学園黙示録のシリアスブレイカー
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水は凄い(迫真)
前書き
更新頑張ったよな……もう疲れたよパラシュート。
「ちょwwwこれはヤバいwww」
屋上で話していて、とりあえずこの学校から脱出することが決まっていた。
っていうか脱出ってどこに脱出するんだよwwwここらへんに自衛隊の駐屯地とかあったっけ?
勿論俺の中のゴール地点は自衛隊駐屯地である。それもなるべく早く。
皆警察があてにならないとわかったら、次に頭に浮かぶのは自衛隊だろう。
受け入れ拒否されない間に滑り込まないとな。
……っていうか自衛隊廃止って言ってた奴は絶対行ってるよなwww本当ズルい奴らだwww
で、今何がヤバいかっていうと……。
「ちょっと!ちゃんと狙いなさいよ!」
「狙ってる狙ってるwww」
俺の手の中で暴れまくるホースちゃんだwww
消火栓から放出している水なのだが、勢いが強すぎてうまく制御できないンゴwww
「うぉっとwww」
「ぶへぇっ!?」
「た、孝ぃぃぃっ!!」
暴れるホースちゃんの砲口が動きまくった挙句、近くにいた小室の方を向いてしまったので水流が小室を襲い掛かった。
そのとんでもない水圧は、小室を文字通り吹っ飛ばした。
メンゴwww
「ちょっとあんた!絶対わざとでしょ!?」
「喰らえ、化け物ぉぉぉwww」
「無視するなぁぁぁ!!」
俺がしっかりと制御したホースから出てきた水は、階段に迫っていた化け物を一気に吹っ飛ばした。
ホース最強説www
「そろそろ……いいよね?」
そう言って小室に金属バットを渡し、宮本は……なんだあれ?箒の柄?なんてもん武器にしてんだwww
まあとにかくその宮本が、俺のことをグイグイと前に押し出す。
ちょwwwこいつマジふざけんなwww
「おい宮本。なぜに俺を押す?」
「怖いから」
生贄ですかwwwそうですかwww
そもそも俺武器すら渡されてないんですけどwww酷すぎワロタwww
いや、まあ持ってるけどさ。素人目から見れば俺って今丸腰じゃん?
よくそんなのを戦闘に行かせようとするなwww
まあ行くけどwww
「よっしゃ!じゃあ俺についてこい!」
そう言って俺は走り出した。
手に撲殺凶器☆金砕棒たんを持って化け物の頭を砕く。
うはっwww感触が本当に気持ち悪いwww
その俺の後を、なんだかんだ言って宮本と小室もついてきた。
小室はバットで頭を砕き、宮本は棒を槍のように使って撃退していた。
やるじゃん。全部任せていい?
「ねえ、これからどうしたらいいの?」
屋上を脱出して階段を下りていた時、宮本が俺の袖をキュッと摘まんで問うてくる。
お前らが脱出するって言ったんだろうがwww何で俺に振るんだよwww
「とりあえず職員室行けば車のキーくらいは得られるはずだぞ」
まあ俺運転できないけどwww
「そう!」
キラキラした目で俺を見てくる宮本。
ちょwww言いだしづらいwww
◆
沙耶はすでに化け物の体質についても推理できていた。
化け物どもには五感がほとんどかけており、聴覚だけ優れているということ。
痛覚もないので、痛みで怯むことはないということだ。
そして彼女は今、最大のピンチに遭遇していた。
「きゃぁぁぁぁぁっ!!」
目の前にいて、今にも自分に襲い掛かりそうな化け物。
知能なら彼女自身が言う通り天才なのだが、戦闘能力は皆無に等しい。
戦闘力として頼りになるコータも一緒だが、彼が戦闘力を発揮するのは銃器類を所持しているときのみ。
即席の改造ネイルガンも銃弾が尽きてしまい、戦えないのだ。
「(誰か……っ!)」
地面にへたり込み、キュッと目を瞑る沙耶。
そして化け物が今にも襲い掛からんとした時。
「四番、ピッチャー、長谷川君www」
シリアスな展開に合わないおちゃらけた声が聞こえた。
スッと目を開けると、化け物の後ろにまるで野球の打者が今にもバットを振りぬくような構えを見せていた。
「長谷川っ!」
思わず声を出して歓喜してしまう。
助けに来てくれたのだ。自分は自分のことしか考えずに行動したのに、こいつは助けに来てくれたのだ。
天才の豊かな胸の内で、暖かい気持ちが灯る。
まあずっと灯っていたのだが、さらに火の勢いが強くなったのだ。
……が、それは一気に冷めることとなった。
「ホームラン!!」
ブン!と勢いよく金砕棒を振りぬく馬鹿。
打ったボールが前に飛ぶように、当然砕かれた頭から飛び出した血しぶきが前に飛び……。
「…………」
「さ、サーセン……」
目の前には、大怪我をしたとしか思えないほど血だらけになった沙耶が無言で立っている。
流石の変態もふざけることができず、ちょっと身体が震えている。
「こぉんのぉ……クソ教師がぁっ!!」
「くぁwせdrftgyふじこlp」
生き残っていた面々が沙耶の悲鳴を聞いて駆け付けたころには、血だらけのグラマラスな美少女の近くで泡吹いて股間を抑えているバカ教師の姿があった。
◆
職員室に入った俺たちは、扉の前にバリケードを作って化け物どもの侵入を防いだ。
え?俺?
俺は股間のダメージが大きくて待機だよ。玉が潰れたかと思った。
「ところで先生。えらくスリットの入ったスカートを穿いているんですね。紫色の紐が見えてますよwww」
「ひ、紐じゃないですよ!?」
どちらにしてもパンツです本当にありがとうございますwww
しかし顔を真っ赤にしているの可愛いな、おいwww
「もう……あんたにかけられた血が中々落ちないじゃないの」
そう言って俺に話しかけてきた高城。
顔を洗っていたので、水滴が頬を伝っている。
コンタクトを取って眼鏡に変えたらしい。
……それなんて眼鏡ロリ巨乳っ娘?
しかも水が滴っているから何かエロいwww
「喉渇いたから、頬を伝っている水滴舐めさせてくだしあwww」
「はぁっ!?あんた何言ってんの!?」
顔を真っ赤にして逃げられましたwww悔しいですwww
美少女から出される液体はご褒美だって、ネット内の紳士たちは言ってるぞ?
ちょっと俺にしたら高度すぎな話なんだけど。
「なに……これ……」
呆然とした様子で呟く宮本。
その視線の先には、今の状況を伝えているテレビがあった。
そこではキャスターがリポートしていたのだが、警官に保管されていた死体が動き出してそれぞれを襲いだした。
そして女性の断末魔の叫びが聞こえたと思うと、カメラが壊れて砂嵐になった。
シン……と静まり返る職員室内。
……っていうかマスコミは正直全然信用してないからあんまり興味ないんだよねwww
さてさて、どうやって安全な場所に逃げようかな……。
後書き
実際世界がゾンビだらけになったら、真っ先に死ねる自信があったりする。
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