戦国†恋姫~黒衣の人間宿神~
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九章
血祭り
「おーし、そろそろ出てくっぞぉ!」
「おう!クソガキ共ぬかるなよ!」
「そっちこそです!」
「皆、武運を!」
「ぐがぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」
「ひゃっはーーーーっ!一番槍頂きーーーーーーー!」
「いや俺だ!」
と言って天閃の聖剣で、小夜叉より駆け抜けて刀で鬼を一刀両断する。
「うおりゃああああああああ!!!!!」
気合と共に、俺は擬態の聖剣で、本数を伸ばして次々と鬼を串刺しにする。そして、俺に近づく鬼は銃で脳天に一発。その後、囲まれたが風術と地術により、地術で鬼の足を掴み風の刃で周りの鬼を一刀両断した。
「さすが!一真だぜぇ。オレも負けてたまるかよ!!!!」
と言った小夜叉も、上段から一気に振り下ろしてまるで紙のように真っ二つになった。
「一真!抜け駆けしよったなぁ!」
「ふははは!桐琴、ここは戦場だぜぇ!」
「一真!背中には気ぃつけろや!」
「んな事言ってる間に俺が全部倒しちまうけどいいのか、桐琴?」
「抜かせぃ!」
「・・・・ぐぼっ」
「やるな桐琴!」
「はんっ!いくら神であっても負けんわ!」
「今度は俺が!」
「いや次はオレが!」
「いいや、ワシがっ!」
と俺ら三人は次々と鬼達を血祭りにあげる。まあ俺達は笑いながら、ぶっ殺していたからな、少しハイになったが、まだまだ行くぜ。夢幻の聖剣で、分身体を作り奥にいるであろう鬼を駆逐するために行く。そして斬り倒しながら進んでいく。
「むむむーっ。やるですよあの三人!歌夜、綾那達も負けてられないです!」
「そうね。三河武士の名に賭けて。・・・・行きましょう、綾那!」
「はいです!殺ってやるです!」
俺と森親子の戦闘を見て興奮したのか、松平の二人も槍を抱え、鬼の集団へと襲い掛かった。そしてモノの数秒も経たない内に、複数の鬼が血祭りに上げられる。
「何という強さ。一真様も森のお二人はまだしも、松平衆のお二人の強さも筆舌に尽くしがたい」
俺はというと、刀を二本に持ちながら、一刀両断していく。返り血はほとんど浴びない、神の力の一つである浄化のお蔭で俺の身体につきそうなのは全て浄化される。暗闇の中でも、暗視ゴーグル付きのサングラスをかけてるから、暗闇でも安心して斬れるし撃てる。
「この音は鉄砲の音。一真様、暗闇の中でも撃てると言う事でしょうか。力量はあまり分かっていませんでしたが、これ程とは!」
と詩乃がそう考えていた時に俺達は鬼の殺戮劇をしていた。刀から雪蓮の武器である南海覇王にチェンジ。これで両刃が付いてるから楽だ。そして次々と、鬼を切り捨てながら吶喊していく。その間、奥に進んで行く俺。
「ひゃーっはっはっはっはーっ!鬼なんぞみーんな地獄に落ちちまえぇーーー!」
「ワシの目の前に現れたのが貴様らの罪ぃ!潔く血反吐まき散らして、おっ死んじまいなーっ!」
「ははははははっ!鬼も大した事ないです!けど楽しいですー!けれど一真様は一体どこに?」
「これぐらいの強さなら何とかなりそうね。たぶんだけど、洞窟の中に入ったのかも」
「です!本番が楽しみですー♪でも一真様、暗闇でも大丈夫なんです?」
郎らかに言いながらも、槍を忙しなく扱き、鬼達を刺殺させる綾那達。俺の心配をしているようだが、俺は一番奥にいるからな。
「はあ、私、文官でよかったと思います」
とか言いながら、詩乃はそう思った。武闘派五人は伸び伸びと巣にいた鬼らを全滅させた。
「ふぅぅぅ~~~~・・・・満足じゃ」
「んー、でも他愛ねーよなぁ。何か運動不足だぜ」
「楽しかったですー♪」
「そうね。だけど思っていたほど強くなかったし、拍子抜けかなぁ・・・・」
「そういや、一真はどうした?ガキ」
「まだ奥にいるんじゃねえの。あっ、もしかしてまだ生きてる鬼をぶっ殺している最中とか」
一方俺は神の力である浄化させた。なので今の俺の姿は翼と目だけが色が変わっていた。サングラスは外している。全ての鬼を魂ごと消滅させてから、浄化完了っと。俺は桐琴達がいる場所に戻った。
「あっ!一真!おめぇ何を・・・・」
「一真。奥で何をしていた?」
「一真様、その御姿は一体何です?」
「一真様、その御姿が真の姿ですか?」
「ん?これ?神の力を一部解放しただけだ。それに小夜叉が言うような事はしてねえよ。一番奥まで行って鬼の死体を浄化していた」
と言いながら翼で浮かびながら進んでいく。まるでホバークラフトのようにだけど。
「という事で、桐琴と小夜叉は次の鬼の巣にでも行くんだろう?だが俺は松平衆の先陣をしなければならないから、二人で頼む」
「おうよ!先陣は面倒だからな。オレらは鬼退治続けておくからやっておいてくれ。一真」
「一応長久手の村で待っているから、途中で合流しないと久遠にも迷惑かかるだろう。だから三日以内に戻ってこい。いいな」
「おう!ここらの鬼を全殺ししてからだ、それに一真の分もちゃんと殺っておくから安心しとけ。殿に伝言を頼む。ワシらが戻る前に喧嘩を始めるなとな。もし始めたら、森一家は織田に背を向けるのでな」
「分かった。まあ二~三日で戻ってくると予想しとくんでな」
「よし行くぞクソガキ!」
「応よ。一真も力蓄えておけよな」
と言って、森親子は俺たちに背を向けて山の奥へと入って行った。俺は神の力を閉じてから、刀を空間にしまった。
「生粋のキチガイとは、ああいう方達の事を言うのですねぇ。凡人には甚だ迷惑至極」
「それ、俺も含まれてるの?」
「一番に鬼を駆逐した方が言いますかそれ」
「俺はスッキリしたという事だ。それに鬼の魂も浄化したから、この地には鬼の巣を作らないようにしといた」
「鬼の死骸が・・・・」
「はやー、消えちゃったです」
「俺が浄化をしなくても消える事は有り難いけど。二人には鬼の知識について教えるからそのつもりでな」
という事で、俺達は鬼の巣を駆逐した後で長久手の村に行った。色々情報交換もしたいし、それに松平の本隊はまだ出発してないそうだ。松平家中の綾那と歌夜。ひょんな所で合流した松平の武士と共に長久手の村に行った。宿に着いたのは夜になってしまったけどね、それから食事にしたんだけど。
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