魔法少女リリカルなのはViVid~英雄の意思を継ぎし子達
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十三話~予想外の出来事
前書き
ヴィヴィオ「平和な日常の中で起きたトラブル」
アインハルト「それが何をもたらすのか、まだわからない」
ヴィヴィオ「それでも前を見て進めばいい。私に出来ることはそれくらいなのだから」
アインハルト「第十三話、予想外の出来事、始まります」
side ヴィヴィオ
今日はアインハルトさんが遊びに来ている。
「今日はお呼びいただいてありがとうございます」
「こちらこそ!今日は楽しみましょうね」
なぜかというと、家でお茶会をする事になっているのだ。
リオとコロナも少し遅れるがくる予定になっている。
「そう言えばお母様と弟さんのお姿が見えませんが……」
「ママと優はフェイトさんの家に行ってるんですよ」
お出迎え出来ない代わりにクッキーを焼いて行ってくれたのでそれを食べながらのお茶会だ。
リビングに入ると既に準備を終えたパパが出迎えてくれた。
「よく来たな。ゆっくりしていってくれ」
「本日はお世話になります」
[にゃあ]
ティオは早速クッキーにかじりついた。
「ティオ!ダメですよ!」
[にゃ!]
捕まえようとしたアインハルトさんをよけて戸棚の方へと逃げるティオ。着地した所にあったのは凛さんの忘れ物の宝石箱だった。
[にゃ!?]
着地した直後にアインハルトさんが捕まえようとするも、アインハルトさんの頭の上に飛び乗ってよけるティオ。
アインハルトさんはティオではなく宝石箱を捕まえてしまった。
勢い余ったアインハルトさんが宝石箱を落としてしまうと、その衝撃で宝石箱が開く。
すると中から大粒の青い宝石が転がり出てきた。
「す、すみません!!」
宝石を仕舞おうとアインハルトさんが宝石に手をふれる。
すると宝石が強い光を放った。
「え?」
「はわわ!?」
「何!?」
すると私とパパ、アインハルトさんの体が光り出す。
光が収まると……私達の姿はそこにはなかった。
side アインハルト
「え?」
「へ?」
「何だと?」
気が付けば何故か私達は空中にいた。
私、ヴィヴィオさん、お父様と三者三様のリアクションを取る。
「お、落ちるうううう!!」
「ヴィヴィオさん!おつちいてくらひゃい!!」
「やれやれ、困ったものだ」
あまりのことに気が動転していた私達はいつの間にかセットアップしていたお父様に抱えられていた。
私達を抱えたまま飛行して近くのビルに着地するお父様。
「全く、気が動転するのはわかるがあのまま落ち続けてどうする気だったのだ?」
「だ、だって……」
「まあいい。それより状況確認が先だ。どうやらここは海鳴のようだぞ」
「え?あ!ホントだ!」
ヴィヴィオさんとお父様はここがどこだか知っているらしい。
海鳴、と言っていたがここはミッドではないと言うことなのだろうか?
