| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

SDガンダムGジェネレーション・オーバーワールド 明日無き未来へ

作者:鳥人間
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第1-2 戦闘開始

楓と共にブリッジまでやってくると楓は、直ぐに状況を確認するために艦長席へと座った。和也は楓の横へと移動していった。

「状況は?」
「どうやら、ジオン軍の偵察隊と思われるMSが連邦軍のMSを破壊してます。」
「・・・なら、これはV作戦の時間軸と言う事ですね。」

和也は、聞いていたが今一つ理解しきれてなかった。すると、足元に丸い機械が転がってきた。

「これは、私達がある時間軸に入ったと言う事です。」

すると、いきなり丸い機械が話し掛けてきた。

「うわっ!」
「あら、丁度いいですね。テンプル、彼にこの状況を教えてあげて下さい。」

テンプルと呼ばれた機械は、顔を和也に向けて話始めた。

「初めまして。私の名はテンプル。今は、この端末機″ハロ″を通して話をしてます。早速ですが、説明しますね。現在、サイド7内で次元干渉数値が上昇してます。それによって、かつてサイト7で起きた事が起きてしまってるのです。」

テンプルの話しによると、次元干渉数値が上昇する事でかつてその場で起きたことや未来起きる事が起きてしまう現象があるということ。そして、それだけではなく別次元の世界の出来事もその時間軸に干渉してしまう可能性もあるらしい。

「そして、別次元の時間軸が干渉してしまうことを″ジェネレーションブレイク″と言います。そして、今はかつてサイド7が体験した1年戦争時の出来事ですね。」
「大体の事は分かった。だが、何故その様なことが起きてるんだ?」
「それは、ジェネレーションシステムが謎の異常を起こしてるからです。」
「ジェネレーションシステム?」

ジェネレーションシステム。それは、いつからあるのかは誰も知らないシステム。様々な世界を監視して管理するシステム。ジェネレーションシステムは、様々な世界に干渉する機能を持っているそうだ。

「私もそのシステムの一部でした。しかし、システム異常によってアクセスすることが出来なくなってしまい今はシステムから私自身を切り離して行動してます。」

和也は、黙ってテンプルの話しを聞き続けた。

「本来、ジェネレーションシステムはシステムアプロディアによって統一されるはずなのです。しかし、システムアプロディアの存在が突然無くなってしまいジェネレーションシステムも不安定となってしまいました。私は、彼女達の力を借りながらジェネレーションシステムを異常にしてる原因を探るのと同じくシステムアプロディアを探しているのです。」

一通りの説明が終わると更なる警報が鳴り響く。

「艦長!ザクが1機ガンダムに近付いてます!」

クルーの1人がモニター操作して映像を映した。それは、緑色の1つ目のMSザクが輸送中だと思われる白いMS″ガンダム″に向かってマシンガンを放つ。しかし、ガンダムはそれをものともしない装甲であったのか機体に傷付くことは無かった。そして、ガンダムは起動して立ち上がった。しかし、機体には武装らしき武装はしてなかった。そして、ザクの後方から更に3機ザクが近づいてるのが分かった。

「不味いですね。流石に、あのアムロさんと言えど囲まれたら今のガンダムでは勝つことは困難ですね。」
「じゃあ、今回も?」
「はい。MS発進準備!鷺ノ宮隊を順次発進させて下さい。」

そして、楓の命令によってMSの発進準備が進められていき。

「鷺ノ宮弦。ビクトリー発進します!」
「渋谷凛。リーオー行きます!」
「本田未央。陸ジム出るよ!」

3機のMSが発進していった。そして、テンプルはジェネレーションブレイクの恐ろしい部分を語った。

「そして、ジェネレーションシステムの一番恐いところはその時起きたことが正規の歴史として世界が記憶してしまうことです。例えば、本来の歴史ではガンダムがこの状況を打破しますが、ジェネレーションブレイクによって別世界の勢力が介入してしまいガンダムが破壊されてしまうとガンダムとそのパイロットであるアムロ・レイはいなくなってしまいます。そして、そのまま歴史が進んでしまい歴史が変わってしまいます。」
「歴史が、変わる?」
「はい。歴史が変われば結果も変わってしまい未来も変わります。その結果、世界そのものが壊れてしまう可能性もあり得るのです。」

和也は、想像した。もし、自分の世界でジェネレーションブレイクによって歪んでしまった世界のことを。それは、とても最悪なものであった。和也とテンプルに沈黙が続いていくが、

「しかし、それを防ぐ事もできます。」

その沈黙を破ったのは楓であった。

「ジェネレーションブレイクによって招かれた勢力を排除して次元干渉数値が減少すればジェネレーションブレイクは起きなくなります。そうすれば歴史は本来の時間軸を進んでいくことができます。」
「こちら、弦。もう少しで戦闘領域に入ります。」

すると、MS隊の連絡が入った。

「分かりました。ガンダムと協力して敵部隊を迎撃してください。そして、ジェネレーションブレイクの警戒もお忘れないで下さい。」

こうして、戦闘が開始された。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