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ソードアート・オンライン~ニ人目の双剣使い~

作者:蕾姫
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番外編コラボ(ツインズ&???)

 
前書き
短い……。一応キリカ&ドウセツの一回戦です 

 
キリト&エギルVSリン&リョウコウが行なわれたあと。一つ試合をおいて一回戦、第三試合

「……やっと私たちの番だね」

「そうね。さっきの試合は退屈だったわ。レベルが低すぎて」

軽く欠伸をしているドウセツ。なんというか、試合前とは思えない

「そりゃ、第一試合と比べればどんな戦いだって退屈だろうけどさ……」

とりあえず、第一試合のレベルがおかしかったのだ。その後の試合がお遊びと表現できるほどだった。ドウセツの毒舌。今日も正常運行である

「じゃあ、第三試合の選手たちは控え室へ!」

アスナの声が闘技場内に響き渡る。最初は嫌そうだったが今ではノリノリのアスナである

「行きましょうか」

そう言ってドウセツは闘技場内へ。キリカもそれに続く。そこにいたのは……バカだった

「はっはっは!俺の名前は朱雀!!いざ尋常にぃぃ!!」

手に持った槍をブンブン振り回しテンションMAXな男が一人

「うるさい……」

その隣にいるのは巨大な鎚を持った男。結構げんなりとした顔をしている

「……バカね」

「ぐはっ……」

ドウセツの毒舌が朱雀に突き刺さる。普通の男からの言葉なら慣れているがドウセツは見た目は(・・・)かなりいい美少女である。そんな初対面の美少女から言われてダメージを受けないわけがない

「……はい、じゃあ静かになったところで。一回戦第三試合。朱雀と玄武ペア対"白百合"キリカと"漆黒"ドウセツ。……開始!」

呆れながらもアスナの合図とともに始まった

「行くぜぇぇぇ!!」

まず飛び出したのは朱雀。自身の槍を前に出しながらキリカに向かって突進する

対してキリカは自身の武器である薙刀に手をかける。そして薙刀に赤い光が灯る

「無駄だぁぁぁ!!」

朱雀の体全体にソードスキル発動を表す光が灯り朱雀の体が浮かぶ。そして、槍を中心として円錐状の光となった朱雀はそのままキリカに突っ込んだ

槍重突撃系剣技"フラッシング・コメット"

キリカも自身の薙刀でこれを応戦する

薙刀重単発剣技"スタン・グランド"

彗星の名に恥じない突撃を見せる朱雀と地を割るほどの威力を持つキリカがぶつかり合う。開始からの派手なぶつかり合いに観客は大いに沸く

重突撃系と単なる重攻撃では重突撃系に軍配が上がるが、そこは攻略組と中層プレイヤーの違い。互角という形になってしまう

「くっ……」

キリカは相手が中層プレイヤーだと軽くなめていた。だからこそこれには本気で驚いていた。だが、臨機応変の対応力も攻略組の特徴である。すぐに持ち直す

「ふっ……」

ここで横から走り込んできたのはドウセツ。腰の鞘に入ったままの刀に手をかける。そして鞘ごと刀はソードスキル発動を表す光に包まれた。そして、次の瞬間、ドウセツの手がブレた

「ぐぉっ……!?」

吹き飛ばされる朱雀。この程度で済んだのは玄武の投剣がドウセツの邪魔をしたからに他ならない

「っ!!」

そして、すぐにキリカが追撃をかける。この辺のスイッチの早さはさすがである

が、そこに走り込んできたのは玄武。巨大な鎚をキリカに向かって振り下ろす

「くっ……」

やはり拮抗。筋力重視の玄武とバランスタイプのキリカ。レベル差により拮抗してしまう

そこへ走ってくるのは朱雀。槍にソードスキルの光を灯しキリカに向かって突き出した

「!?」

だが、キリカは頭をねらっていたその技の軌道がわかっていた(・・・)かのように軽く首を傾け回避する

驚き硬直する朱雀。それもそのはず。完璧なタイミング。玄武と一週間ぐらい考えた必勝パターン。それを回避されたのだ。しかも紙一重で

「ふっ……!」

その間に玄武の後ろへ回り込んでいたドウセツが剣に手をかけ居合いを放つ

「ガバッ!?」

キリカとの押し合いに全力を注いでいた玄武に回避できるわけが無く吹き飛ばされる。クリティカルポイントに入ったその一撃は一気に玄武のたすきの耐久値をレッドゾーンまで持っていく

「はぁ!!」

そして、玄武という邪魔が無くなったキリカは目の前で硬直していた朱雀に一閃

薙刀単発重剣技"ホリゾンタル・スプリット"

もう耐久値がわずかだった朱雀を倒すにはかなりオーバーな技だが、それはキリカなりの反省の意がこめられていたのかもしれない

「うぉぉぉぉ!!」

朱雀がやられて負けを悟った玄武は自身のできる最高の攻撃をドウセツに放とうとした。だが、鎚の攻撃には若干の溜めが必要で、その瞬間をドウセツが逃すわけがなかった

ドウセツの居合いが玄武を切り裂き、一回戦第三試合は終了した 
 

 
後書き
アスナ「やはり、攻略組と中層プレイヤーの差は大きいわね……」

ヒース「それでも私はあそこまで拮抗できたことに称賛を送りたいところだ」

蕾姫「一応中層プレイヤーのトッププレイヤーだからね」

アスナ「レベルの差をスキルや連携で補う。なんかうらやましいわね……」

蕾姫「まあ、キリカたちの切り札を一つ、"絶対回避"を曝け出させるまでに頑張ったからねぇ……」

ヒース「ふむ……"絶対回避"についてはノーコメントでお願いしたい」

蕾姫「正直俺もわからないので……。効果、制限とかは知ってますが」

アスナ「あと"居合い"についてもね」

蕾姫「次回は決勝。ついに三作品のキャラが一同に会し戦いを始めます!」

では次回もよろしくお願いします!質問などありましたらお気軽にどうぞ!
 
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