自由の灯り
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第十一話
前書き
やっとサレ戦決着
よかったら楽しんで読んでください
オリジナル技も出ます
たぶん
「サレ・・後はお前だけだ」
「くくく・・僕の玩具を倒したくらいで喜ぶなんて」
「僕はあなたみたいな人を許さない、シングとヴェイグの為に絶対勝つ!」
ディアは双銃をしまうと、鞘から双剣を抜き出し、サレに向かって走り出す。
そのまま両腕に力を込めて、双剣を力強く振るうが、サレは難なく剣で攻撃を受け止めると、余裕の笑みを浮かべる。
「この程度で僕に勝てると思ったのかい?」
「確かに一人の力じゃ勝てない、だけど皆がいれば!」
ディアが叫ぶと、一つの影がディアとサレの頭上に現れる。
「喰らえ!星影連波!!」
頭上に現れたのはシングだった。
そのまま剣をサレに向かって三度振るうと、三つの光の衝撃波が現れ身動きがとれないサレに襲いかかる。
しかしサレは右足でディアを蹴り飛ばすと、自身の剣で衝撃波を全て斬り裂く。
全ての衝撃波を斬り裂くとサレはシングが着地する前に、無詠唱で魔術を放つ。
「ウインドエッジ!」
「ぐぅぅぅ!」
突如現れた風の刃はシングの体を無数に斬り裂くと、シングは体制を立て直せず地面に落下する。
「シング!」
「すぐ治します!ファーストエイド」
ミントはすぐさま、治癒術を放つと、シングは痛みが和らいだのを感じ地面に倒れた体を起こす。
その間、サレはディアとヴェイグ、二人を同時に相手にしていた。
「絶氷刃!」
「虎牙破斬!」
ヴェイグは大剣に凍てつく冷気を纏わせた斬撃、ディアは斬り上げから相手を地面に叩きつける技を繰り出すと、サレは少し苦しそうに顔を歪める。
「っく!少しはできるみたいだね、だが!」
「っぐ!」
「うわぁぁ!」
サレは持っている剣を力強く振るうと、突風がディアとヴェイグを襲い、二人はそのまま後方に吹き飛ばされる。
地面に落下する直前にディアとヴェイグは空中で回転し着地に成功するが、サレはその隙に魔術の詠唱を終えていた。
「フィアフルストーム!!」
「「うぐぅぁぁぁぁぁぁ!!」」
巨大な嵐に二人は避けることもできず、直撃してしまうと無数の風の刃が二人の体を深々と斬り裂き、嵐がやむ頃には二人は地面に倒れ付していた。
何とか立ち上がろうと、力を込めるが体が言うこと聞かず、感覚が痺れて立ち上がる事ができない。
「うぅ・・・ぅぐ!」
「ディア!ヴェイグ!ミントは治癒術を、俺はサレを倒す!」
「させないよ、ウインドエッジ!」
「うぁぁぁぁ!!」
「シングさん!」
サレは続けて魔術をシングに向かって放つと、先程の風の刃がシングを襲い、シングは膝から地面に倒れてしまう。
サレは連続で魔術を使ったせいか、息が上がっていた。
「はぁ・・はぁ・・・後は君だけだ」
「ぅ・・・」
サレは一歩づつミントに向かって近づいて来ると、ミントは後ろに避難させた少女を守るように立ちはだかろうとするが、後ろに少女の姿はなかった。
驚きを隠すことができずミントは辺りを見回していると、サレも少女が居ないのに気付き歩みを止めて辺りを見回す。
するとミントから少し離れた位置、茂みの方から少女の声が辺りに響く。
「輝け癒しの光・降り注げ神の息吹き・・彼の者たちを救う架け橋となれ・・リザレクション!!」
少女が叫ぶと同時にディア、シング、ヴェイグを囲むように癒しの光とやすらぎの風がディアたちの傷を癒し、光が消える頃にはディアたちの傷は完全に完治していた。
「すごい、痛みを全く感じないし、それにいつもより体が軽い」
