ハイスクールD×D 新訳 更新停止
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第2章
戦闘校舎のフェニックス
第35話 転校生は幼馴染み
前書き
前回の最後に登場したオリキャラが本格的に登場です。
もちろん、イッセーに惚れてます。
「…ハァ~」
俺と千秋とアーシアが通学路を歩いていると、千秋が溜め息を吐いた。
「千秋、大丈夫か?何か疲れてそうだけど」
「大丈夫ですか?」
「…大丈夫だよ」
俺とアーシアが聞いたら、そう答えた。
昨日、ミルたんとの契約破談の後、部室に戻ると何故かソファーにぐったりしていた千秋が居た。
何があったんだと明日夏に聞くと…。
「…最終兵器漢の娘と言うのを見たらしい。あ、おとこは漢字の漢な」
何だ最終兵器漢の娘って?
まあ、ミルたんにはピッタリな名称かもな。
それから、もう一つ気になることがあった。
「ところで千秋。お前の家の玄関の前にあった段ボール箱の山は何だったんだ?」
そう、明日夏と千秋の家の玄関の前には以前にアーシアがホームステイしに来た時みたいに段ボール箱の山があった。
「…すぐに分かるよ」
千秋はそう答えた。
すぐに分かるってどういう事だ?
何て考えている内に学校に着いた。
「じゃあな千秋。また後で」
「…うん」
そこで俺達は別れた。
「千秋ちゃん、大丈夫でしょうか?」
「本人は大丈夫って言ってるけど」
やっぱり心配だった。
「心配要らねえよ」
「あ、明日夏」
「おはようございます」
先に学校に行っていた明日夏が話し掛けてきた。
「おはよう、アーシア。さっきも言った通り心配は要らねえよ」
「明日夏がそう言うのなら」
まあ、実際、家族を大事にしている明日夏が言うんだから、大丈夫何だろう。
「そう言えば今日、もう一人の転校生がいらっしゃるんですよね。お友達になれるといいですね」
そう言えば、今日、もう一人の転校生が来るんだった。
アーシアは友達になれるんじゃないかと楽しみにしていた。
俺も転校生が女子なので気になっていた。
「確か一年にも転校生が来るんだよな」
明日夏が意味深に喋っていた。
「へえ~」
まあ、ぶっちゃけ関わり合う機会は無いだろうけどな。
そんな事を考えながら、俺達は教室に向かった。
朝のホームルームの時間、男子達がそわそわしていた。
まあ、これから女子転校生が来るんだから当然か。
「え~、昨日も言った通り、今日も新たな仲間が増えます」
先生の言葉に男子達がさらにテンションを上げた。
「じゃあ、入って来て」
先生の声に促されて一人の女子が入室してきた。
『おおぉぉぉぉぉッぉぉぉッ!!』
男子達が歓喜の声を上げた。
登場したのが、青毛の長髪で長身でグラマーな体型の女性だったからだ。
それから、目が閉じられていて、のんびりとした雰囲気を漂わせていた。
(うほぉぉぉッ!!!!なかなかデカイおっぱいってあれ?)
制服の上からでも分かるほどの大きいおっぱいに見惚れていたら、ある違和感に気付いた。
(何か見覚えが…)
何て思っていたら、自己紹介を始めた。
「私、風間鶇って言うんだよ~。よろしくね~」
「ッ!?」
あの青毛にのんびりとした雰囲気と口調にその名前は…。
(鶇さんッ!!)
