ハイスクールD×D 蒼き凶鳥
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
原作前
第一章 大戦期
第八話
放たれたメガビームはワイバーンに直撃し、一撃のもとに葬り去った。
「な、なんだあのデカブツは!?」
こちらに気づいた堕天使が信じられないといったような顔で叫んでいる。
確かに初見でデンドロビウムは衝撃的だろうな、だけど容赦はしない!!
ガシュン!! バシュ!バシュ!!バシュ!!!バシュ!!!! ドドドドドドドドドドドッ!!!!
敵部隊に向けてマイクロミサイルやコンテナミサイルを発射する。
一瞬にして数十、数百と数を増やしたミサイルは戦場を駆け巡り、敵に向かい続け、直撃し、爆発する。
「一瞬で? 一瞬で、主力部隊の半数が全滅だと!? この……バケモノがァァァっ!!!!」
瞬く間に壊滅に追いやられた敵部隊は恐慌状態になっていた。
「あのデカブツを倒せ!! なんとしてもだ!!!!」
残った敵は必死になって光の槍やブレスを放ってくるが、
「無駄だ、その程度の攻撃なんてきかないんだよ!!」
Iフィールドによって光もブレスも弾いていく。
「光が弾かれる? そんなバカな!?」
「攻撃がきかないんじゃあ倒しようがないぞ!!」
「近接戦だ、あの巨体では懐にはいりこめば倒しようもある!!」
そういって堕天使たちは一斉に近接戦を仕掛けてくる。
しかし
あるものはフォールディングバズーカに撃たれ、あるものはクローアームに潰され、あるものは大型ビームサーベルに消滅させられる有様だった。
「ち、近づくことさえできないだと……要塞かあの化け物は?」
「それにあんな巨体なのに速すぎる!!今の戦力じゃあ倒しようがない!!!!」
堕天使たちがそんな会話をしていると遠くに巨大な影がいくつかみえてきた。
(あれは……後衛の大型魔獣か? さすがにあの大群はデンドロビウム単体ではキツイな、一撃で仕留めてさっさとお帰りいただこう)
五十メートル近くある大型魔獣に高速で近づきすれ違いざまに爆導策を投下する。
投下された爆導策は魔獣に絡みつき、爆発した。
爆発のあとには魔獣はその姿を大きく変えており、爆発の凄さがわかる。
「頼みの綱の魔獣が歯が立たんとは、もはや基地攻略は不可能だ……。撤退だ、今すぐに撤退するぞ!!!!」
司令官らしき堕天使がそういうと部隊の中核をなしていたワイバーンと堕天使はその進路を反転させ撤退していった。
ラビアンローズ基地に戻ると待っていたのは大きな歓声だった。
「おいファルビウム。いったいなんだこの騒ぎは?」
「騒ぎもなにも、あれだけの大規模侵攻を退けてこっちの被害がほとんどないんだから……そりゃお祭り騒ぎにもなるよ。とくにその立役者が帰還したんだからね……」
「立役者って、俺はそんな大それたことはことは」
「したよ。少なくとも……この基地の英雄だ」
「英雄ねぇ……」
「そしてその英雄に本国から召還命令がきてる。勲章の授与だって」
「……マジで?」
「うん、マジ」
後書き
アットノベルスに投稿していたのはここまでです。次回から完全新作を投稿します。
ページ上へ戻る