DQ4 導かれちゃった者達…(リュカ伝その3)
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第5章:導かれし者達…トラブルを抱える
第6話:浪費娘……最悪ッス!
(エンドール)
ウルフSIDE
「おはようございますネネさん。今日もお弁当を3つお願いします!」
「はい、出来てるわよウルフ君」
俺は今日も、優しい美人人妻の手料理を買いに来ている。
と言うのも、エンドールに着いて一番最初に知り合いになった恩ある人だからだ。
ハバリアから逃げる様にエンドールへ来た俺達は、宿屋に泊まる金すら無く……
2日程は野宿をしていたくらいなのだ。
だがミネアさんが得意の占いでお金を稼ぐ様になり、日々も何とか生活できるようになりました。
そしてミネアさんが占いを行う為のスペース(簡易テントを張る)を提供して貰っているのが、愛妻弁当屋のネネさんという事だのです!
愛妻弁当屋と勝手に言ったが、本来は道具屋だと言う……
何でも旦那さんが夢を求め旅立ってしまった為、家計を支える為自分に出来る事を始めたのが、弁当屋だと言っていた。
こんな美人を放置するなんて、勿体ない事をする男も居るもんだ!
さて、彼女に出会った経緯を説明するが……
俺達3人は極度の空腹状態だった為、なけなしの金を使って弁当を1つ買おうと店に入ったのサ!
そしたら中にいたのはこの美女だ!
一緒にポポロ君という息子さんも手伝っていたのだが、慣れというのは恐ろしい物で……
『お、少年! 美人のお姉さんと一緒にお店を手伝っているのか!? 偉いなぁ……』
って、無意識で口説き文句が出てきました。
確かにネネさんは美人で若いけど、ポポロ君と並んでいれば母子である事は一目瞭然!
でも師匠に鍛え上げられた俺の口は、勝手に女性を煽てる発言をしてしまうのです。
お陰で大変気に入られまして……占いの館(簡易テント)を開く場所を無料で提供して貰えたんです。(リュカさんに感謝だね!)
因みにこの時、マーニャさんに『アンタ余裕があるのね……じゃぁ弁当は私達だけで分け合って良いわよね!』って言われました。
危うく餓死するところでしたよ。(も~リュカさんの所為ですからね!)
さてさて……
萌え萌え美人人妻の話は置いといて……
エンドールに来て直ぐに情報収集を行ったところ、サントハイムという国のお姫様と一緒に、リュカさんらしき人物が行動を共にしている事が判明する。
頼りになる人物の消息を聞けて一安心したのと同時に、お姫様と一緒にいるという事実に胃が痛くなる感情も同時に発生した。
きっともう手遅れなんだろうなぁ……また家族が増えてるんだろうなぁ……
しかも相手はお姫様かぁ……あぁ、オルテガさんは元気かなぁ……胃が痛い。
話を戻そう。
サントハイムという地名を聞く事が出来、リュカさんを求めその地に赴こうと思ったのだが、サントハイム王家の騒動についても情報を入手し、目的人は現在、世界の何処かを旅していると結論に達した。
即ち何処にいるのかワカラナ~イって感じ!
でもエンドールにいれば世界中の情報が集まってくるので、当分はここで行き先を定めようと思ってます。
……何より旅費が無くて旅立てないんだけどね!(泣笑)
だから今の内に旅費を稼ぐ為、俺達3人は分担して作業に当たってます。
俺はエンドール周辺でモンスターを倒し金を手に……ミネアさんは先程から言っている通り、占いを行い稼いでます。
そして我らが姉御マーニャさんは『私が一発大金を稼いであげるわ!』と言ってカジノ通いです。
はい。あのネーちゃんが一人で散財しております!
稼いでも稼いでも、旅費が貯まる事はなく……
いい加減、あのネーちゃんを売春宿に売り払おうかと思ったくらいです!
まぁ半分冗談はさておき、今日もお勤め頑張ろうと思います。
ネネさんから買ったお弁当を、直ぐ外で占い屋(簡易テント)の準備をしているミネアさんに手渡します。
因みにマーニャさんの分は彼女に預けます……取りに来なかったらミネアさんが食べちゃってOKって事になってます。
「じゃぁ今日も行って来ますねミネアさん」
そう言って俺は外に出てモンスター狩りをしに行こうとしたのだが……
前方から何処かで見た事のある少女が近付いてきました。
「ウ、ウルフー!!」
何とその少女はリューノです!
リュカさんと愛人スノウさんの間に生まれた、マリーより1日年上の少女リューノでした!
リュカチルドレンの中では、一番お嬢様っぽく育ってしまったリューノは、独りぼっちが寂しかったらしく、俺に泣きながら抱き付いてきました!
ビックリですねー……普段はクソ生意気な事ばかり言っているのに、こう言う時は可愛い娘を演じちゃうんですね。
「リューノ……良かったよ、君が無事で」
マリー程じゃないが彼女も美少女……そして美少女に抱き付かれて悪い気がしないのは男の性……
ギュッと抱き締めて、頭を撫でながら優しい言葉を吐いてやります。
俺に惚れるなよ(笑)
「はっ! な、何を馴れ馴れしく抱き付いてんだコノヤロー!」
うぉ!! 突如我に返ったリューノ……
俺の鳩尾に小さな拳をメリ込ませ、顔を真っ赤に激怒する。
「な、何だ…こ、この……理不尽な…暴力は……」
完全不意打ちツンデレ拳は、俺を苦しめ蹲らせる効果が絶大だった。
リューノのツレが、彼女をあやす様に押さえ込む姿が視界の隅に入ってくる。
「だ、大丈夫ですがウルフさん!?」
成り行きを見ていたミネアさんが俺を心配し、側へ駆け寄って背中をさすってくれる。
胸を俺の二の腕に押し当てての背中さすり……
二の腕に意識を集中したいが、痛すぎて………
ウルフSIDE END
後書き
魔法設定そにょ3。
あーる燦々様に指摘されたので、インパスについて説明します。
作者が存在をガチで忘れてたのですが、宝箱を開けるドキドキ感が損なわれるので、あちゃのDQワールドには存在しません……って事に!
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