転校生は昔の幼馴染みであった。
朝のホームルーム終了後。
「おい明日夏!!あれって…」
俺はかなり狼狽えながら明日夏に聞いた。
「ああ、鶇だ」
即答であった。
「その様子じゃ、知ってたのか?」
「ああ」
「じゃあ、一年の転校生って…」
「燕だ」
そっちの転校生も幼馴染みであった。
まさか、鶇さんと燕ちゃんがこの町に帰ってくるとは…。
ちなみに燕ちゃんとは鶇さんの妹だ。
(って事はあの段ボール箱の山は二人の私物)
千秋が言っていた意味はこう言う事だったのか。
「イッセーさん、明日夏さん、お二人のお知り合いなのですか」
アーシアが聞いてきた。
「ああ、幼馴染みなんだ」
俺は簡潔に答えた。
二人とは小学生の時に知り合った。
んで、小学校を卒業する前にこの町から引っ越して行ったんだ。
鶇さんの方を見てみると、男子達に質問されていた。
その中には松田と元浜も居た。
(それにしても、鶇さん、また一段と大きくなったな…)
鶇さんは出会った当時ですでに俺達の身長を越していた。
今の鶇さんも俺達の身長を優に越していた。
(何よりもあのおっぱい…)
ついつい、幼馴染みのおっぱいを凝視してしまった。
そうしてたら、鶇さんと目が合った。
「あ~、イッセー君~」
と言いながらこちらに小走りして来た。
「久し振り~」
何て言いながら抱き締められた。
(うおおぉぉぉッ!!!!おっぱいが顔に押し付けられてええぇぇぇッ!!!!)
身長差があるため、顔が丁度おっぱいに押し付けられる形となった。
『なあぁぁぁぁぁッぁぁぁッ!!!!!!!!』
男子達の悲鳴が聞こえてきた。
「おい、イッセーぇぇぇッ!!!!」
「この方と一体どういう関係だぁぁぁッ!!!!」
松田と元浜が怒り剥き出しで問い詰めてきた。
答えたいけど顔がおっぱいに押し付けられて喋る事が出来なかった。
「幼馴染み」
代わりに明日夏が即答した。
「何でおっぱいが顔に押し付けられる状況になってるんだよぉぉぉッ!!!!」
松田が今度は明日夏に問い掛けた。
「身長差」
またもや即答であった。
「何で抱き付いているんだよぉぉぉッ!!!!」
元浜も問い掛ける。
「昔からだ」
また即答するのであった。
『だから、何で抱き付くんだよぉぉぉぉぉッぉぉぉッ!!!!!!!!』
松田と元浜の叫びは…。
「スキンシップ」
と言う明日夏の即答によって切り捨てられた。
「鶇、そろそろいい加減、イッセーを離せ。周りの視線が痛い」
明日夏がそう言うと…。
「あ~、明日夏君~。久し振り~」
「今頃俺に気付いたのかよ…」
今、明日夏の存在に気付いたようだ。
「ごめんごめん~。だって~イッセー君に会えてとっても嬉しかったから~」
何か照れるな。
「いいから、そろそろ離れろ」
「やだ~。もっとイッセー君に抱き付いていたい~」
そう言うと、さらに強く抱き締められた。
当然、さらに顔がおっぱいに押し付けられる訳である。
「クソォォォッ!!!!」
「何でイッセーにばかりぃぃぃッ!!!!」
松田と元浜の妬みの叫びが聞こえてくる。
(フハハハハハッ!!羨め、妬め!!)
等と思っていたが、いい加減に息苦しくなってきた。
「う~、う~!!」
「そろそろ離さないと、イッセーが窒息するぞ」
「わあ~、ごめんイッセー君ッ!!」
そう言って離してくれた。
「ああ、大丈夫だよ鶇さん」
(むしろ、ありがとうございました!!)
何て思っていたら…。
「じゃあ~、今度は苦しくないように~、後ろから~」
って今度は後ろから抱き締められた。
(うおぉぉぉぉぉッ!!!!今度は頭におっぱいの柔らかい感触がぁぁぁぁぁッ!!!!)
