インフィニット・ストラトス 黒剣の死神と謳われた天才
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怒りの死神
俺は事件解決の為に防火シャッターを壊しながら廊下を進んでいる。しかし、IS学園の廊下は広く長いし、停電のせいで前がよく見えない。その前に地下に行くにはどうしたらいいのか分からない。
「しょうがない。ダメ元で刀奈に電話して、場所を聞くか」
ポケットからケータイを取り出すと、見事に圏外だったため俺は諦めケータイをポケットにしまうと、黒風が複数の生体反応を感知した。中には一つのISコアの反応があった為、俺はそこに向かった。
「まさか、ISを持って負ける奴がいるとは思わなかったな」
◇
生体反応のある所に向かうとアサルトスーツを着た複数の男達とその男達に運ばれいるのは刀奈だった。腹部が撃たれたらしく血で真っ赤になっている。それを見た俺は頭の中で何かが切れた。
「貴様……ジークフリード社社長の神倉真理だな。ちょうどいい、貴様も本国に連れて行く」
「そんなことより一つ聞きたい。ソイツをそんなにしたのは誰だ?」
「貴様には知る必要も無い事だ」
「まぁイイか……お前の後ろにいる奴らに聞く」
俺は黒風から砂鉄だけを出して、砂鉄を二本の剣にして、それを両手に持った。そして、男達の方に走りだした。
「撃って!コイツの動きを止めるんだ!」
隊長らしき男が叫び、隊員達は俺をアサルトライフルで撃ってくるがそんなじゃ俺には届かない。弾丸は全て俺の前に来ると両端の壁の方に逸れていく。
「何だ!弾が逸れてるのか!?ギャアアア!!」
驚いている隊長の横を走って通る直前に隊長の左腕を切り落とし隊長が叫んでいる間に俺は、後ろの隊員達の前に来た。
「ヒッ!」
俺は驚いている隊員の右手を切り落とし、磁力で左の壁に叩きつけた。俺は残りの隊員達の腕や足の腱を切り始めた。
「ギャアアア!!」
「助けてくれ!!!」
腕や足の腱を切られ行動不能になった隊員達を放っておいて、さっき壁に叩きつけて床に倒れてる隊員の前に立った。
「お前に聞きたい。更識楯無を撃ったのは誰だ?」
「だ…誰が貴様などに…教えるか」
ドスッと反抗的な隊員の左肩に剣を思いっきり刺した。
「あ、あああああああ!」
「言えよ。俺はあまり気が長くないんだ」
「お…お前が最初に切ったのが我々の班長で、更識楯無を撃ったのも班長だ」
隊員のから聞き出し、さっきまで隊長だと思っていた班長を見ると左腕を切られた痛みで地面に倒れていた。
「情けないな。釣られた魚でももうちょっと抵抗するのに、なんだお前達の体たらくは?」
「あがっ!?」
俺は班長の元まで歩いて、班長を踏みつけた。
「まぁそんなことはどうでもいいしお前達は運がいい。ここは高校という神聖な学びやだ、だから俺はお前達を殺さない。本当は、八つ裂きにした後、硫酸のバスタブの中にぶち込んでやるところだ」
俺はそれだけ言って地面に倒れてる刀奈の猿ぐつわを取ってやるとまるで眠り姫のようだったため、ケータイのカメラで写真を数枚取って、刀奈を起こし始めた。
「おい起きろ刀奈」
だが、起きない。
「刀奈っ!」
俺が力強く叫ぶとようやく瞼を開けた。
「ん……。しん、り……?」
「お前なぁ。……説教したい所だけど、まあ、今日は勘弁してやるよ。で、どうする。保健室に行くか?」
「ううん……地下……この場所に、……行って。織斑先生たちが……そこに…」
「ハイハイ」
俺は受け取った位置データを元に、刀奈をお姫様だっこをしながら廊下を歩いていると
「その人を離せえぇぇぇぇぇぇぇっ!!」
と、叫びながら、荷電粒子砲を撃って来るバカが来た。俺は荷電粒子砲の方を向き後ろに飛んだ。爆風のおかげ目的の場所に距離が近ずいた。俺が荷電粒子砲を撃って来た奴を見ると、
「織斑一夏か」
あのシスコンの甘ちゃんだった。
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