ロザリオとバンパイア〜Another story〜
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第25話 公安委員本部
ジャック side
ジャックは、半ば連行される形で本部へと連れて行かれることになった。
……が。
まだ、その本部とやらにつかない…。
(……マジで広いな、この学園… まだ着かんのかな…? はぁ〜面倒に巻き込まれるし、学園は広いし… 案内してもらったらよかった……)
後悔後に立たずとは、まさにこの事であった。
それに、周囲は前見ても後ろ見ても左見ても右見ても……。
黒一色の男達。
学生って割にはし、滅茶苦茶老けてるし……、何よりもむさ苦しい。
(……こいつらも むさ苦しい。 ったく、何が楽しくて男に囲まれにゃならんのだ!)
ジャックは 公安に付いて行くと言ったことに激しく…後悔していた。
後悔する事が多いよ!
(はぁ……。アカーシャが恋しいな……)
ジャックが考えていたのは、あのこの世の物とは思えぬ美しさの彼女のこと、だった。
side out
【地下牢】
そして、ついた場所はまるで生徒が寄り付かない場所だった。
一般生徒は1人もいない。
そして、長い長い階段を降り続け…
そして……
『はぁ…… 着いたな… さっ どうすんのかな?要望通り付いてきたけど。』
ジャックは、リーダー格の男に話しかけた。
「くくくくっ まあ 無駄なを抵抗せず付いて来たことに関しては 評価してやらんでもないが、その態度はいただけんな……」
リーダー格の男が周囲に目をやると10数人の公安委員が詰め寄ってきた。
それぞれ木刀、鉄パイプ、チェーン等を持って。
……人間の世界の不良、ヤンキー? 苦笑
(評価ってなんだよそれ、はあ…こいつも自分に酔ってるくちなんだな… それにしても木刀って…唯のヤンキーかよ…)
ジャックも、同じように思っていたようだ!
学園守護ってより、不良のたまり場のようだった。
『……ああ なるほど、 そういう趣向でくんの。まあ分かりやすくていいけど、怪我したくなかったら来ないほうが身のためだぞ?』
そのジャックの返答。
それは、皆が予想外の言葉だったらしく、一瞬固まり…… その後男達薄ら笑いを浮かべてた。
(ん?何か面白かったか?こいつらの笑いどころはいまいちつかめんなぁ…)
ジャックは 頭をかきながら苦笑していると。リーダー格の男前に出る。
「この状況で去勢が張れるとは大した男だ。もしくは只の馬鹿なのか?まあいい… かかれ!!」
男の号令と共に一気に男達が沸き上がり襲い掛かってきた。
『おっ……とと、』
“ヒュッ”
足に魔力を溜め すばやく移動をし 何人かを同士討ちさせた。
所謂 縮地と呼ばれ術である。
「ぎあっ」 「ふごっ」 「ぎゃうっ」
それぞれが面白い発音をしながら倒れていった。
力いっぱい振り下ろしたんだろう……、頭から血を流しながら気絶をしていた。
『あーあ 痛そう… かわいそうになぁ… だから 言ったのに。』
ジャックは、連中の背後でため息をしていた。
男達は唖然とする。
……なぜならば、取り囲んでいたはずの男がいつの間にか 背後に回りこんでいたからだ。
「き きさまーー!!」
男達は怒りを露にし、再び襲い掛かった。
リーダー格の男 side
男は、後ろで見ていて……、はっきり言ってしまえば驚きを隠せない様子だった。
(これは……どういうことだ?)
公安に揃っているっ連中は 武闘派集団に相応しい能力を持った者で結成しているのだ。
それが 10数人もいるというのにまるで子ども扱いだった。
連中の攻撃、当たるどころか、衣服にかすりすらしていない。
そして、男は攻撃らしい攻撃を全くしていない。
……ほとんどが同士討ちを促している。
(こいつ等が腑抜け過ぎるのか… あの男正体は分からんが まったく何も感じんな。 確にスピードは厄介だが見切れんほどではない。)
実力を測るようにじっと、見ていた。
Side out
攻防?はまだ続く…
「くそがーー!!」
又殴りかかってくるが…
“スカッ”
“ガッシャアアン!!”
「うがっ」
勢いづいたまま 盛大にすっころぶ こんな感じなのが10分ほど続いていた。
(ふぅ… さ 大分同士討ちでリタイアしたけど そろそろ手を出したほうが良いかな?人数少なかったら同士討ちもしなくなって 埒が明かなくなるし。)
と 思っていると…
「もういい!貴様らでは話にならん 下がれ!」
怒鳴り声と共に……、
どうやら、しびれを切らしたのか?リーダー格の男が出てきた。
所謂、ありきたりな台詞だがジャックは思う……。
(ここからが、本番……って事か?)
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