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ソードアート・オンライン~ニ人目の双剣使い~

作者:蕾姫
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番外編コラボ(ツインズ&???)

「では決勝戦です!」

そうアスナが言った途端、今までで一番の歓声が上がる。二回戦?瞬殺で終了したため省きます

「うるさい……」

「まあ、いいんじゃねぇ?せっかくの祭りだ。楽しまねぇと損だろ」

その歓声に顔をしかめ両耳を塞ぐリン。それとは対照的にちょっとハイになっているリョウコウ

対するは

「うるさいわね……」

「従兄とか……。それにキリトと互角に戦ったリン……」

リンと同じように顔をしかめるドウセツ。セリフまで似ている。その隣にいるのはキリカ。対戦相手に対して戦略を練っているのだろうか、少し顔を俯かせてぶつぶつ言っている。美少女でなければ少々危ない絵面だった

「では、決勝戦、リンとリョウコウ対キリカとドウセツの戦い……」

その言葉でお互いに構える。リンはいつもの構え。リョウコウとキリカは薙刀を肩に担ぐ。そしてドウセツは刀に手を添えた

「始めっ!!」

アスナが開始の宣言をするが誰も動かない、否動けない。リンはリョウコウの動きが遅いため飛び出せばリョウコウを置いていくことになる。対して相手はどちらもバランス、ないしは敏捷優先タイプ。リンには及ばないものの筋力一極のリョウコウよりは確実に速い。そうなると必然的に二対一の構図となってしまう。相手が中層プレイヤーならそれでも戦えるのだが、今回の相手は二人とも攻略組。よって慎重にならざるを得ないのだ

対してキリカとドウセツがなぜ動かないのかというと間合いを計っているからだ。一回戦、二回戦と幸か不幸か中層プレイヤーとばかり戦ってきたため、リンやリョウコウといった本物の強者の前に多少気後れしてしまっている

でも、そうやって睨み合ってるだけでは勝ちも負けもない。静まり返る闘技場

ついに試合は動く。どこかでなった何かを落とす音。それが合図だった

「っ!!」

キリカがまず動く。ワンテンポ遅れてドウセツが。対するリンとリョウコウは動かない。完全に迎撃するつもりだ

まずはキリカが薙刀を横に凪ぐ。それをリョウコウが真っ正面から受けとめる。言うまでも無く弾かれるキリカの薙刀。そこに横からリンが斬り掛かろうとするがドウセツの居合いに弾かれる

「くっ……」

とっさに剣をクロスさせ、居合いを受ける。が、勢いに押されそのまま一メートルほど滑る

「従兄、食らえ!!」

「やだね!!」

弾かれた反動を利用したクルリと体を一回転させたキリカの二撃目。だが、それもリョウコウには効かない。同じ武器を持つもの同士、薙刀という武器の性質は完全に理解している。戦い方もしかり。無論、対処方も

「ふっ!!」

滑っていた足に力を入れ、自身の動きを止めるとそのまま前に飛び出す

二刀流突撃系二連撃剣技"ダブル・サーキュラー"

光の灯った剣が二本ドウセツに襲い掛かる

「っ……!!」

迎えうつドウセツの手に握られている刀にも光が灯っていた

刀二連撃剣技"アレグロ・ツイン"

刀スキルの中で最も速い技。それにより"ダブル・サーキュラー"を迎撃する

「ふっ……!!」

迎撃されることを予測していたリンは硬直が解けた瞬間、新たなソードスキルを放つ

片手剣四連撃剣技"ホリゾンタル・スクエア"

硬直時間は"ダブル・サーキュラー"よりも"アレグロ・ツイン"の方が長い。従って硬直が解けたときにはもうドウセツの目の前に剣が迫っていた。絶対に回避できないはずの一撃。だが、ドウセツは人間には不可能(・・・)な動きで回避する

「これで終わり」

回避し終わったドウセツの手と鞘に入った剣はソードスキル発動の光が発生していた。"ホリゾンタル・スクエア"の硬直時間を狙った完璧なタイミング

が、リンは笑う。なