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神葬世界×ゴスペル・デイ

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第一物語・後半-日来独立編-
  第二十一章 変化の始まり《1》

 
前書き
 宙に浮く二人は誰だ。
 気になるのなら読んでごらん、ではスタート。 

 
 空に浮いているのは一人は青の線に支えられ宙に浮いている少女、もう一人は右腕が無い少年だ。
 周囲の者達は落ち着いた気持ちを再び上げた。
 お、と叫ぶような声を出し、目を見開いた。
 この会議を映画面|《モニター》越しに見ていた者達も同様で、椅子に座っていた者は立ち上がり、目の細い者は限界まで目を開き、静かな心の者は内心跳ね上がるような感情を得た。
 患者や訪れた人のために映画面を表示している大病院のなかも騒然とし、監視を行っていた黄森の隊員は日来の長の病室のなかを確認する。
 病室のなかでは日来の長に似た形をしたものだけがあるだけで、日来の長本人は見当たらない。
 ただ日来の長に似た人形の胸の前に“今後は室内で監視をしましょう”と青の文字が浮いているだけだった。
 やられた、と言うように隊員は慌て、本部に連絡を飛ばした。



 飛豊は予想外の事態に、頭のなかが一瞬ショートした。
 この場にいた者の殆どが自分と同じであったが、社交院の四人と円の外にいる明と美兎だけがまるでこれを予想していたかのように落ち着いている。
 何故だ、と思う気持ちよりも先に言葉が飛んで来た。
「ははは、頑張ってるなあお前ら」
「セーランお前、何やってるんだ」
 屋上に立つセーランは左の手から伸びた青の糸を操作し、浮いた美琴を屋上へと優しく落とす。
 下から自分に指を向ける飛豊を見下ろすように、柵に手を付き上半身を突き出す。
「何って監視脱け出して、辰ノ大花のこと調べて、美琴が迎えに来たからここに来たんだよ」
「監視無視して脱け出したら黄森が敵に回るんだぞ」
「だな、あ、ドラゴン級戦闘艦がこっちに来てるわ」
「「終わった――!!」」
 初めて皆の息が合った。素晴らしいことだ、とこの状況とは関係無いことに関心を持つ。だが、違うだろと一人でボケとツッコミをやってしまった。
 遠くの空からは、こちらに向かって来るであろう戦闘艦の加速機が聞こえる。
 長を捕らえに来たのだ。更にこれと同時に会議自体を中止、後には黄森の監視が強化され日来は身動きが完全に押さえられるだろう。
 このことを見越してか、セーランは社交院の方を向く。
「上手くいってるじゃんかよ」
「ふん、子供|《ガキ》の考えに付き合う大人は苦労が増える」
 不機嫌そうな表情で葉木原は見上げる。左側で音を出さず笑っている神崎と倉澤を黙らせ、上を見たままで言葉を言う。
 誰もが騒然としているなか、確かに声は周りに届く。
「時間も無い、会議の続きを始めようか」
 おう、とセーランは頷く。
 後ろに這いつくばる隊員が声を上げているが、その声が仲間に届くことはなかった。
 周囲が上や下を交互に見ながら、落ち着きを取り戻した。
 取り残されかけている飛豊はここぞとばかりに、言葉の間に自身の声を入れる。
「ちょっと待ってくれ、何がどういうことなんだ? 上手くいってるだと?」
「すまんな、俺のクラスでこれ知ってんのは美兎と灯だけなんだわ。他だと社交院の連中、一部職員と口の固そうな奴だけ」
「解らんか?」
 葉木原が問い掛けてくるが、何がなんやらさっぱりだ。
 円の外にいる美兎や灯は、クラスメイトの質問攻めにあっている。
 周りも理解出来ず、首を傾げ話を聞くだけだ。
 これを確認し、一息入れ葉木原は言う。
「初めから仕組んでた、と言うことだ」
「この会議自体が、元々仕組まれていただと?」
 だが、どうして。初めからとは何時からのことを言うのか。
 日来は昔から奥州四圏の人形だった。その頃から自分達の先輩達は独立を考えていたと言う。まさか、始めはからとはそのときからだと言うのか。
 あり得ない話だ。
 昔から今まで、全てのことが仕組まれていたと言うつもりなのか。
 確かに日来は独立のための準備をしてきた。そうしなければ日来が終わるのだから。
