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ソードアート・オンライン~神話と勇者と聖剣と~

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異なるの物語との接触~クロスクエスト~
  二人の頂 VS 天使の頂(後編)

 堕天使となった天使の長は、格段にその力を増していた。

 今まで何もすることなく打たれるままだったミカエルは、一気に攻勢に出た。

 闇の波動による攻撃。剣のようになった衝撃波が飛んで来る。

 まるでビットのような攻撃に苦戦しつつも、しかしソレイユもシャノンも笑顔を絶やさなかった。


「楽しませてくれるじゃねぇか・・・」
「こう来なくっちゃ面白くねぇぜ!!」

 
 シャノンが巨剣をふるう。

「《グリード・スパイク》」

 
 重突の一撃。まるでハンマー系の武器のような叩き付けが、ミカエルの体を打つ。

 HPバーが一気に減る。しかし、ミカエルの纏う漆黒のオーラによって攻撃は阻まれ、全力を出し切れてはいない。

「まだだ。《デヴォート・クラッシュ》」

 
 ビットが射出される。同時に薙ぎ払いの二連撃。まるではさみのような攻撃ののちに、ビットが飴のように降り注ぐ。


 ソレイユも黙ってはいない。

 いつの間にか《天凰フェニクニス》を抜刀して、ソードスキルを発動していた。

 薙ぎ払い、もう一度。続けて切りおろしからの切り上げ。

 刀ソードスキル、《ジュウセン》。

 
 その横から、シャノンの巨剣がミカエルを襲う。

 
「《ゴールド・デストラクション》」

 
 十連撃。巨剣に似つかわしくないスピードで剣が振るわれる。

 
 のこりHP、あと三本。

 
 ソレイユが再び、《グランド・クロス》の構えを見せる。

 しかし、それを阻むかのごとく、ミカエルの攻撃パターンが変わった。


 今までより広範囲に、今までより多い闇の鎌が放たれる。

 ソードスキルを中断してしまえば、そこで硬直を課せられてしまう。

 
 しかし・・・ソレイユは、迷うことなくソードスキルを中断させた。そのまま余裕の回避。

 
 一瞬にして刀を手放し、再び握ったのだ。

 
 ソードスキルに関するあらゆる事象は、()()()()()()()()()()()()()()()()

 すなわち、武器を握っていなければ、その影響は受けない。

 これが、ソレイユが独自に編み出したシステム外スキル、《スキル・キャンセラー》だ。


 そのまま勝負を決めるべく、必殺の体型に入る。

「シャノン!しばらく時間を稼いでくれ!」
「まかせな!」

 
 シャノンの巨剣がうなる。ビットを纏っての切りおろし、切り上げ。

 《太陽剣》《帝王剣》複合剣技、その最上位ソードスキル《アメンラー・インティカ》。

 二つの古代文明の太陽神の力を纏った剣げきが、ミカエルのHPを残り十割まで切り飛ばす。


「いまだ、ソレイユ君!!」
「おう!」

 
 抜刀。凄まじい閃光がほとばしる。


 《剣聖》の最上位ソードスキル。スキル発動から抜刀までの時間が長ければ長いほど威力の上がる、最強の剣技、《ワールド・エンド》。


 世界の終わりを告げる剣閃が、神の代行者(ミカエル)を吹き飛ばした。


 
「終わったな」
「なかなか面白い展開だったじゃないか。暇つぶしにはなったな」


 こうして、天使の長を討伐した二つの世界の頂点に立つもの達は、ミカエルの聖堂を後にした。 
 

 
後書き
 トライツインズの三人の戦いは飛ばします。また後程追加で書こうと思ってますので、お楽しみに~ 
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