インフィニット・ストラトス 復讐を誓った血継限界の転生者
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専用機
簪と同室になり、1日が経ったがまあなんとか慣れた。簪も昔から知っているだけあってすぐに仲良くなった。授業のほうは、一夏が二時間目でグロッキーな状態だったな。なんか、今は女子と話してるけど。
「千冬お姉様って自宅ではどんな感じなの!?」
「え。案外だらしなー」
パアンッ!
「休み時間は終わりだ。散れ」
いいタイミングで出てくるなこの人。毎回痛そうだな、あれ
「ところで織斑、お前のISだが準備まで時間がかかる」
「へ?」
「予備機がない。だから、少し待て。学園で専用機を用意するそうだ」
「???」
織斑先生の言葉により、バカの一夏は意味が分からないって顔をし、クラスの女子たちもざわめきはじめた。
「一夏お前って本当にバカだな。教科書の六ページに書いてるぞ」
「紅原の言う通りだ。教科書六ページを音読しろ」
「え、えっと……」
一夏はそのままあの長ったらしい文を読み始めた。コイツは常識知らずにもほどがあるな。
「本来なら、IS専用機は国家あるいは企業に所属する人間しか与えられない。が、お前の場合は状況が状況なので、データ収集を目的として専用機が用意されることになった。理解できたか?」
「な、なんとなく……じゃあ、燐にも専用機が?」
「いや、紅原はすでに専用機を持っている。入試試験には使わなかったがな」
「すごーい」
「どんな機体なんだろ~?」
俺の専用機『倶梨伽羅(くりから)』はすごいぞ。なんてってたって、色んな国から盗んだ技術で作り出した機体だからな。しかも、機体ごしで俺の忍術が使えるし。
「あの、先生。篠ノ乃さんって、もしかして篠ノ乃博士の関係者なんでしょうか……?」
「そうだ。篠ノ乃はあいつの妹だ」
「ええええーっ!す、すごい!このクラス有名人の身内がふたりもいる!」
「ねえねえっ、篠ノ乃博士ってどんな人!?やっぱり天才なの!?」
「篠ノ乃さんも天才だったりする!?今度ISの操縦おしえてよっ」
いるよな~身内がすごければ、そいつもすごいって考えの奴。こいつらはどうせ、篠ノ乃束に尊敬の念でも抱いているんだろうな。俺は復讐心しか沸いてこないのに。
「あの人は関係ない!」
クラスの女子は箒の大きな声で騒ぎを止められてしまった。
「……大声を出してすまない。だが、私はあの人じゃない。教えられることは何もない」
「さて、授業をはじめるぞ。山田先生、号令」
「は、はいっ!」
山田先生も箒が気になる様子だったが、そこはやっぱりプロの教師だな。ちゃんと授業を始めた。しかし、あの様子だと箒は篠ノ乃束の居場所を知らないかもな。それでは困るな。織斑先生に聞くのは不信に思われるからな、織斑先生は最終手段にしている。
「安心しましたわ。まさか訓練機で対戦しようとは思っていなかったでしょうけど」
さっそく出たな。こいつは寂しがり屋なんじゃないのか。
「まあ?一応勝負は見えてますけど?さすがにフェアではありませんものね」
「?なんで?」
「さぁな?俺、一緒に昼飯を食う約束があるから、そろそろ行くは。それとオルコット、こいつはバカだから理論的なこと言っても通じないぞ」
「知ってますわ。そんなこと!」
「だれがバカだ!」
「参考書を電話帳と間違えて捨てるような奴だからなお前は」
俺はそれだけ言って、食堂に行くと簪が待っていてくれた。
「悪いな簪、遅れた」
「大丈夫…そんなに時間…たってないから」
「そうか。それなら良かった。じゃあ並ぶか」
「…うん」
俺と簪は列に並び、注文した食い物を受け取り空いてた席に座って食べ始めた。
後書き
次回は初のIS戦闘です。作者の用事で3日近くは投稿できませんが楽しみにお待ちしてください。
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