 セーランと葉木原は相性の悪い方だと思っていたが、まさかという展開だ。
「そうだ、元は私達の先輩方が持ち上げた案だった。高等部三年生のときの私達はそれを元に独立の準備をし、三十年後の今まで続けてきた」
「覇王会なのに何で話してくれなかった」
 飛豊は顔を上げ、長のセーランに問うた。
 美琴を右に、柵に腕を置きながら、
「この会議は黄森の監視の目を向けさせるためのもの。敵を騙すにはまず味方から、話しちゃうとバレる可能性が高まるし。まあ、美兎は長莵神社の子で系術とか加護の準備が必要だから、灯は約束守ってくれるし。
 でもこれで皆に伝わったよな、で社交院が覇王会長と繋がっているってことは――」
「私は会議の続きを始めようか、と言ったのだ。勝手に物事を進めるな」
「んあ? 面倒だなあ」
 ため息を入れ、下げた顔を上げる。
 ドラゴン級戦闘艦はこちらの様子を確認、進行している。速度は遅いが、威嚇射撃用の副砲をこちらに向けている。
 例え当たったとしても、人は生まれてすぐ生命守護系加護と呼ばれている加護を無料で受けているので、最悪体の半分が吹き飛ぶ程度だろう。これを意味無いか、意味有りか思うのは個人で違う。
 こんななかでも会議は再び開始された。
 まずはセーランが行動した。
「なら会議として言わせてもらうけど、俺達覇王会が日来を残す理由がまず一つ」
 左の手で人差し指を立て、
「日来はアマテラス系加護を納める万象宗譜|《トータルスコア》を唯一信仰している。世界は今、創生区域の崩壊進行に頭を抱えてる状態だ。だから覇王会はこの逆も考えた」
「これから言おうとしたこと奪いやがったネ」
「長は民衆の支持が大事なの、かっこよく見せなきゃ支持してくれないじゃん!」
「そ、それもそうだナー」
 拳を握り気合いが入った表情を、下にいる空子に向ける。それに圧倒されてか、空子は後ろに半歩仰け反った。
 下を見ていたセーランは面倒になったのか、
「下に行くぞ」
「あ、うん」
 横にいる美琴に確認を取り、後ろの隊員を一目見てから美琴の体を抱いて柵から身を放り投げた。
 校舎と殆ど変わらない高さから身体が落ちる。
 既にこんな状況になれてしまった美琴は、セーランの身体にしがみつくだけで叫びはしなかった。
 おお、と下にいる者達が声を出し、二人の落下を見ていた。
 地上から三メートルぐらいになってから、流魔操作を行いセーランの手から出た流魔線を地上に繋げ、それを硬化させ縮小することで地面に足を着けた。
 覇王会側の線上近くに足を着き、美琴をそっと下ろす。
「ありがと」
 一言だけ、美琴は会議場の円内から外の仲間の元へと走って行った。
 下りて来たセーランに視線が向けられるが、気にせずに覇王会のなかに加わる。
「何だよ、そんな他人を見るような視線は」
「お前に騙されるとは、私は無能だということか……」
「気にしないで、無能でもセーランよりかは馬鹿じゃないから」
「おいおいそれは言い過ぎだろ、それに馬鹿っていう設定は今回で最後だぜ」
「灯に演技なんて教わらなくても十分演技出来てると思うのですが……」
「騙し討ちのために決まってんだろ!」
「いや、そんな同然のように言われましても……」
 同然のように発言していたセーランにネフィアは圧倒された。
 少し頬を上げ、飛豊は安心の笑みを漏らす。
 彼が来てくれた安心からか、社交院が敵でなかったからかは自分でも分からない。
 指揮官とその補佐と少しの会話を済ませたセーランは、覇王会隊長であるネフィアの左に軽く飛んで着く。
 身体を社交院の方に向けて、視線に四人の者を捉える。
「間空いちまったな。まあ、俺達覇王会は崩壊の逆。流魔の枯渇が起きる可能性もあると考えた」
「何故そう考える」
 腕を組んだ葉木原が言う。
「アマテラス系加護で他の神の加護と違うのは流魔を生成出来ることだ。神の名を持つ加護はその神の能力を加護化したもので、神社経由で加護を得ることが出来る。ここで一つの疑問が生じる」
「何故、アマテラスが流魔を生成出来る能力を持っているか、か?」
 長を見ている飛豊が答えを言った。
 答えに頷き、言葉を続ける。
「飛豊の言う通りだ。何故アマテラスは流魔の生成の能力を持っているのか? 流魔が存在するこの空間は、使えば流活路から使った分の流魔が放出され、空間のなかの流魔を一定に保つのにも関わらず」
 分かるか?
「つまりは過去に流魔の枯渇が起こったということだ」
 流魔の飽和があるのなら、流魔の枯渇もあると逆のことも考えるのは人の同然の思考だろう。
 だがその思考を証明するのが、アマテラスの流魔を生成する能力だ。
 神はこの世に不必要な能力は得ない。得るとすればそれは堕ち神と呼ばれる神の座から堕ちた神だけだ。
 聞いたうえで、社交院は葉木原ではなく神崎が今度は相手になる。
「確かにその考えは一丸に間違えとは言えないね。神のなかには流魔を消滅させる能力を得ている神もいるし、ならこれは過去にも流魔の飽和が起こったことを示している。今では流魔を消滅させる加護を転用した系術で崩壊の進行を食い止め、それが最善の方法とされているしね」
「だか、過去にそれを止めることは出来なかった」
  飛豊の声に頷き、神崎は同じ線上に立つ自分とは正反対の右端に立つ鷹代に何かを頼むように頭を下げた。
 了解の頷きを得て、社交院と覇王会の間の映画面|《モニター》にあるものを表示された。
 古い資料、傷んだ紙や今では見ない二輪の乗り物。他にも硝子張りのビルが群のように立つ景色や、今の学勢院の元になった学校などが表示される。
 一定の速度で複数枚の映像は切り替わり、皆はそれらを目で追った。
 はいはい、と神崎は手を打ち、皆の映画面に向かった集中を自分へと向けさせる。
「これは前、遠い昔に起こった崩壊前の時代のものだ。今では崩壊世界と呼ばれている時代のものでね、しかし今ではこれをその当時のままで見ることは出来ない。それは何故か、分かるね?」
「……終焉だな」
 飛豊の答えに頷く。
「そう、終焉さ。この世界で私達人類が確認出来た唯一の崩壊の最後だ。崩壊進行を止めなければいずれこの星は過去と同じような結末を辿る」
「おいおい神崎のおっさん、これ会議なんだぞ、敵が俺達を味方するようなこと言うなって」
「会議の戦術の一つ、叩き潰しだと思ってくれ。二度と終焉を起こさせないために、我々社交院は日来の独立は必要事項だと考えている」
「なあ飛豊? これって明らかにお芝居だってことバレるよな。もう会議じゃないだろこれ」
「後輩の娘さんとは違って神崎さんは危機感薄いからなあ、どうしようもない」
 と、言葉の後。空からこちらに向かっていたドラゴン級戦闘艦が副砲を鳴らせた。
 大気を貫く流魔を凝縮した威嚇用の砲撃が、狙い社交領の建物屋上を行く。
 砲撃を飛ばす大音が響き、高速に空気を貫く音と共に来た。
 だが会議場上空を抜こうとしたとき、砲撃は流魔光を放ち威力を削がれ消えて無くなった。
 流魔光が風に吹かれ消えるとき、砲撃を防いだ防御系加護が現れた。当たったときの衝撃により社交領を取り囲む半球の防御壁は青の波紋を流していた。
「おお、さすが長莵神社、予想以上の防御力だ」
「父さんが一応、一段階上の防御系加護の方がいいと言ってくれましたので」
「そうかそうか、なら後で一杯おごらないとな」
 円外にいる美兎の声を聞き、張られた防壁を見た。
 更に視界のなかには威嚇射撃を行った戦闘艦が見え、低速だがこちらに近づいている。
 呑気にし過ぎたことが仇だったことを思いつつ、別にいいかと開き直る。
 すると戦闘艦の前に大きな映画面が現れた。通信中と表示されたそれからは、中年男性の声がこちらへと飛んだ。
『日来の覇王会長の脱走を確認し、会議場にいることを確認した。直ちに会議を中止し、長をこちらに渡してもらう。もしこれを拒否した場合は、日来の独立行動と捉え、監視ではなく本格的な制圧行動を取らざるおえない。更には今後一切の抗議を禁止とし、奥州四圏の指示に従ってもらうこととなる』
