ロザリオとバンパイア〜Another story〜
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第24話 黒い生徒
しばらく歩き続けて……
歩き続けて………………
歩き続けて…………
あるき ……
『………広いっっ!!』
思わず愚痴ってしまうジャック。
それは、想像以上に広い学園のせいだ。
……あの男を自分で探すと考えたこと、今更ながらジャックは後悔していた。
『ええっと… 確かここって、1・2年棟?だったっけ?ああもう!何でこんなに広いんだよー』
とりあえず校舎の中には入れてはいた。
それは簡単だ。
学園事態は、あのバス停から目に見えた位置にあるから、簡単に来れたが……、その後が問題ありだ。
学園の広さもそうだが、周りの生徒たちの視線が痛かった…。
(制服姿じゃないしな。 こりゃ仕方ないか…。 でも、女子生徒にじろじろ見られるのは慣れないな…なかなか。)
やれやれ といった表情で職員室を目指し歩きだした。
そして、さらに暫くしての事だ……
「おい!貴様止まれ!!」
突然背後から 声がしたので振り向いた先に、黒い制服姿の学園の生徒(多分)がいた。
これまで、出会った……と言うか見かけた生徒たちときている服が違うから、はっきりとは解らなかったのだ。
『…ん?俺に何か様か?』
ジャックは、呼ばれた為とりあえず、止まって振り向く。
その黒い服の男達はあからさまに表情を強張らせていた。
「……貴様ッ この学園を私服姿で登校していいと思っているのか? ルールを守れん奴には粛清する必要があるな…」
そして、なにやら物騒なことを言いながら数人で詰め寄ってきた。
初対面に向かっていきなり粛清……っと言ってくるから。
『いや… まあ俺ここの生徒じゃないから、制服なんて持ってないんだが。とりあえず、来た理由は………。』
ジャックは、騒ぎになるのも面倒なんで事情を粗方説明した。
だが……。
「そんなものは信じられんな、本当にそうだとしてもならば 貴様は侵入者ということだ…侵入者は始末しなければならん 学園の平和のために。」
どうやら、交渉は決裂。
(……学園の平和? 俺って悪??……なんで???)
思わずつっこみそうになった。
(黒い制服…そしてこの物言い…こいつらあれか)
ジャックは、ふと思い出した。
この横暴な感じ、そして周囲の目。それから連想されるのは1つだと……。
(つまり、こいつらは公安委員会の連中だな……。又めんどくさい事に…。)
思わずため息をしてしまった。
そうしたら気に障ったのか、
「貴様!今のため息、我々に対する侮辱ととる!さあ こっちにこい」
なにやら、よくわからない理屈を次々といわれていた……。
そして、周囲のムードも険悪になる……。
(めんどくさいことになったか… 周りの生徒達も何か怯えているようだし、ここから離れてあげた方がいいな。)
『はぁ…… わかったわかった。付いていくよ。そんかわり終わったら理事長室まで連れて行ってもらうってのが条件だ。いいな?』
“ざわざわざわ………”
男の…ジャックの発言は辺りをざわつかせていた…
(何だあいつ)
(公安に条件なんか出して…)
(分かってないのか?こいつらの事…)
ざわつきは…止まる様子は無かったが……
“ギロリッ”
公安のリーダー格っぽい男が周囲に睨みをきかせると 一瞬で皆黙った。
「くくくくっ まぁ、いいだろう。貴様が無事で帰れたら……な。」
(やっぱし 随分恐れられてるなこいつら… まあ分かってたことだが。)
【公安委員会】
それは 学園守護と掲げ…
力で悪を取り締まるため結成された武闘派集団。
生徒によって組織された学園警察ともいえる部隊。
なのだが…
(……確か 原作でも腐ってしまったって言ってたな… ああ 実際腐ってるわ。言ってる理屈むちゃくちゃだし、ひとの意見全く聞かないし…はぁ…こいつらは。……まあてきとうにあしらうか…)
そして公安の本部でもある学園の地下牢にいった。
とゆうか連れて行かれた…
それにしても、御子神に会うためにきたのだが…
いつの間にやら…
めんどくさい……出来事に巻き込まれる……
(そう言うのを≪持ってる≫のか…?俺って…)
街中での妖たちの件もあり…
そう思わずに入られなかった……
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