とある委員会の委員長 番外編~STB編~
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聖遺物のための愚行
第二話
「あいつは一体何者なんだ?」
先程までいた少女、木原雫に関して俺はすごく悩んでいる。
あいつは悪いやつには見えなかったが、あえて俺から距離をおいたように見えた。
それに、俺にはイギリス清教やや国際科学安全委員会なんてものも分からない。
姫柊は分かっているようだから聞いてみるか。
「なぁ、姫柊。あいつは何者なんだ?イギリス清教だの、国際科学安全委員会なんて俺はわからんのだが。」
「先輩。それ、本気で言ってます?」
「ああ、本気だ。」
「あのですね。イギリス清教と言うのは十字教の三大柱の一角と言われるほどの宗教です。」
宗教の親玉の一つってことか。
「国際科学安全委員会は簡単にいってしまうと学園都市のことです。」
「ちょっと待て姫柊。学園都市ってなんだ?」
「そんなことも知らないのですか?」
「ああ、すまん。」
「学園都市と言うのは東京西部の未開拓部分を一気に切り開いて作られた学生の街です。そこでは多くの学生が記憶術という授業を通して能力を開花させるところ最大能力開発機関です。」
能力開発機関か。
眷獣も言ってみれば能力みたいなものだから同じ・・・・・わけないか。
「先輩。あの人には気を付けてください。彼女は先輩を実験動物として連れていくつもりです。」
「実験動物か。科学の街と言うくらいだ。やってもおかしくないな。」
「そんなことしないわよ!!!」
あれ?
何処かに行ったはずなのにどおしているのだろう。
「私はただ単にあなたが科学サイドに影響を及ぼさないかを監視するだけ!!!実験動物にしようなんて一切考えてないわよ!!!はぁ~、はぁ~、はぁぁ~。」
息切れするほど大きな声出すなよ。
なんだ?
あの腕章?
「木原って言ったっけ?ちょっと気になることがあるのだが?」
「なに?」
「その腕章はなんだ?」
「その腕章はなんだ?」
腕章?
あ~あ。
これか!
私は自分の制服につけてある緑色の腕章に手を当てながら、
「これは風紀委員のであることを証明するものです。」
「ジャッチメント?なんだそりゃ?」
「この街で言うところの特区警備隊です。」
「なるほどな。」
自慢もしていいよね?
いいんだよね?
しちゃうよ。
「そのなかでも私は委員長をやっているのです。治安維持を任されている組織の長なんですよ。もちろん実力だって(能力NO.1、空気銃)ありますよ。」
私は道路のアスファルトにちょっと大きめな凹みを作った。
「姫柊さんから聞いたと思うけど、能力開発も受けてるんだ。能力値は230万人の頂点。超能力者の第一位です。どうかよろしく。」
あれ?
二人とも唖然としているね。
まぁ、当然の反応か。
「待ってください。そんな重要な位置にいる木原さんを監視に送るとはそんなに両サイドは緊迫した状況なんですか?」
「さぁ?私もいきなり観察にいってほしいと言われただけだからなんとも言えないのよね。」
統括理事長の考えていることなんか分からないよ。
「それでも貴重なせ「そこのあたりは上の判断でどうとでもなるでしょ。」・・・。」
まぁ、この剣巫は任務を初めてやっているような感じがする。
そんなのどうでもいいか。
「今度こそ失礼しますね。」
今度こそ本当に買い物に行くとしよう。
あのあと買い物にいくといろんな人からいろんな目で見られた。
まあ、この街では私の服装が目立つのは仕方がない。
でもそれ以上に注目を集めていたものがある。
それは私の腰の辺りにかけているリジルの剣、ホヴズの剣。
そして背中に背負ってあるグングニルの槍。
これがみんなの注目を集めていた。
でもそんなのは知ったことではない。
私は黙々と買い物を続けた。
「そこのお前。この島の人間ではないな。何処から来た?」
空隙の魔女か。
「それはグングニルの槍だな。」
そうですよ。
さすがにあなたは騙せませんか。
「所持者は木原雫だったはずだ。」
「そうですよ。」
私は空隙の魔女に素顔を見せた。
変装なんてしていません。
