後まで高校に行くか迷っていたが、高町達だけを行かせるわけには行かないと移り住むことを決めたらしい。現在は三提督の一人、ミゼット提督の直属部隊に在籍している(それでも何かあると相談しにくるのは変わっていない)
二つ目は友木がバニングスや月村と交流を持つようになったのだ。友木が進んだ大学がバニングス逹と同じだったらしく、話すようになったらしい。原作キャラと関わることで友木が世界の罰を受ける可能性は低下した。これで一安心。
三つ目、皇焔が死んだらしい。何でも違法研究所制圧任務で部隊が全滅し、あいつも亡くなったそうだ。
俺としてはどうでもいい話だけど転生者の同胞はまた一人減った。剣はこの事件が起こることは原作知識で分かっていた。しかし、正確な時期が分からず助けられなかったと悔やんでいた。嫌いな奴ではあったが忠告くらいしたかったらしい。はたして剣の忠告を皇焔が素直に聞いたかは疑問であるが。
多少の違いはあるが物語は(剣が言うには)原作通りに進でいる。剣もいろいろしているらしいが原作を変えるのは簡単なことではないようだ。
以上がこの数年で変わったことだ。
そして今日、俺は人生の分岐点に立っている。
「お願いや、夕君!」
現在、俺は目の前で八神に頭を下げられている。どうしてこうなった?
本日の昼頃、家に来訪者が現れた。また、剣が来たのかと思って扉を開けると八神が立っていた。 手土産まで持参していたので何かあると思ったので、居間に通して姿勢を正して話を聞く体勢を取った。
「それで何のようだ?世間話をしにきたわけじゃないのはわかってる。用件を言ってくれ」
「りょ了解や………私、新設部隊を率いることになったんよ」
「へぇ、すごいじゃないか。一部隊の長か、おめでとう」
「ありがとう」
それから、部隊について説明される。部隊員はヴォルケンリッター、高町、ハラウオン、剣など知り合いがほとんどらしい。
「ずいぶんと身内で固めたな」
「うん。初めての部隊やし、信頼できる人で固めてみたんや」
嘘ではないがそれだけじゃないな。他に何かありそうだ。
「それでその部隊と家に来た事と何の関わりがある?」
「夕君に私の新設部隊に来て欲しいんや」
「はい?」
「すこし人が足りなくて困っとるんよ。夕君なら常人の数倍の人手になってくれそうやし、それに女の子ばかりで男の子が少ないって剣君が言ったんよ。私の身内で男の子っていったら後は夕君くらいしかおらんかったんや。給料弾むからきてくれへん?」
明るい感じで言っているがなにか裏あるのがわかった。
「来てくへんかなぁ?」
「いざというときに周りの人間を見殺しにして逃げていいならいいぞ」
「っ!何を行っとるんやあんたわ!」
八神は一度、真っ青になったあとすぐに真っ赤になって怒鳴りつけてきた。
「今のは冗談だけど、八神が本当のことも話さずに俺をその部隊に引き入れようとするならそうする可能性もゼロじゃないな」
「………」
「ハラウオンや高町なら理由も聞かず、あんたを信じて部隊に入るだろうけど、俺は不自然な点が多すぎる勧誘に乗る気はない」
「………」
「…今日帰りな。俺を引き入れられる算段がついたらまたこい」
八神を帰らせて家に戻ろうとした夕の足が止まる。
「居るのは分かっている出てこい剣」
「さすが夕、気づいてたんだね」
「当たり前だ。それで何の用だ?八神、いや、原作に関わることか?」
「うん。話を聞いてもらえないかな?」
「入れ」
本日二度目、今度は剣を相手とした会話が終わる。(会話の内容はもっと先の話で)
「それは俺に原作に介入しろって言ってんのか?」
「………」
「俺が原作に興味のないことはお前も知っているはずだ。面倒だしむしろ巻き込まれたくないと思っているくらいだ」
「うん。わかっているよ。このお願いは君にとっては迷惑でしかないことも。それでも手伝って欲しいんだ」
「………」
「夕、僕のできることならなんでもする。だからお願いだ!」
さてどうするか、正直な話、ようやく手に入れた平穏を失いたくはないなら断るべきだ。だが………あぁ!面倒だ。これが八神だけの頼みなら断って終了なんだよな。強い罪悪感はあるが何とか断れる。しかし、相手がこいつとなると、ことが面倒になる。俺の頭はこいつを親友だと認識している。親友の頼みは聞いてやりたいとも思う。それにあきらめが悪いんだよなこいつは、了承するまで内の前で座り込みでもしそうだ。なにより世界の力が気がかりなんだよなぁ。う~ん(汗
夕は親友の頼みと、過去に無理やり原作キャラに関わらせてきた世界の力への警戒を考えた結果
「………はぁ~。いいだろう」
「え?」
「八神の部隊に入ってやるよ」
「本当かい!?ありがとう夕!」
「その代わり、二つ条件を出す。一つは八神が次に訪問した時に部隊設立の真実を話すこと。騙されて何が起こるかわからない部隊に入るなんてごめんだからな。あいつが嘘で誤魔化したら俺は部隊に入らない」
「………わかった」
「もう一つの条件は」<これも先の話で語られます>
後日、八神が部隊設立の真実を話し再度、頼んできたので俺は部隊に入ることを受け入れた。
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