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ワンピース*海賊と海軍、七武海と白髭。

作者:斎藤海月
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第一部
  海賊船2

「「「待てェェェェェッッッッ!!!」」」


・・・これは一体、どういう事でしょうか。


逆にどういう事なの?と質問返しをしてくるかもしれないけどマジでどういう事なのでしょうか?


何故あたし達は、蛆虫(白髭)に追われて、その後ろで蛆虫2(海軍)に追われなくちゃいけないのでしょうか←


リノ「レオン!!もっと速くお願い!!」


レオン『分かっている!だがリノ!!前は海だぞ!?』


リノ「は!?」


いつから前が海になったあああ!?


さっきまでは家が沢山あったのにィィィ!?


リノ「いつ、瞬間移動したの!?」


レオン『バカを言うな!!ずっと走っていたぞ!!』


リノ「だったら何でこんな事になるの!?」


レオン『知るか!!第一、俺はリノが出した指示通りに走っているんだぞ!?

なのに文句を言うやつはいるか!!』


リノ「ここにいるんだから仕方ないでしょ!?」


レオンの背中の上で、


誇らしげな笑みを浮かべるあたしと表情からして今すぐにでもあたしを地面に叩き落としたいレオン


レオン『・・・俺はきっと、信じるやつを間違えただけなんだな』


リノ「ちょっ…!!なにそれ!?」


レオン『俺はいちいち訂正をする気もなければ、取り消す気もない!』


リノ「はあ!?」


ていうかレオン!?


レオンの脚は速いって事分かってるけど…


リノ「調子に乗ってスピード出してんじゃねええええええよおおおお!!!!」


あたしの声が、海の上で木霊して、鳴り響く。


つまりはあたしとレオンは、海の上を飛んでいた


レオン『リ、リ、リノッッ!!何とかしてくれ!!』


リノ「はあ!?」


レオン『俺は悪魔の実を食べたんだぞ!??』


リノ「だからどうしたああああ!!!」


レオンの背中の上に乗っていたはずなのに、


あたしよりも身体が大きいレオンが、あたしにしがみついていた


リノ「テメェェェ!!!獣が人にしがみついてんなよおおお!!」


レオン『前!!前ェェェッッッ!!』


リノ「はああ!?……∑ええ、ちょッ!?」


レオンが慌てて前、前って連呼してたから何があったのかは分からないけど


あたしが前を見た途端に大きな海賊船があって


力でどうにかしてでも回避しようと思った頃には遅くて、


顔面スライディングしてようやく着地した


レオン『助かったー…』


リノ「…グハッ…」


レオン『そういえば…リノの姿が見当たらんが…』


リノ「……テメー…いい加減に…しろおおおおおお!!!!!」


あたしの背中の上に乗りながら完璧にカーペット替わりだと思ってるレオンの身体ごと電撃を浴びせると、


流石のレオンでさえも気絶して倒れた


「え!?何なに!?」


「電気漏れか!?」


両手両膝を床に付けながら顔の痛みを我慢していると、


ドアが開く音がして足音が近付いて来る


…あ、そっか…そういえばここ、海賊船なんだっけか…


って∑海賊船!?


「え!?」


「新手か!?お前、海軍か!!?」


「おいおい…お前ら落ち着けって…」


……あたしの隣で倒れているレオンを横目で見てるだけで、


拳がワナワナと震えていた


リノ「(こんにゃろぉぉぉぉぉ!!!!自分でここまでやっといてェェェェェェ!!!)」


おいそこで狸寝入りしてるバカレオン、お前起きたら覚悟しとけよ・・・?


雷を思い切り叩き込んでやるからな…!!


床にポタポタ溢れる顔面から出て来てる血を見下ろしながら


この時だけは憎悪に満ち溢れていた 
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