「お初目にかかります。私は国際科学安全委員会とイギリス清教に属する上級攻魔師の木原雫です。」
「まさか神具の使い手がこんな子供だったとは。それでお前は絃神島になにをしに来た?」
「そんなことはわかりきっているはずですよ。私が来たのは絃神島に第四真祖がいるからです。」
「なっ!」
そんなに驚かないでくださいよ。
あなたが日本政府に伝えなくても何時かはバレることだったのですから。
それに・・・・
「あなたも知っているかと思いますけど、私以外にもこの街にもう一人獅子王機関から攻魔師が来ているのですよ。」
「だから暁は聞いてきたのか。」
それは知らないけど。
そもそも、攻魔師がこの街にいるのに何故第四真祖は生きているのか。
「まさかとは思いますが、空隙の魔女と呼ばれたあなたが世界のバランスを崩すかもしれない第四真祖をかばっていたのですか?」
「そんなことはしていない。ただ害をなさない以上処理する必要がないと考えただけだ。」
屁理屈だな~。
素直に認めちゃえばいいのに。
でも分かったことがあるよ。
「国家攻魔師はここまで腑抜けてしまったのですか。なんとも嘆かわしい。」
「なんだと。」
「だから、国家攻魔師が弱くなったっていっているの。」
こんなことでは国民を守るなんてできるわけないよ。
だから獅子王機関や私たちがでしゃばるはめになったんだろう。
「いくらお前が国際機関の人間だとしても今の言葉は聞き捨てならんな。」
「そうですか。私にとってはどうでいいのですけどね。」
私は商品をレジに持っていこうとした。
運がいいのかセルフレジだったため自分でお会計を済ませた。
そして
「私の邪魔はしないでください。もちろん第四真祖を殺すことになったとしても。」
私は空間移動で自室に帰ってきました。
部屋に着いたのは午後5時頃。
そして私は携帯をもって通話していた。
「報告します。」
相手はもちろん統括理事長。
内容はあまり面白いものではない。
「観察対象と接触しました。しかし彼の近くにはすでに獅子王機関の剣巫がいました。そして表だって問題というほどのことはありませんでした。」
彼自信は問題はなかった。
問題があるとするならば、
「獅子王機関の剣巫は今後の任務に支障を起こすと思いますがいかがなさいますか?」
そう。
問題なのは獅子王機関の剣巫。
私からするとイギリスからの来日していた獣人の暗殺のときも獅子王機関の舞威媛が私の邪魔をして来た。
今回もその事を考慮しなければならないと考えていた。
「そうか。・・・・・君に任せるよ。やりたいようにやるといい。」
殺すも生かすも私の自由と言うことですか。
それはつまり生かしておいて私たちの邪魔な存在となってしまった場合は責任を問われると言うことか。
「分かりました。もう少し様子を見てから決めます。」
「そうか。君がそうするなら言うことはない。」
「ありがとうございます。」
そういえば観察の期間はどれくらいなのだろうか?
私は観察にいってほしいと言われてきただけ。
でもまだそれを聞くのは早いだろうね。
「報酬はいつもの口座に振り込んでおいた。それでは頼むよ。」
「はい。失礼しました。」
私は電話を切ると壁越しにより国際法ギリギリの観察を行った。
私は耳を壁につけて
「能力No.6絶対聴力。」
音声観察を行った、
しかし聞こえてくるのははしゃぎながら第四真祖と剣巫そして第四真祖の妹で鍋をしていること。
私は任務でひっそりと生活しているのにあの剣巫は・・・楽しそうだな~。
私も学園都市にいればもっと楽しい生活が送れたのかな?
そう言えば、むこうは大覇星祭の準備の時期か~。
今年も長点上機を上位に持っていこうとした思っていたんだけどな~。
統括理事長もタイミングが悪いね。
おっと。
食事会が終わったんだ。
それでは私も一息つくとしますかね。
「あれ?なんか寒気がするのですけど?」
この感じ何処かで味わったことがあるのだけど?
何処だっけかな?
う~ん。
思い出せない。
でも何処かで?
う~ん。
考えてもしょうがないか。
それなら気配のするところに直接出向くとしますか。
気は進まないけど。
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