「うん・・すごく暖かくて優しい感じがした」
「これほどとは」
ディア、シング、ヴェイグは自分の体を確認していると、先程治癒術を放った少女が現れる。
「回復魔術の中で上級に入る魔術です、私も逃げてばかりはいられません、私も一緒に戦います」
「ありがとう・・・えっと」
「名前まだでしたね、私はエステリーゼと申します、エステルと呼んでください」
「わかった、エステル、よし!傷も癒えて仲間も増えたし、反撃開始だ!」
ディアはエステルにお礼を言った後、目の前で驚きの顔をしているサレを見る。
サレは正気を取り戻すと苛立ちを含めた声で喋りだす。
「へぇ~、まさかここまで粘るんなんてね・・まあいい、また立てなくなるまで痛めつければいい」
「冷静そうにいっているが、かなり動揺してるな」
ヴェイグの指摘にサレはギリッと奥歯を噛むと、フィアフルストームの詠唱に入る。
「うるさいんだよ!すぐにまた痛めつけてやる!唸れ竜巻!」
「遅い!はぁ!」
「ぐぅ!」
「今だ!ディア!シング!」
「わかった!僕にもっと力を・・大切な皆を守る力を・・開放するんだ!!」
ディアが叫ぶと、その思いに反応したかのようにヴェント戦で一度だけ使った青い光がディアを包み込む。
「シング!今こそ使うよ!いっけぇぇぇ!!」
「おぅ!光の如く駆け抜けろ!俺たちのスピリア!」
ディアが怯んでいたサレを双剣で高く空中に斬り上げると、シングがそのまま跳躍し空中でサレを無数に斬りつけると、最後にサレを地面に叩きつける。
「ぐぅぅ!」
「止めだ!ディア!任せたよ!」
「うん!輝け!友との絆!煌めけ!光の剣!!」
シングは三つの光の刃をサレに向かって放つと、光の刃は空中で止まり、ディアは双剣に眩い輝きを纏わせると跳躍し空中で止まっていた光の刃を双剣に重ねながらサレに向かって急降下する。
「「光皇・・・流星斬!!!」」
「ぐうぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
二人の合体秘奥義がサレを捕らえると、サレは悲鳴を上げながら、地面に倒れる。
ディアはサレの側で着地をすると体を包んでいた青い光は消え、ヴェイグ、ミント、エステルの側に着地をしたシングに向かってピースをする。
「やったよ!シング!僕たちの勝ちだ!!」
「うん、やったよ!」
(嘘だろ・・この僕が負けた・・これが人の思いの力か・・・今まで馬鹿にしていた力に負けるなんて、ディア・・こいつが・・今回は僕の負けだけど・・・ただではすまさない!!」
グサ!!
森に何かを貫いた嫌な音が聞こえ、シング、ヴェイグ、ミントそしてエステルは音がした方、ディアの方を見てみると、ボロボロになりながらもサレが持っていた剣でディアの腹を突き刺していた。
ディアの腹から流れる血はサレの剣を伝うとそのまま地面にポタポタ流れ落ちる。
「ディ・・・ア・・・」
シングは呆然とその光景を見ていると、サレが剣を抜き取り、ディアは口から大量の血を吐き出すと、そのまま地面に倒れる。
サレは最後にディアに向けて不適な笑みを浮かべていた。
「今回は僕の負けだ・・・だが次はない・・まあ君が生きてたらの話だけどね」
「・・サ・・・・・レ・・」
サレはそのまま走り去ると、ディアの意識は完全に真っ黒に染まった。
「ディアーーー!!!!」
シングたちがディアに駆け寄りながら叫ぶが、ディアは完全に意識を失っていた。
続く
後書き
はいというわけでサレ戦は終わりだよ
オリジナル技をだすのにも成功しました
次回もお楽しみください
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