学園黙示録のシリアスブレイカー
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
鞠川先生……(ポッ
前書き
日本人に英語なんて必要ない(涙目)
↑英語筆記テスト下から数えて十番目の人間の発言である。
全員バスめがけて死ぬ気で走る。
奴らとの接触をなるべく避け、障害になるものだけを倒していく。
基本的に後ろの方にいると、前にいる毒島や宮本とかが叩きのめしてくれているから楽ですwww本当にありがとうございますwww
小室もバットで奴らの頭をかち割り、平野は銃刀法がある日本で役に立つのと疑うほどの射撃能力の高さで皆を援護している。
いやはや、もっと頑張ってくれwww
しかしやはり犠牲者が出てくる。
「うわぁぁぁぁっ!!」
肩にかけていたタオルを掴まれ、馬鹿力で地面に倒された男子生徒が噛まれた。
血しぶきが噛まれたところから吹き出し、助からないことが分かる。
「直美!逃げろぉっ!!」
死に直面しているというのに、男子生徒が思ったのは自分の彼女のことだった。
涙を流しながら、逃げるように促している。
そしてその彼女は、逃げることをせずに彼のもとへと駆け出して行った。
高城の制止も振り切り、彼の下へと走り寄る。
「私、分かるわ。あの子は愛する人と一緒に死にたかったのよ」
鞠川先生がそう言う。
しかし……人間って本当に汚いところもあるが、美しいところもあるんだな……。
まあ俺は汚さ100パーセントなんですけどねwww
「先生!バスのカギを!」
ようやくバスにたどり着く。
ぞくぞくとバスの中に乗り込み、小室と毒島がバスを守る。
「あれぇ?これどこに刺せばいいの~?先生~、助けてください~」
……えっwww俺もバスなんて知らないんだけどwww
でも鞠川先生の頼みだし……失敗したらみんなで死のうねっ☆
「あんた今とんでもないこ考えなかった?」
「何のことだ?」
「……ううん、ごめん。何でもないわ」
高城の直感良すぎワロタwww
エンジンキーの場所はすぐに見つかったので、そこに刺す。
音を出して、バスが動けることが分かる。
「うしwwwかかりましたよ、鞠川先生。では運転はおねが―――――」
「私の車と全然違う~!先生、運転お願いしてもいいですか?」
なん……だと……!?
「も、勿論ですともwww」
しかし断れない現代日本人男性の俺www
社畜になるために生まれてきましたぁwww
運転ミスって死んだらごめんね?死なば諸共www
「私ならいつでも一緒に死ぬぞ?」
「精一杯運転します」
最近毒島が怖くなってきましたまる
毒島が中に入っているということは、もう出してもいいんだよな?
「待ってください先生!こっちに走ってきている人が……!」
小室が俺に向かって叫ぶ。
車外を見ると成程、確かに数人の生徒たちが走ってきている。
え~……待ってたら俺(たち)も危なくなるんだけど……。
走ってきている生徒たちの中に、一人教師が混ざっていた。
明らかここ数年走っていない走り方でこちらに向かっているのは……紫藤先生か?
相変わらず面白い走り方だなwww
「待ってもいいけど、あまり集まられると動けなくなるんだけどwww」
俺がそう言うと、何故か宮本が縋り付いてきた。
え?やっぱり『待って』じゃなくて『舞って』の方だった?
仕方ないなぁ……俺の華麗な舞を見せて……。
「あんな奴助けることなんかない!早く出して!」
「ちょwww運転手に縋り付くなwww」
巨乳が当たっているのは気持ちいいですよ、うんwww
でも何でここまで紫藤先生たちが来るのを嫌がっているんだ……?
まああの先生裏がありそうだしな……。
チラリと車外の様子を窺う。
すると本を数冊抱えたいかにもがり勉といった風体の眼鏡生徒が、目を疑うほど軽快に走っていた。
おぉ!あの速さならバスにたどり着けるんじゃないか?
「あぁんっ!!」
と思っていたら盛大にこけますたwww
しかもなんだよその悲鳴wwwオカマかよwww
「足首を挫きましたぁっ!」
言 わ な く て も 分 か っ て る よwww
何だあいつwww面白すぎだろwww
あいつは助けてやりたい……と思っていたら紫藤先生がその生徒の顔面を踏みつけていました。
な、何を言っているかわからないと思うが、俺も分からない……!
どうやら紫藤先生はその生徒を囮にしたようで、他の生徒たちはバスの中に乗り込んでくる。
「先生!全員乗りました~」
「んじゃ出しますね~www」
鞠川先生と話していると癒されるわぁ。
でも足りないから是非その母性溢れるお山で癒してほしいわぁ。
しかし今更だけど運転大丈夫かな……?
まあどうでもいいやwwwどうにでもなっちまえwww
「大和……発進!」
アクセルをグッと踏み、一気に速度を上げる。
うはぁっwwwタイヤのこすれる音がSUGEEEEEE!!
「長谷川!校門に行って!」
「おいwww呼び捨てwww」
言われた通り、ハンドルをきって校門に向かう。
だがその途中には、獲物を求めている奴らが多く徘徊している。
「あ~……鞠川先生。今からスクラップになると思うんで、あまり外を見ない方がいいと思います」
「え……?」
鞠川先生は、外の状態を見てこれから俺がどうするか察したようだ。
先生は綺麗なままでいてほしいからなwwwグロイものは見る必要なし!
朝に人撥ねているように見えたのは俺の幻覚だろう。
「いえ、先生。私、見ます」
「……ふぇっ?」
俺の忠告を無視し、スッと決意を固めた目で俺を見てくる。
手を優しく握られ、柔らかな感触が伝わってくる。
ど、ドキドキなんてしてないんだからねっ!
「先生にだけ辛い思いはさせません。私も一緒に辛い思いを受けます」
ニッコリと笑う鞠川先生に、俺は横目で見ながら少し見惚れてしまった。
ほ、惚れてまうやろぉぉぉっ!!
……でもそろそろ手を離してくれません?いつ事故るか違う意味でドキドキしちゃっているんですけど。
「逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ……www」
次々と奴らを撥ね飛ばしていく。
空高く吹っ飛んだり、踏みつぶされたりしている。
まさか人を轢き殺すことを何度も経験することになるとは思わなかったわ……。
まあ相手は『元人間』だから大して罪悪感はないんですけどねwww
そしてバスを走らせること数分、校門を吹き飛ばしてとうとう学園から脱出することに成功した。
でもまさかあと少しでこのバスから出てしまうことになるとは……www
ページ上へ戻る