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学園黙示録 終末と武器商人

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高城家

ワイヤーによって進路を阻まれた高茂達、高茂のストライカーによって最初は抑えられていたが、奴らの数は減るどころか増えてきていた。

[ドッドッドッドッドッド]

M2キャリバーが奴らめがけて弾を発射していくその度に一匹倒れるが、すぐに別のがやってくる

「くそ!こいつは終わりがない!」

高茂がM240で撃ちながら言う

「だからといって諦めるわけにも行かん。今は耐えるしかない」

冴子が言う

「分かってますとも。」

再び高茂が撃ちまくる。

「高茂さん!」

琴魅が呼びかける

「なんだい!?」

「衛生からこの付近の映像が入りました!ワイヤーの向こうから何人かこっちに来てます!」

琴魅が言う

「奴らか!?」

「いいえ!人間です!」

それと同時に消防服を着た団体がこちらに向かってきた。そして、その人たちは奴らに対して放水を開始した

「君たち早くこっちに来なさい!」

隊長と思しき人物が呼びかける。とりあえず、全員ワイヤーの向こうに向かった

~ワイヤーの内側~

なんとか全員、ワイヤーの内側に来れた。麗も孝に支えられてこれたようだ。静香先生がお礼を言う

「本当に助かりました!」

「当然のことをしたまでです。娘と娘の友達のためならば」

そう言ってかぶっていたマスク付きヘルメットを脱いだ。中から出てきたのは美女だった

「ママ!」

そう言って母親に抱きつく。そう彼女こそが高城の母親 高城 百合子だ。高茂達は彼女の案内で家へと向かった

~高城邸~

「でけ~」

孝が言う

「小室くんも家に来たことはなかったのよね。ようこそ我が家へ」

その後はそれぞれの部屋にあてがわれた。高茂は百合子に呼ばれていた

「お久しぶりですね。百合子さん。」

「ええ、久しぶりね。まぁ、あなたと会ったのは赤ん坊の時だったわね。一人暮らしはどうだった?」

知ったような口ぶりだった。それもそのはず、高城の両親は高茂の両親と知り合いであり、仕事仲間だったのだ

「えぇ、なんとかなれていましたよ。母さんも見てたら喜んでたでしょうね。」

「そうね。雪ちゃん、あの頃は修さんと一緒にあなたのことばかり話してたわ。」

「親バカって言うんですかね。それより、お二人共無事で何よりですよ。高城自身も喜んでるでしょう」

「えぇ、喜んでいたわ。」

「あっそうだ。俺らの車両は」

「大丈夫よ。あとでこっちに運ぶわ」

「あっだったら俺も行かせてください。ストライカーの方は俺じゃないと動かないんで」

「ふふっそういうところ修さんに似てきてるわね」

笑いながら紅茶を飲んでいる

「親父のメモがしっかりと残されていましてね。ほとんど両親のおかげです」

「いい息子に育ったわね。雪ちゃんもきっと喜んでるわ。」

「そうですかね?まぁ、それは置いといて、小室たちの話をさせてもらいます」

「孝ちゃんたちの?」

「えぇ、小室たちは親を探しにここを離れると思います。その時は俺も離れると思います。」

「そう。それは残念ね。あなたがいれば百人力でしょうし、荘一郎さんも喜ぶと思うわ」

「荘一郎おじさんには世話になりました。でも、俺にはやらなきゃいけない仕事がありましてね。」

「・・・・・・仇討ち?」

百合子も察したように言う

「親父やお袋がどう思うかは分かりません。しかし、俺自身が納得しないんです。しかも、この時でなければ全うできないと思います。チャンスはここだけなんです」

「・・・・・・・分かったわ。あなたがそう思うのならば止めはしない。でも、これだけは覚えておいて、あなたの両親は、修さんや雪ちゃんは、あなたのためならばきっとどんなことでもすると思うわ。だから、あなた自身が闇に囚われないで」

「えぇ、肝に銘じておきます。では、失礼しますね」

そう言って高茂は部屋を出ていく

「・・・・・修さん、雪ちゃん、どうか自分の息子は見守ってあげてね」

窓の外を見ながら言う百合子だった

~高茂の部屋~

高茂は部屋に戻り、自分の武器、装備を調整していた

コンコン 

部屋のドアが叩かれる

「はい、どうぞ~」

高茂の一言でドアが開かれる。そこには着物姿の琴魅と冴子の姿があった

「部屋に戻られたとのことなので来ちゃいました」

「ふ、二人共その格好は」

「あ、ああ、これは、服が汚れてしまってな。代わりにということで百合子さんから着物を借りたのだ。」

冴子は珍しく赤くなりがら説明をした

「そ、そっか。二人共よく似合ってるよ。大和撫子ってこういうことを言うんだろうな」

そう言って三人とも赤くなり言葉が詰まってしまう

「そ、そうだ。高茂君。ちょっと外を歩いてみないか?私も琴魅君も暇をしていてね」

話題を変えようと冴子が言う

「ああ、着物美女二人のお誘いとあらば喜んで」

そう言って置いてある武器をしまい。二人と共に部屋を出たのだった 
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