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私立アインクラッド学園

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第二部 文化祭
  第36話*暖かい手

 
前書き
明日奈「違うの……って……言ってるじゃないのォォォオオオ!!!」
和人「わ──っ!?」

──なるモノを前回の後書きに書こうとしてやめた。
理由? 世界観とかキャラとか色々崩壊じすぎるから。←今さっき言ってんじゃん 

 
 ──もう、近寄ってこないでくれ
 和人が告げ、その場を立ち去ったあと、明日奈は崩れ落ちるようにぺたん、と座り込んだ。
 もう何分間もの間、こうしていただろうか。しかしそんなこと、今はどうでもいい。もうなにもかもが、何の意味も成さない。
 全テガ、ドウデモヨクナル。

「ママ」

 聞こえたのは、ユイの声。

「……わたしは、ママなんかじゃないよ」

 明日奈は静かに口を開く。

「だって、パパがいないんだもの」
「ママはユイのママだよ」
「……あのねユイちゃん、パパはね」
「ママ、パパのこと嫌いなの?」

 胸の奥がずきん、と痛む。しかし、明日奈の言葉に、和人はもっと悲痛そうな表情をしていた。明日奈の痛みなど、彼の比ではないのだろう。

「……ユイちゃん」

 先ほど拭ったはずの涙が、抑えようもなく溢れ落ちる。

「わたしがね……嫌われちゃったの。パパに」
「なんで?」
「ママが……わたしが、キリト君にひどいことを言っちゃったの。だからもう、一緒にはいられないの」

 明日奈の脳裏に、和人との思い出が駆け巡る。
 大人びた雰囲気を持ちながら、少し子供っぽいやんちゃなところもあって、でもかっこよくて、色んな強さを持ち併せていて。普段は飄々としているくせに、笑った表情や眠っている時の顔は幼くて、浮世離れしていて。無鉄砲で、向こう見ずで無茶苦茶で、優しくて暖かくて。

「……ママは、パパのこと大好きなんだね」

 ユイがにっこりと笑う。

「ユイ、わかるもん。パパだってママのこと、嫌いになってなんかないよ」

「……ユイちゃん」

 ユイの小さな手が、明日奈の頭をゆっくりと、優しく撫でる。

「だからもう泣かないで、ママ」

 明日奈が泣き止むまで、その手は動いていた。
 
 

 
後書き
なんかどっかで見たことある終わり方だよなー……

と思ってSAO読み返してると

あ……SAO8巻と同じような終わり方なんやぁぁ…!

わざとじゃないよ! 
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