| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

ヘタリア大帝国

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

TURN119 アフリカ侵攻その三

「間違いなく防衛ラインと共に艦隊を置く」
「そうしていくな」
「だからだ」
 それでだというのだ。
「ここはそのままだ」
「正面突破ですか」
「戦力を一点に集中させ防衛ラインを突破する」
 その堅固だが一重のそこをだというのだ。
「突破してだ」
「そしてですね」
「防衛ラインは一方に向いている」
 即ち敵の方をだ、そうなっているからだというのだ。
「突破して反転すればどうということもない」
「そこで、ですか」
「後は敵艦隊を叩くだけだ、確かに損害は出るが」 
 それでもだというのだ。
「勝てる」
「それではですか」
「全軍今は損害を恐れるな」
 それに怯まず、レーティアは他の提督達に告げた。
「いいな」
「はい、それでは」
「全軍一点集中攻撃を以て攻める」
 東郷も告げた。
「焦らずに星域一つを徐々に攻めていくぞ」
「了解です、それでは」
 こうしてだった、枢軸軍はまずはスエズ、そして南アフリカに兵を向けた。太平洋とインド洋の諸国がスエズに、欧州とソビエトの諸国が南アフリカに向かった、だが。
 スペインとエスパーニャ、ローザはスエズに残った。スペインは国王夫婦と共にコーヒーを飲みながら言った。
「俺等は今は暇やな」
「うむ、エイリスとは不戦条約があるからな」
「私達はエイリスとの戦いには参加出来ないわ」
 それでだった、彼等は今回はだった。
「だからこのマダガスカルでね」
「留守番だな」
「そやな、ほな今は休んどくか」
 のどかにコーヒーを飲みながら言うスペインだった。
「性に合わへんけどな」
「また忙しくなる、その時までだな」
こうしてゆっくりするのはね」
「それもそやな、ほなイタリンやドクツとの戦いの時まで」
 それまではというのだった。
「休ませてもらうか」
「うむ、ではお昼はパエリアだ」
「ワインも出しましょう」
 こう話してそしてだった、伊勢志摩の面々は今は静かだった、だが南アフリカで早速戦いがはじまろうとしていた。  
 枢軸諸国はマリーとイギリスが守る南アフリカの防衛ラインの前に来た、パルプナは故郷に戻ってこう言った。
「何か、前よりも」
「堅固になっていますね」
「はい・・・・・・」
 そうだとだ、パルプナはネルソンに対して答えた。
「宙図で確かめたけど」
「目で見るのはまた違いますから」 
ここでこう答えたネスオンだった。
「ですから」
「これも当然のこと」
「はい、では臆することなくです」
 ネルソンは微笑んでパルプナに告げた。
「戦いに向かいましょう」
「わかりました」
 こう話した二人だった、そして。 
 司令官のレーティアがだ、一同に強い声で告げた。
「それでは今よりだ」
「はい、総攻撃ですね」
「敵の一点を」
「まずはそうする」
 こうマンシュタインとロンメルに答える。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