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魔法少女リリカルなのは ~黒影の死神~

作者:白鳥才牙
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『十四話』~決意~

 なのはside
 
 一瞬何を言ったのか理解できなかった。
 ユーノ君は今なんて言ったの?
 記憶を消す?
 そんな……そんなの………!


「(そんなのゼッタイだめだよ!!)」


 今うっかり口に出さなかった私は偉いと思う。間違えて声にして口から出してしまうところだった。
 それくらい私は動揺していた。


「(話を聞いてよなのは)」

「(ムリなの!!)」

「(即答!?しかも拒否!?)」


 当然なの。拓斗君の記憶を消しちゃうなんて絶対許さない。
 記憶を消しちゃったら拓斗君はアリサちゃんやすずかちゃん、私のことを忘れちゃう。
 そんなのダメ、忘れてほしくないよ!!


「(なのは……記憶を消すと言っても何もかも全て消すわけじゃないよ?)」





 ……………へ?


「(………ユーノ君、それ本当?)」

「(いや、今嘘ついても何の意味もないけど?)」

「(あ、うんそうだね)」


 え~とちょっとまって。ユーノ君は記憶を消すと言っても全部消すわけじゃなくて私は全部消しちゃうんだと思ってゼッタイだめ!!って思って……………


「(もしかして………なのはの勘違い?)」

「(もしかしなくてもなのはの勘違いだよ)」










「(さて………話しつづけようか)」

「(話し逸らしたねなのは)」


 うるさいの!元々はユーノ君の言葉が足らなかったからいけないの!


 あなたの解釈が間違っていただけでは? by作者


 作者………O☆HA☆NA☆SHI………する?


 申し訳ありませんでした!!!!(全力で土下座)


「((作者さん……)とりあえず彼がどこまで知ってるのか把握したいから、なのはが僕の言った事そのまま言ってもらえる?)」

「わかったの」





ようやくなのはとユーノの念話終了





 sideout





 拓斗side

 なのはがユーノから視線を外しこっちを向いた。どうやら念話が終わったようだ。


「拓斗君」

「なに?」

「追いかけて来たって言ってたけど追いかけてどうしたの?」

「追いかけてから?」

「うん」


 たぶんこれは俺が魔法の事を知ってしまったかどうか確かめているんだろうな。


「最初から何処に向かったかわからなかったけど、サッカーチームのキーパーがってところで顔青ざめたからきっとそれが関係してると思ってその人の帰り道を辿ると高町を見つけおまえが何か焦っているように見えたから視線の先を見るとこの二人が持っている石がなんかすごく光ってるからなんか『ヤバッ!』って思って急いで止めて今に至る」

「そうなんだ」

「そうなんだよ、ほら」


 俺は高町にハンカチで包んだジュエルシードを投げ渡す。


「わっ!わわ!」

「じゃあな」


 なげたジュエルシードを慌てて掴む高町を背に帰ろうとする。


「待って!」


 最近はよく呼び止められるなと思いながらも高町を振り返る。


「何?」

「なんで……何も聞かないの?」


 その瞳はなぜか少し潤んでいた。


「聞いてほしいのか?」

「そういうわけじゃないけど……」

「………失敗か」

「っ!」


 図星か。
 おそらく高町はキーパーがジュエルシードを持っているのを見たが気のせいだと思ったのだろう。
 しかし俺の一言でそれは気のせいじゃないと思った。


「高町」

「………」


 高町は呼んでも顔をあげず俯いている。
 よっぽど今回の事が堪えたのだろう。


「“反省はしても後悔はするな”」

「えっ?」

「反省は次に繋がるからいいが、後悔はいつまでも引きずってしまうからしても意味がない。後悔するぐらいなら今回のことを反省して、次からまた頑張ればいい。」

「でも……」


そう言って、なのははまた俯いてしまう。
 ったく、まったくこいつはしつこいな……


「じゃあ……おまえは何がしたいんだ?」15200

「―――――――ふぇ?」

「ふぇ?じゃない、高町は一体何が目的でその宝石を集めているんだ?」

「それは……これは危ないものだから……」

「だったら別に良いだろ?ちゃんと回収出来たのだから。怪我した奴は強く転んだと思えば別に「そんな事ないの!!!」ん?」


 今まで俯いていた高町が立ち上がり、俺を睨んできた。


「ジュエルシードはとっても危険なの!今言ったでしょ!?」

「だからそれは強く転んだと思えば……」

「そんなのじゃダメなの!さっきの子達の様な人達がこれ以上増えて欲しくないから……傷ついて欲しくないから集めているの!!!」

「……何だ分かってるじゃないか」

「え?」


 涙目で睨んでいた高町が一瞬でポカンとした顔になった。


「分かっているんなら今度からやればいいだろ。1人でやっている訳で無いだろ……」

「ぁ………うん!」


 笑顔になって頷く高町。如何やら理解出来た見たいだな。


「もう大丈夫だな」

「うん!」


 満面の笑顔で頷く。本当に大丈夫そうだな。


「じゃ、俺は帰るからな高町」


 俺の声に高町はムッとした顔になる。いきなりどうした。


「前々から思ってたけど……なんで拓斗君名前で呼んでくれないの!?」


 ………なんだ、そんなことか。


「名前で呼んでよ!」

「ヤダ」

「呼んでよ!」

「ヤダ」

「呼んで!」

「ヤダ」

「呼んで!」

「無理」

「無理!?」


 無理と言った瞬間座り込み落ち込みだした。やりすぎたか?
 ………まぁ、いいや。


「俺は帰るからまた明日な、















 なのは」





「………え?拓斗君、今何て言ったの?」

「そんじゃ!また明日!!」

「ま、待ってよ!今なのはって呼んだよね!?ねぇ!?」


 もう、うるさいな何度も言うなよ!!
 こっちは恥ずかしくて顔が熱いんだ!!
 絶対沸騰してるだろ!!
 俺は追いかけてくる高町を無視して走る。


「待ってよ~!」

「追いかけてくんな!ーー!!」











 この俺と高町―――なのはによる追いかけっこは日が暮れるまで行われた。 
 

 
後書き
~あとがき雑談会~

作「今回は拓斗がデレた回でした」

拓「おい、誰がデレたって?」

作「君」

拓「俺は出れてなんかない!!」

作「あ、なのはちゃん」

拓「何!?作者、俺は隠れるからここにいること絶対に言うなよ!!」

作「え~?どうしよっかn「『魔炎 爆散s」オーケイわかった」

拓「わかればいいんだ、じゃな!」



――拓斗が何処かにログアウトしました



な「作者さん、ここに拓斗くん来なかった!?」

作「い、いや、来てないよ」

な「ホント?」

作「ホントホント!」

な「ウソだったらO☆HA☆NA☆SHIだよ?」

作「い、いいよ?こ、こ、ここにはい、いないからさ」

な  ジーーー

作  ダラダラダラダラダラ

な「わかった。他のところ捜してみるね」

作「あ、そのまえに次回予告お願いしてもいいかな?」

な「うん、わかった





  なのは、恭也と一緒に月村家に訪れた拓斗

  そこですずかの姉、忍に出会う

  そこで拓斗は月村の秘密を知る

  そこで拓斗はどうする

  次回 魔法少女リリカルなのは ~黒影の死神~『月村家の秘密 拓斗の秘密』





  次回に向かって」





作・拓・な「「「トリガー・オン!!」」」





 あ、拓斗くん

 ヤバッ!

 ま、待ってよー!もう一回なのはって呼んでよー!!

 はぁ………仲の良いこと 
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