ヘタリア大帝国
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TURN71 ベルリンへその一
TURN71 ベルリンへ
太平洋の戦いは日本帝国の予想外なまでの鮮やかな勝利jに終わった、ガメリカも中帝国も日本との講和の道を選ぶしかなく彼等はそれぞれ日本に国家が来てこう確約した。
「講和をして枢軸に入るぞ」
「太平洋経済圏に加入させてもらうある」
このことを約束するしかなかった。
「僕達は負けた、それなら当然だからな」
「正直信じられないあるがな、今でも」
「わかりました。それではです」
日本は二人に穏やかな声で答えて述べた。
「これから宜しくお願いします」
「しかし賠償金もなく占領した領土も戻してくれるんだな」
「随分と寛大だと思うあるが」
「我が国は領土を求めていません」
日本に同席している秋山が二人に答えた。四人で交渉のテーブルに着きそのうえで話しているのである。
「それに賠償金もです」
「こう言っては何ですが」
日本も二人に言う。
「お二人と貿易をした方が一時的な賠償金よりも遥かに利益があるので」
「それに賠償金を出させるとどうしても遺恨が残ります」
それが欧州でレーティア=アドルフが出た原因にもなった。あまりもの多額な賠償金によりドクツの経済が崩壊しドクツ国民のエイリス、オフランスへの憎悪が極限まで高まったからだ。
「ですからそれはです」
「避けました」
秋山と日本は二人にこう話した。
「領土にしても他国の場所を占領すればそこに軍を置かねばなりません」
「その分軍事費もかかりますし市民の反感を買います」
「ですから領土も求めません」
「枢軸側、太平洋経済圏へ参加して頂くだけでいいです」
「そうか、それでだな」
「領土の割譲も賠償金もないあるか」
アメリカと中国もここまで聞いて納得した。
「じゃあこのままだな」
「僕達は枢軸に鞍替えあるな」
「そうなります」
秋山はまた二人に述べた。
「ではこれから宜しくお願いします」
「うん、それじゃあな」
「あらためてお願いするある」
二人は笑顔で秋山の言葉に応えた。太平洋経済圏は勝利を収めた日本を軸として形成された。太平洋は枢軸側の完全勝利だった。
だがここで、だった。二人との会談を終えた秋山は日本と二人で食事を摂っている間に深刻な顔でこのことを話した。
「我々は勝利を収めましたが」
「欧州ですね」
「ドクツは敗れます」
秋山は御飯とおかずの鶏の照り焼きを食べながら述べた。
「最早劣勢は覆すことが出来ません」
「そうですね、最早」
「レーティア=アドルフ総統が一時倒れられていたことが問題になっています」
「その様ですね」
「はい、そうです」
まさにそうだと日本に話す。
「ファンシズムは一人の人物の権限が集中しますので」
「若しその人が倒れれば、ですね」
「あの様になります。私も見ていて気付きました」
「そうですか、そしてドクツは」
「欧州では連合軍の勝利に終わります」
もうそれは間違いないというのだ。
「ドクツ、そしてイタリンは滅びます」
「ではムッチリーニ統領とレーティア総統は」
「ベニス統領はまだいいとしまして」
彼女はどうなるかというと。
「別邸にでも軟禁されて終わりでしょう」
「あの方はそれで済ませてもらえますか」
「イタリンは毒にも脅威にもなりません」
実際エイリス軍、セーラですら彼等に対しては特に厳しいものを見せてもいないし感じてもいない。それはソビエトも同じだ。
「ですから彼等はそれで許してもらえます」
「問題はドクツですね」
「はい、レーティア=アドルフ総統はこの度の戦争の一方の最高司令官です」
それならばだというのだ、秋山の声は険しくなる。日本も飲んでいる味噌汁を卓の上に置いて彼の話を聞いた。
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