 確かに届いたその声は、日来を静かに震え立たせた。
 加速機から放たれる音は、唸り声のように空気を振動させる。
 さすがにやばいと感じながらも、会議場は至って平然としていた。変化に慣れやすいようになってしまった彼らの性格ゆえだろう。
 監視を行っている戦闘艦は、今の日来にとってはそれが当たり前だと思われている。だから必要以上に慌てはしない。
 コンクリートで固められた地面から見上げ、大きく一つあくびをしたセーランが退屈そうに体を左右に振りながら、
「空から邪魔が入ってるけど気にするなよ」
 言い捨て、空の声を無視するように言う。
「いいか、よく聞け。そしてもう一つ日来を残す理由、それは崩壊進行の解決。
 今の時代、国と国とは手をまともに取り合おうとはしない。そこで俺達の登場だ。奥州四圏から独立して神州瑞穂の一地域として世界を巡り、崩壊進行の解決のため全力を尽くす。これによる俺達の利益は名誉と他国からの信頼。ここで誰かが世界のために動かなけりゃあ、人類は救いを求めても滅亡するだけだ」
 誰かがではない、自分達が動かなかければこの世界は動かない。
 独立したからいいのではないのだ、世界を救わなければ結局は日来は滅びてします。
 日来を残す理由の大半は流魔の枯渇を予想したためだが、そんなことは考えればすぐ分かる筈なのに何故人類は万象宗譜|《トータルスコア》を消そうとしてるのか。そこが個人的に気になるため、それを知るために日来を餌として残したいだけなのかもしれない。
 だが、日来を動かすことで支配だけを意識したこの世界に、何かしらの影響を与えられるのであれば行動する意味はある。
 セーランは息を吸い、
「だからこれから俺達がやることは大きく三つだ」
 黄森の言葉を無視し、日来の長は言葉を紡ぐ。
 さすがにこの態度には彼方も腹を立てたのだろう。空から防御壁を破るように容赦無い三発の威嚇が来た。
 青い光を放つが、防御壁にぶつかると同時に閃光を放ち消えた。
 音が轟くなかで、セーランは人差し指を立てる。
「まず一つ、日来の独立のため行動を起こすこと」
 今度は中指を立て、
「そして二つ、辰ノ大花の協力を得る」
 更に薬指を立てて、
「最後に三つ。それは日来独立を果たし、崩壊進行を食い止めるため世界を渡り歩くことで、俺達が世界を変えることだ!」
 この声に日来が吠えた。住民達が声を出し、ものを叩き、日来の地に音を響かせた。
 会議場も同じだ。声を上げ、セーランの意志に答え支持している。
 これが示しのはただ一つ。
「日来が独立を望んでいる……?」
 飛豊は疑問を口にした。この空気に圧倒され意思が追い付いていない。鼓動が早く、強く動いてるのが解る。
 こんな状況の飛豊にセーランの声が飛んだ。
「ああ、そうだよ。まだ独立に反対の奴らがいると思うが、宇天の長を救うまで付き合ってもらうつもりだ」
「だけどこの状況でどうやって日来を動かすんだい?」
 言うのはレヴァーシンクだ。自身の映画面を操作しながら、今のこの状況でどうするかと問うた。
「日来は今こんな状態なんだよ?」
 言葉と同時に新たな映画面を表示する。そこに映されるのは簡略化された日来の地と、赤の四角が動きながら映っている。
 赤の正方形はワイバーン級戦闘艦を表し、日来のほぼ中央に横型車輪陣を組み、その円が回っている。赤の長方形はドラゴン級戦闘艦を表し、一つはこの会議場に、もう二つは不規則に空を航行している。
