FAIRYTAIL ~“神殺し”を喰らう者~
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第二章
前書き
魔導士ギルド
幽鬼の支配者(ファントムロード)にて
「だっはー!!最高だぜ!!」
「妖精の尻尾(フェアリーテイル)はボロボロだってよ」
「ガジルの奴、そのうえ三人もやったらしいぜ」
「ヒュー!!!」
「そういやマスターの言ってた“奴”って誰よ?」
「さぁ?」
「手は出すなとか言ってたな」
「どうでもいいさ。みじめな妖精どもに乾杯だ」
「今頃 羽をすり合わせて震えてるぜ」
「あ!いけね こんな時間だ」
「女かよ」
「まあまあいい女だ、依頼人だけどな。
脅したら報酬二倍にしてくれてよォ」
「オレなら三倍までいけるよ」
「言ってろタコ」
「ははははは」
そう言い魔導士が扉に向かい、ギルドを出ようとした
その時⋯
ゴッ
という音と共に扉が破壊され、それと同時に
扉の近くにいた魔導士が後ろにふっ飛んだ
『妖精の尻尾(フェアリーテイル)じゃああっ!!!!!!』
その台詞と共に妖精の尻尾の魔導士が幽鬼の支配者に乗り込んで来た
ファントムの魔導士が驚きの声を上げている間に
ナツが魔法で数名ふき飛ばす
「誰でもいい!!!!
かかって来いやぁ!!!!」
「調子にのるんじゃねぇぞコラ!!!!」
「やっちまえ―――!!!!」
ファントムの魔導士も突っ込むが
グレイやエルフマンなどに倒される
「つ⋯強ェ!!!」
「兵隊どももハンパじゃねぇ!!!」
「こいつらメチャクチャだよ!!!」
ファントムの魔導士達が口々に叫ぶ
マカロフは
「ジョゼ―――!!!!出て来んかぁっ!!!!」
と叫び、
エルザは
「何処だ!!!
ガジルとエレメント4は何処にいる!?」
と戦闘をしながら辺りを見渡していた
「あれがティターニアのエルザ⋯⋯
ギルダーツ、ラクサス、ミストガンは参戦せず⋯⋯か、
なめやがって。
しかし⋯⋯
これほどまでマスター・ジョゼの計画通りになるとはな⋯⋯
せいぜい暴れ回れ⋯⋯クズどもが⋯」
ガジルは上の方で高みの見物をしていた
その頃⋯⋯
「はぁー
みんな あたしのこと置いてっちゃうんだもんなぁ」
ルーシィは皆に置いて行かれ一人、街を歩いていた
すると、急に雨が降り出した
「やだ⋯天気雨?」
すると、いつの間にか前方に女の人が立っていた
「しんしん⋯と
そう⋯⋯
ジュビアは雨女。しんしんと⋯⋯」
「はぁ?」
その、よく意味の分からない言葉に
ルーシィはそういう反応しかできなかった
「あなたは何女?」
「あの⋯⋯誰ですか?」
「楽しかったわ、ごきげんよう
しんしんと⋯⋯」
「え!!?何なの!!?」
ルーシィはもう何が何だか分からないといった声を上げた
すると
「ノンノンノン・ノンノンノン・
ノンノンノンノンノンノンノン
3・3・7のNOでボンジュール」
と言いながら一人の男が地面から出てきた
「また変なの出た!!!!」
ルーシィはもう叫ぶしかない
そんな二人はルーシィの台詞をスルーして
会話をしていた
「ジュビア様、ダメですなぁ仕事放棄は」
「ムッシュ・ソル」
ムッシュ・ソルと呼ばれた男はジュビアにそう言った
「私の眼鏡がささやいておりますぞ。
そのお嬢さん(マドモアゼル)こそが愛しの標的だとね~え」
「あら⋯⋯この娘だったの?」
ジュビアは振り返りながらそう言った
その言葉にルーシィは疑問をおぼえた
「申し遅れました
私の名はソル、ムッシュ・ソルとお呼びください。
偉大なる幽鬼の支配者(ファントムロード)より
お迎えに上がりました」
「ジュビアはエレメント4の一人にして雨女」
「ファントム!!?
あ⋯⋯あんたたちがレビィちゃん達を!!!」
ルーシィはそう言いながら星霊の鍵を構えた
「ノンノンノン
三つのNOで誤解を解きたい。
ギルドを壊したのも、レビィ様を襲ったのも
全てはガジル様。
まぁ、我々のギルドの総意であることには
変わりませんがね」
ゴポォ
ソルがそう言うとルーシィを水が包み込んだ
「ぷはっ な⋯何⋯コレ!!!」
「ジュビアの水流拘束(ウォーターロック)は
決して破られない」
ルーシィは水流拘束(ウォーターロック)から逃げようと
もがくが、しばらくすると気絶した
「ん~~~!!!トレビア~ン」
「大丈夫⋯⋯
ジュビアはあなたを殺さない。
あなたを連れて帰る事がジュビアの任務だから
ルーシィ・ハートフィリア様」
「ん~~!!
勝利(ビクトワ~ル)!!!」
「捕獲完了」
ルーシィの足下には星霊の鍵が落ちていた⋯⋯
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