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ヘタリア大帝国

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TURN130 プリンセスその二

「しかし疑わざるを得ない」
「そうなりますか」
「うむ、しかしこれはドクツのことだからな」
「その調査もですね」
「ドクツが主な仕事になる」
「そうですか」
「うむ、我々の検索はこれ位にしてな」
「今はですね」
「この式典に参加していよう」
 こう話してそしてだった、彼等は。 
 実際に式典に参加した、式典はレーティアの国民を熱狂させる演説もあり欧州共同体の構想も話された、そしてだった。
 ドクツは再びレーティアを総統に戴き新たな一歩を踏み出すことになった、その朗報と共にであった。
 北欧、そしてソビエト方面のワープ航路が修復された、それによってだった。
「欧州への行き来が楽になったね」
「はい」
 ロシア兄妹が笑顔で話していた、ワープ航路の修復について。
「いいことだね」
「これでまた欧州に楽に行き来出来ますね」
「ソビエト方面からの補給も可能だしね」
「より戦いが楽になります」
「いや、戦後を考えるとずら」
 ここでだ、ルーマニアは二人を見ながら強張った顔でハンガリーに囁いた、その囁いた言葉はというと。
「ソビエト方面のルートは遮断したままでよかったずら」
「そうよね、ロシアさんが来るってことだから」
「まともにソビエトの影響を受けるずら」
「ソビエトは欧州共同体のライバルになるわよね」
「外敵ずら」
 ルーマニアはかなりダイレクトに言った。
「そうなるずらよ」
「そうなるわよね、やっぱり」
「欧州は大西洋の向こうに太平洋共同体も控えているずら」
「東西から挟み撃ちかしら」
「そうなる恐れがあるずら」 
 だからだというのだ。
「ソビエト方面はそのままでもよかったずら」
「北欧はともかくね」
「ただバルト三国は欧州共同体に入るらしいので」
 フィンランドがここでルーマニアとハンガリーにこのことを話してきた。
「その分は」
「力がつくずらな」
「そうなのね」
「はい、僕としてはエストニア君と一緒にいられることが」
「僕にとっても嬉しいです」
 エストニアが笑顔で出て来た、そのうえでの言葉だった。
「本当に」
「スーさんと一緒に楽しくやっていけそうです」
 フィンランドはエストニアと並びながら楽しく話す。
「いいお友達が出来ました」
「北欧に入りたいと思っています」
 エストニアはこうまで言う。
「是非共」
「んっ?別にいいっぺよ」
 その北欧の長男的立場のデンマークはエストニアの願いに快諾で応えた、気さくというよりも気兼ねがない。
「じゃあこれから六国っぺな」
「んだ、六国だ」
「そうなるべ」
 スウェーデンとノルウェーもそれでいいと応える。
「おめも入れて北欧連合王国だ」
「そうなるべ」
「僕もそれでいいから」 
 アイスランドも反対しなかった。
「アルビルダさんはどう言うかわからないけれど」
「私はいいぞ」
 アルビルダも快諾だった、少しも躊躇しなかった言葉だ。 
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