ふと周りを見てみると、松田と元浜が血の涙を流すような勢いで号泣しており、周りの男子達からは尋常じゃないくらいの殺気が含まれた視線を向けられて、アーシアは目元を涙で潤ませて頬を膨らませていて、明日夏はこの状況に顔に手を当てて嘆息していた。
昼休み、俺、イッセー、鶇、アーシアは燕が居る一年の教室に向かっていた。
燕は千秋と塔城が居るクラスに転校して来たらしい。
ちなみにアーシアは鶇ののんびりとしたペースに戸惑いながらも仲良くなれていた。
ただし、イッセーを巡るライバルだとお互いに認識しているのか時折、火花を散らしていた。
もっとも、鶇の方からは余裕が感じられたが。
ちなみに鶇はイッセーの腕に抱き付いていた。
周りの視線が痛い…。
特に男子の視線が露骨だった。
当のイッセーは顔をだらしなく緩ませていた。
大方、鶇の胸の感触にエロ思考になっているんだろう。
アーシアはその光景を見て、また目元を潤ませていた。
(…頼むから、お前まで腕に抱き付くのは止めてくれよ)
余計に周りから浮く…。
何てしている内に、目的地に着いた。
「…イッセー先輩、明日夏先輩、アーシア先輩何してるんですか?…あとそちらは誰ですか?…それとイッセー先輩、顔がイヤらしいです」
塔城に出会った。
「ああ、それは…」
「鶇さんッ!!イッセー兄から離れてください!!」
俺の言葉を遮って、千秋が声を荒げていた。
「あ~、千秋ちゃん~。久し振り~。それとやだ~」
鶇はあくまでものんびりとしたペースは変えなかった。
「は・な・れ・て・く・だ・さ・いッ!!」
「やだ~」
千秋と鶇の言い合い(千秋が一方的に言い、鶇が流す)を見ていた俺は…。
「はあぁぁぁ…やれやれ」
盛大に溜め息を吐いた。
ちなみにイッセーは千秋と鶇に挟まれてオドオドしていた。
アーシアも然り。
「…大変そうですね」
塔城が同情の視線を向けていた。
「…よかったらどうぞ」
そう言って、飴玉を差し出してきた。
(…それで気分でも落ち着けろってか)
とりあえず、ありがたく貰う事にした。
「…ところであの人は誰ですか?」
「…幼馴染みだ…昔の」
「…それで何のご用ですか?」
「…幼馴染みの転校生に会いに」
俺が塔城の問いに答えていると…。
「…姉さん、何やってるのよ」
俺達に声を掛ける女子が居た。
赤毛のツインテール、間違いないな。
「久し振りだな、燕」
「久し振りね、明日夏。相変わらず、大変そうね」
この少女が鶇の妹の燕だ。
「はあぁぁぁ…姉さん」
姉の行動を見た燕は盛大に溜め息を吐いていた。
「…お前は参加しなくていいのか?」
俺が聞くと…。
「な、ななな何言ってるのよッ!!な、な、何で私がアイツの取り合いに参加しなくちゃならないのよッ!!」
「…誰もアイツの取り合い何て言ってないぞ」
「なッ!?なななッ!!」
お~お、顔を赤くして慌てて慌てて…。
この反応から見て通り、コイツもイッセーに好意を寄せている。
ただし、この様に千秋以上に素直じゃない。
要はツンデレと言うヤツだ。
ちなみに俺は今の様にコイツを昔からイッセー柄みの事でからかう事が多かった。
理由は単純…。
ストレス発散。
反応の一つ一つが面白いからついつい弄ってしまう。
「アンタ、相変わらず…」
燕が反論しようとするが、俺はその隙を与えない。
「早くしねえと、取られるぞ」
「べ、別にイッセーが取られようと私には…」
「誰もイッセーとは言ってないぞ」
「ッッッ!?」
顔をさらに真っ赤にして、睨み付けてきた。
そう言う反応をされると余計に弄りたくなってくる。
言っとくが、俺は副部長みたいにSじゃねえからな。
あくまでもストレス発散だからな。
「…フッ」
俺は微笑していると…。
「…明日夏先輩」
「…何だ」
「…黒いです」
塔城に半眼で指摘された。
後書き
新オリキャラ、風間鶇、風間燕登場です。
鶇はリアス、朱乃に負けず劣らず積極的です。しかもイッセーと同じクラスで幼馴染みですから、二人よりもかなり有利な立ち位置です。
燕はツンデレです(レイヴェルと被りますが)。ちなみに明日夏にストレス発散の為に弄られています(主にイッセー柄みで)。その絵面はWORKING!!の佐藤とぽぷらみたいな感じです。
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