 日来を動かそうにも、これでは動かせない状態だ。
 この思考が頭を過るとき、空から再び声が聞こえた。
『こちらの要求を無視するか。ならばこれから黄森は本格的な制圧行動に――』
 移る、と言おうとしたとき、ドラゴン級戦闘艦の前に相対するように巨大な、更には日来全土に黒の空間が映る映画面が表示された。
 言葉を紡ぐタイミングを失い、黄森の艦はただそれを見ていた。
 黄森の様子を見て少し間を置き、後から一人の中年男性の声が聞こえてきた。
『その要求、ちょっと待ってもらえるかい?』
 暗闇になかに潜むその声は何処か聞いたことのある声で。
『いやあ、皆頑張ってるねえ』
 闇で姿は見えず、映る空間の周りには光が漏れているような淡い明かりを放っているだけだった。
 聞き覚えのある声だが、すぐにはその人物を記憶のなかから引き出すことは出来ず、引き出す前に人影が映画面に映るように近付いてきた。
「あ、学長」
 人影がはっきりと映る前に、会議場に突如表示された映画面を見てセーランがその者を指す言葉を吐く。
 学長と言う言葉に、殆どの者達は疑問符が頭に浮かぶ。
「が、学長ですの? あ、あの方が?」
 混乱している思考を無理に動かし、ネフィアはセーランに問うた。
 皆が答えを求めるようにセーランの方を向き、視線を一点に引き受けているセーランは首を立てに振った。
 まさか、と思い皆は再び人影が映る映画面を見た。
 先程までは暗闇で姿や容姿が分からなかったが、今ではその人影は映画面に近付きはっきりと映っている。
 思考が動くよりも先に声が飛んだ。
「「榊先生――!?」」
 声の殆どは学勢。それもその筈だ、榊は三年一組を担当している副担任なのだから。その者が日来学勢院の学長とは誰が考えただろうか。 
 

 
後書き
 セーラン登場お帰りなさい。
 今回は覇王会会長であるセーランが加わったことにより、今後の動きが見えてきましたね。
 まずは日来独立のために辰ノ大花へ行きます→宇天の長を救出します→辰ノ大花に崩壊進行の解決のために協力を仰ぎます→おKもらってついでに独立しちゃいます→世界を巡って崩壊進行の解決にご協力いただくように交渉しまくります。
 こんなところですね。

 ところで万象宗譜|《トータルスコア》はアマテラス系加護しか加護は無く、万象宗譜を信仰しているのは日来だけです。
 セーラン達は流魔の枯渇を危険視し、そのための救済策としてでも日来を残そうとしていますが読んでいて「別にいざとなったら信仰すればいいんじゃね?」、とお考えの貴方。
 残念ですがそれは無理です。
 神も感情を持っているため、永らくほっとかれていたらすねて協力してくれないのです。
 「なら適当に信仰してればいいんじゃね?」とお考えの貴方。
 それでも無理です。
 適当に扱われたのならいくら神であっても傷付き、あんたらなんてどうなってもいい、なんてことになってしまうからです。
 というかまず、祀られている神は自分に尽くしてくれた人にしか力を与えてくれないのです。
 つまり神の力を借りるためにも宗譜というものは大事なのです。
 まだ設定がきちんと定まっていないので、何時かはちゃんとした設定が出来上がるようにしたいです。
 そのため設定が多少変であっても暖かい目で見守って下さい。 
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