ナギの親友物語
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10話
「ほらほら!タカミチ頑張れよ!」
「くっ!分ってはいたけどなんて強さなんだ!?」
ナギ達との再会から少しした、現在俺とアスナちゃん、ガトウ、タカミチは森の中にいる。俺達は旅をしながらタカミチの修行をしてるのだが・・・もう無理じゃね?
「魔法の射手・分散・炎の矢百一!」
「う、うわぁ~」
俺とタカミチは現在模擬戦中・・・いや、タカミチが俺の攻撃で吹っ飛んだからもう終わりか。
「お~い、タカミチ~生きてるか?」
たく、たかが百一の矢位で気絶するなよ、情けねぇ~ああ、大の字で寝てやがる。こりゃ~しばらく目覚まさないな。
「アレンやり過ぎ・・・」
「うっ」
端っこで見ていたアスナちゃんが歩きながらそんな事を言ってきた。はぁ~ガトウの所まで背負って行くか。
「おーい、ガトウぉ~」
「おっ!戻ってきたかって・・・なにが有ったんだ?」
ガトウが俺達を見るなり聞いてきた。まぁ確かに行きは元気よく二人で歩って行ったのに帰りは背負われてるもんな。
「アレンが」
「まぁ、見て分ったが・・・少しは加減をだな」
「いや~ハハハ」
「うっ・・・ここは?」
おっ!起きたか?タカミチをそのまま焚き火の近くに下ろしやる。下ろされたことで完全に目が覚めたタカミチ。
「修行お願いしといてなんですが、その~もう少し手加減して頂けると有りがたいのですが・・・・」
「・・・・それは散々言われたから言うな」
当事者のタカミチにまで言われて少し落ち込む・・・うん?・・・はぁ~人が折角良い気分でいるのに、いやな奴らがきやがった・・・ガトウもその気配を察知したのか臨戦態勢に入る。タカミチとアスナちゃんははてなマークを出している。
「敵は・・・500人か・・・・これだけなら楽勝だな」
「これだけだったらな」
「ど、どうしたんですか!?いきなり!?」
「アレン?」
「ガトウ二人を頼む」
「・・・・分った」
慌てている二人を囲むように立つ俺とガトウ・・・敵は俺の真正面から歩いて出て来た。 フードを被って顔はよく分らない。そんな奴らが50人。タカミチの顔は見る見るうちに強張っていく、アスナちゃんは俺の服の袖を掴んでくる。
「心配すんな、こんなやつら楽勝だ」
アスナちゃんの頭を撫でる。
「おい!てめぇら!今すぐここから去るなら俺達はなにもしない!」
俺の採集警告を無視して突っ込んで来る。
「無視かよ」!分ってたけどな!ガトウ行くぜ!」
俺は敵陣に突っ込み近くにいた奴の腹を殴りつける。そしつはそのまま光の粒子に成って消えていく。
「シネぇぇ!」
「甘めぇ!」
四方から飛んでくる奴らを杖の薙ぎ払いで消し去る。その瞬間大砲の様な音と共に此方に吹っ飛んで来る敵。その方向を見てみるとガトウが「感卦法」をで敵を吹っ飛ばしていた。
「俺も一発行くか!マンテ・デルタ・ランペルダ 来たれ深淵の闇燃え盛る大剣 闇と影の憎悪と破壊 復讐の大焔 我を焼け彼を焼け 此処はただ焼き尽くす者 「奈落の業火」!!」
「はでにやるじゃねぇか!」
「ツ!?」
背後からの攻撃を咄嗟にガードする。衝撃を完全に殺し切れずに手が若干痺れる。俺に攻撃した奴は体調3m以上背中に羽根があり、顔は凡そ人ではない顔していた。・・・悪魔だ
「じゃまだ!」
「おっと」
お返しに蹴りを入れようとしたのだが回避されてしまう!今までの奴とは違う・・・
「高位の悪魔か?おまえみたいなのが召還されるなんてな」
俺と互角に戦える悪魔なんて召還するなんてそれこそ召還者の命をかけるぐらいしないと無理だ。
「おかげ様で、完全召還だ!」
「なっ!?か、完全召還だと!?」
本来悪魔、いや、こちら側に召還される者は、力を何割か制限される代わりに仮初の体をえれる。その体が消えればもと場所に帰る・・・それが100%の肉体で此方に来る。そして殺せばこいつは本当に死ぬ。
「ガトウ!雑魚は任せるぞ!」
「分った!」
俺に敵はガトウの攻撃で吹き飛ばされていく。今のこいつはそこいらの悪魔とは分けが違う。
「俺様の相手がてめぇ一人で勤まるかよ!!」
「どうかな?」
「へぇ~」
そいつが飛ばして来た攻撃を弾き返す。軌道を外れた攻撃は遠く離れた地面に着弾し爆発を起こした。着弾した場所から此処まで随分距離かあるのに爆風がここまで来る。
「あんまり英雄舐めるなよ?」
「上等!!」
俺と悪魔の拳がぶつかり合う!衝撃波が周りの景色を破壊する。俺達は音速で移動しながら格闘戦を繰り広げる。
「悪魔チョップ!」
ふざけた名前だが威力は地面に極大の地割れを作った時点で言う及ばず、受けようとせずに魔法障壁で受け流す。
「マンテ・デルタ・ランペルダ 炎の暴風!!」
炎の暴風は数分狂わず奴の腹にのめり込んだ!