「アインハルトさんは知りませんよね。ここは私のママの故郷何ですよ」
「そうなんですか」
私がヴィヴィオさんから説明を受けていると、不意にお父様が身構えた。
「パパ?」
「……誰か来る」
私もお父様の見ている方向を見るが、何も見えない。
だが、魔力は感じる。
「あのー、すみません。時空管理局ですが次元渡航者の方ですか?」
現れた人物はユーノ司書長だった。だが、小さい。ヴィヴィオさんと同い年位なのだ。
(ヴィヴィオ、アインハルト。私の話に合わせてくれ)
お父様から念話が飛んできたので頷いた。
「私は管理局の特殊部隊の者でな。極秘任務中に立ち寄っただけなのだ」
「そうなんですか?でしたらそちらのお二人は?」
「彼女らは任務で保護した。彼女らを安全に元の世界に帰すのも私の仕事だ。済まないが急ぎなのでな。これで失礼するよ」
「あ、ちょっと待ってくださーい!」
叫ぶ司書長を無視して私達を抱えて飛ぶお父様。
先程の場所とは違うビルに着地するとどこからともなく宝石のついた剣を取り出して一言呟く。
「…Anfang」
すると周りの景色がぼやける。
「あの……これは?」
「簡易の結界だ。これで簡単には見つからん」
それだけを私に言うと話を続ける。
「これは私の推測だが……どうやらここは過去の海鳴のようだ」
「過去……一体どれくらいの?」
「少なくとも十年以上は前のはずだ」
ヴィヴィオさんはお父様と議論をしている。そんな中、私は……
「あの…」
「はい?なんですか?」
「本当に、ごめんなさい…!」
「へ?」
「私のせいで、こんなことになってしまって……」
落ち込む私を見たヴィヴィオさんは言う。
「そっ、そんな気にすることないですよ!!」
「そうだぞ。元はと言えばあのうっかり魔術師がいかんのだからな」
お父様の言っているうっかり魔術師と言う人のせいだ、と言って私を責めないでくれる二人。
その頃……
…………………………………………………………………
「ねえしろー?」
「なんだ?」
「ブルーからもらった宝石知らない?」
「知らないぞ」
「わかった~。……どこいっちゃったのかしらね?ま、見つからないしもういいか!」
元凶の人物は以外と呑気だった。
…………………………………………………………………
まずは情報を集める事から始める、と言うお父様の発案により周囲の物等から年代を調べるところから始める。
情報収集の間は分散した方が効率がいいのでそれぞれが単独行動している。
「中々見つかりませんね、ティオ」
[にゃ]
思うような収穫が得られずに困っていた私だが、唐突に感じる魔力に警戒を強める。
その魔力の持ち主が此方へとやって来た。
その人物は、全体的に黒い服を着てバイザーで顔を隠した長髪の女性。
その手に持つ鎖付きの杭は見たところデバイスではなさそうだ。
「………………」
「あの…何か?」
こちらが質問をするといきなり手に持つ鎖付きの杭を投げて来た。
避けられない速度ではなかったので避けた。
しかし、そのまま私を囲むように鎖が動く。
「しまっ……!」
今更気づいてもどうしようもない。彼女の目的は鎖による拘束。
鎖は堅く、簡単には抜け出せない。
味方の増援も直ぐには来れないだろう。
(こんな所で……!)
私は来るであろう衝撃に耐えるために歯を食いしばった。
side ヴィヴィオ
探索を続けていた私の前に現れたのは、私と全く同じ格好をした女の人だった。
「あなたは……?」
「………」
問いかけても反応を見せない。
そう思っていたら、いきなりその手に持つ見えない何かで殴りかかってきた。
「い、いきなりなにするんですか!?」
「………聖杯のため、倒れて貰います」
「待って!どうして私を襲うの?聖杯なんて知らないよ?」
「この地に居る以上、無関係ではないはずだ!」
「話を聞いて!!」
彼女の言う聖杯が何なのかはわからないけど、このままでは埒が明かないと判断した私は拘束してから話を聞くことにした。
side 士郎
「何故だ……」
「愚問だな、贋作者。世界は余すことなく我の庭だ。そこに我がいることに何が問題がある?」
私は今、予想外の敵に困惑している。
黄金の鎧、真紅の眼、整いすぎているその容姿。
かつても戦ったあの男が目の前にいた。
「何故貴様がここにいる……英雄王ギルガメッシュ!!」
そう。衛宮士郎に倒されたはずのギルガメッシュがそこに居たのだ。
後書き
そのまま本編だけを進めると思ったか?
残念だったな!これからGoD編だ!
と言うわけでここからオリジナルGoD編になります。
まさかの人物たちの登場!この後は一体どうなるのでしょうか?
さて、ここでアンケートです。トーマ達なんですが今二つのプランがあるのでどちらにしてほしいかを教えてください。
①並行世界(原作)からやってくる。トーマ達は士郎を知らない
②同じ世界(本作)から来る。
の2パターンです。
投票よろしくお願いします(^o^)
期間は一週間とします。
それではまた次回
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