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IS 〈インフィニット・ストラトス〉×トリコ 食を探求する夏の毒!

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予期された脅威 前編

「な、なんのよこいつ!?」

鈴は目の前に突如現れた乱入者に驚きの声を上げた。そこには全身を装甲で覆っている人型の頭部と思われる部分を踏みつけ、胸の奥へと腕を突っ込んでいた者がいた。体格はほぼ一夏と同格、まるでアリクイを思わせる頭部、頭に毛のような物が生えている。金属でできているであろうものはまるで筋肉のようなつくりになっていた

「gア・・・リュ・・・」

言葉にもならない機械音が虚しく響いたあと、アリクイ頭は中の回路や機会を引きずり出した。そのせいで完全に壊れてしまったのか人型は動かなくなってしまった。一夏はアリクイ頭に覚えがあった。ありすぎて困るものだ

「GTロボか・・・。オペレーターは・・・お前かジュラング!!」

その言葉に反応したGTロボは一夏の方を向く。

『おやおや美食屋、炎覇龍 龍神 一夏殿、これはこれは御無沙汰しておりましたね。まさか貴方とこのような場で会う事になろうとは』
「それはこっちの台詞だジュラング、美食會が態々新型のGTロボを使用してこっちに何の用だ?こっちにはお前らが目当てにするような食材はないだろう、美食會!!」

美食會

IGOと対立する組織。世界中のグルメ食材を牛耳ろうと目論んでいる。美食會のメンバーもまた、トリコ達同様、グルメ細胞の所有者であり超人的な力を手にしている。GTロボを操りグルメ食材を集める彼らの心に食への感謝はなく、気の向くままに動物達を虐殺し蹂躙する。

一夏は美食會と数え切れないほど戦いを繰り広げている。食材を巡り、はたまた人の身柄を巡り。

『こちら側に来たのは食材が目的では在りません、私達の目的はこの、ISです』
「ISだと?」
『ええ。我々GTロボに劣りさえするもののそれに使用されている技術は素晴らしい。この世界のISを全て奪えば、我々は更なる飛躍を遂げる事でしょう!そして、偶然ここに向かっているISが一機いたので襲わせていただきました、そしたら貴方がいた。これは誤算でした。現状貴方と戦うの辛い、出来れば見逃して貰えると有り難いのですが・・・』
「誰が逃がすか糞野郎!!はぁぁあああああああああ!!!!!」

一夏はジュラングの言葉を真っ向から否定してから構えを取って気合を込める。そして気迫を全開にしオーラを開放をする。一夏の背後からまるで地面から這い上がってくるような龍が現れる。全身の炎を纏い、マグマのような瞳をしている覇龍。それが一夏と共に相手を威嚇しているのだ。鈴はその迫力に腰が抜けてしまいへたり込んでしまう。

『やれやれ、回収してすぐ戻れといわれているのですが・・・仕方がありませんね。GTロボを使わせれば美食會一!人形術士、ジュラングお相手申し上げる!っ問いたい所ですが・・・まさか私一人でここに来たとお思いですか?』
「ああ知ってるよ、俺を包囲してるGTロボにはな」

一夏の言葉を皮切りにその周囲にGTロボがまるで景色から抜け出してきたかのように現れる。その数、およそ20!!!

『幾ら貴方でも、私と戦いながらこの数は厳しいのでは?』
「まあな、でも俺一人だと思うなよ?」
『何?・・・なるほど・・・どうやらそのようですね』
『がぁぁああ!!?』『グォォォオオ!!!』『いやぁぁあああ!!!!』

数対のGTロボの胴体が切断され、地面に落ちていく。それを行った人物は、スーツのまま両手剣を構え、一夏に背中を預けるような体勢になっているアリトだった。

「一夏様、ご無事ですか?」
「ああ問題ない。周りの雑魚は任せる」

先程ピットで話していたときとは異なり、一夏は敬語ではなく完全に上の立場のものとして話していた。アリトもその言葉を聞いてクスリと笑ってから「了解いたしました、武運を祈ります」っと言ってGTロボとの戦闘に入った。

そして一夏はジュラングのGTロボへと身体を向ける。

「さぁやろうや、ジュラング。殺し合いを」
『では行きますよ!!』

そう言って一夏へと突撃するジュラング、一夏はそれを見て、腕を後ろへと引く。腕は一瞬で発火し腕が燃え上がっている。セシリア戦で使って見せたブレイズナックルの構えだった。がジュラングは一夏の射程範囲寸前でバックステップを踏んで一夏から距離を取った。これは一夏にとってはフェイントだ、そのまま突っ込んでくると思わせての後退、一夏はタイミングを狂わされてしまった。次の瞬間

「がっ!!」

ジュラングの膝蹴りが一夏の腹部を捉えていた。肉がきしみ、骨まで響く振動。かなりのダメージだ。

『やはり新型は感度が以上にいい。貴方の身体を貫く衝撃がどれ程か良くわかりますよ。肉が軋み、骨まで響いている。やはり新型は素晴らしい』
「だな・・だけど、俺に接近戦は悪手だったな・・・」

一夏は自分の腹部に減り込んでいると言っても過言ではないジュラングの膝を掴んだ。力強く握っており、指がGTロボの装甲に食い込んでいる。

『貴方・・・まさか、わざと攻撃を』
「てめぇなんぞの攻撃を何で俺が素直に食らったと思ってんだ・・・。燃えろ!ブレイズナックル!!!」

To Be Continued・・・ 
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