「ぐぅぅぅぅ!!人間如きがちゃらくせぇ!!」
だが悪魔はそれを簡単に搔き消してしまう。だったら物量だ!
「マンテ・デルタ・ランペルダ 炎の精霊 1001柱 集い来たりて敵を射て 魔法の射手・連弾・炎の1001矢」
「今更そんなもん聞くかよぉぉぉぉ!!!」
その攻撃すらも全て弾き飛ばされる。
くっそ!早く終わらせてガトウの援護に行かないと!幾らガトウでも二人を庇いながらじゃ・・・
「戦ってる時に考え事は偉く余裕だな」
「ツッ!」
咄嗟にしゃがむ、するとすぐ上で何かが通し過ぎる。あのチョップか。こいつ相手に他の事は考えてる暇ないか。
「オラオラ!さっさとシネよ!!」
「グッ!グハぁっ!!?」
飛んできた攻撃を避け様とした瞬間、背後からの攻撃で肩が切られた!やられた!あのチョップ、ブーメランみたいに戻って来るのか!
「はぁ、はぁ、てめぇ今まで隠してやがったな」
「いやいや、お前ガ隙を見得ただけだろ?そしてその代償が右腕使用不可だ」
歪んだ顔を見せてくる悪魔・・・やばい、ちゃんとした場所なら治せるが、この戦闘に関しては右手は使えない。こいつ相手に片手か・・・
「はぁ、はぁ、ふぅ~少したるんでたな・・・」
「あぁ?なにごちゃごちゃいってんだ!さっさとシネよ!!ゲホォォォx!!!???」
悪魔が攻撃を仕掛け様とした瞬間俺は悪魔の頭を蹴りとばしていた。
「魔法の射手・連弾・炎の矢1001 圧縮」
千一本分の威力を込めた矢が悪魔の右の羽を貫く。そして爆発。
「ぐががあgぁぁぁっぁ!!???」
声に成らない悲鳴を出しながら飛び出してくる悪魔。・・・流石にしぶといな
「て、てめぇ、てめぇだけは!」
「おいおい、その前に自分の格好治せよ」
今のこいつは体の半分を無くしている、残った部分も黒く焼け爛れている。
「コロスコロス」
だがそれは直ぐに無くなった。魔力を使えば悪魔はある程度の回復は可能で見た目だけは全快だ。
「さてあれで殺せないと成ると・・・マンテ・デルタ・ランペルダ」
「呪文詠唱ねんてもうさせねぇよ!」
凄まじい速さで飛んでくる悪魔の攻撃を受け流しながら俺は更に呪文を重ねていく
「契約に従い、我に従え、炎の覇王。来たれ、浄化の炎
燃え盛る大剣。ほとばしれよ、ソドムを焼きし火と硫黄。罪ありし者を、死の塵に「燃える天空」圧縮 左手武装 」
「な、感触が無くなっただと!?」
「燃える天空」を武装した事により体の一部を炎に変えることが出来る。そして俺の変化に動揺した今の奴は隙だらけだ!
「何時までも人の体に手入れてんじゃねぇよ!」
「グハァァ!!!」
カウンターのようにがら空きだった顔を殴りつける!でもこれではやつを倒せない!故に更なる呪文を重ねる!正直魔力がそろそろ限界だ。これで決める!
「マンテ・デルタ・ランペルダ 九つの鍵を開きてレーギャルンの筺より出て来たれ「燃え盛る炎の神剣」」
神剣に今の俺の全魔力を叩き込む!
「これで終わりだぁぁぁ!!」
剣はそのまま悪魔の腹に突き刺さり遥か上空まで連れて行った。
「俺が、人間如きにぃぃぃ!!!」
そして大爆発・・・これであの悪魔はもう死んだだろ。
「油断すんなよ」
「ッ!?ガァァァァァアx!!!!!」
「ハャハハハハハハハハカアア!!!!オワリオワリダ!!オマエハモウオワリダ!オマエニノロイヲカケタ!オマエノニクタイハ、トシヲトラズニダンダンニゲンカラハナレテイク!エイユウが化け物になって人間に殺されるがいい!!ギャャャや!!!」
最後の力で蹴りを入れる!そしれあいつは今度こそ完全に死んだ
「アレン!」
ガトウの方も終わったのか此方に走って来る。だが俺の意識はそこで途切れた。
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