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SAO~dead line~

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第13話~この物語の終焉②~

 
前書き
前回のあとがき通りのタイトルにしてみました~。
あと、これも合わせて2話分を書くつもりです。
死んだと思われていたアンズが生きていた!
しか~し!出てきた瞬間、死亡!!
さてさてどうなるライトくん!!
では、どうぞ~。 

 
ドスッ。
そんな音が聞こえた。
俺が正面を向くと、カーディナルが目を見開いて、俺を・・・いや、俺の後ろにいる“誰か”を見ていた。
俺の腹部に刺さっている(もの)
それは、なんとも見覚えのあるものだった。
「き・・・りと・・・?」
それは、真っ黒な剣。キリトの愛用する“エリュシデータ”だった。
「お前は、人を殺しすぎている」
罪を償え、と。
そう、キリトは俺に訴えかけている。
「そう・・・か。・・・・きり、と・・・ありが・・・とな」
その言葉に対しキリトは
「・・・・ごめんな」
そう小さく呟いた。



そして、静寂があたりを包み・・・・。
俺のHPはなくなり、俺の視界は黒く染まっていった。




ふと、意識が覚醒する。
そこは・・・・
「どこだ?」
見覚えのない場所。
でも、その先に見えるのは・・・
「アイン・・・クラッド」
見覚えのある場所。
「俺は本当に死んだんだな」
そう、実感させられる。
不意に人の気配を感じる。懐かしい、ような気配を。
その場所に目を向けると、
人がいた。
俺の奥底から何かがこみ上げてくるような、そんな不思議な気持ちにさせてくれる。
そんな後ろ姿。
もしかすると・・・。
そんな淡い希望を抱かせて、俺は声をかける。
「あ、あの~」
その声に反応してか、体を震わせて、俺の方に振り向いた。
「なん、ですか?」
絞り出したようなその声。
だけど、俺の目を奪ったのは、涙をこぼしながらも笑顔でいる“アンズ”の顔だった。
「アンズ・・・・」
「ライト君・・・・」
そんな感動の再会。
そう。感動の再会・・・のはずだったのだが。
「2人とも死んでしまったのか」
空気の読めないやつ登場~(笑)
つまり、ヒースクリフ。
「え?なんでKoBの団長がここに?」
「ん~?こいつが茅場だからだろ?」
「その通りだ」
上からアンズ、俺、ヒースクリフの順番に会話を重ねる。
「ていうかさ、お前空気読めよな。今、めっちゃいい雰囲気だっただろうが!」
そんな俺の心からの叫びに対し、
「いや、すまない」
あくまで冷静に対処をするヒースクリフ。
そして、
「・・・・・・」
話についていけないアンズ。
この3人じゃまともに会話が成り立つ気がしねえ。
「んで。何か用があったんじゃないのか?」
俺がそうヒースクリフに問うと、
「そうだった。・・・君たちは死んだ」
その簡素な答えに、再度実感する。やはり死んだのかと。
「それで?このあと俺たちはどうなるんだ?」
その質問に再度
「君たちはこのゲームがクリアされるのと同時に死んでもらうことにした」
・・・・・は?
「それは、どういうことだ?」
俺がそういうと茅場は理由を説明し出す。
「アンズくんを殺したのはカーディナルだ。プレイヤーやモンスターではない。だが、死んだことには変わらないため、生き返らせることはできない。そのため、クリアまで見守ってもらうことにした。そして、ライトくんはご褒美だ。あそこまでカーディナルに対して奮闘した、ね。ただし、今すぐ死にたいというのなら構わないが?」
どうする?とヒースクリフの目は言っていた。
そんなの・・・・・決まってる。
「「まだ生きる!!」」
そんな俺たち2人の答えに笑い。
「そうか。では楽しい時間を過ごしてくれ」
そう言ってヒースクリフ・・・もとい茅場は消えた。
「俺たち2人だけになったな」
「そうだね」
「あと、どのくらいでクリアされるんだろうな」
「どのくらいだろうね」
「アンズ・・・」
「ん?」
「好きだ・・・」
「・・・・私も」
俺たちは、見えない床に座って言葉を重ねていく。
「あいつら元気にやってるかな」
「どうかな」
俺たちは互を見合い、笑う。
そして、
「・・・んっ」
長い長い、キスをして。
長い長い時間を過ごしていく。
この場所で。



それから3ヶ月後。
ソードアート・オンラインはクリアされる。



こうして、俺たちの物語は終わりを迎えた。 
 

 
後書き
終わった。
全13話で構成されていますが・・・・。
短かっ!!
マジかよこれ!!
まぁ、最終的にはハッピーエンド(?)で終わったから良かったです。
では、また会うことがあったら・・・・。 
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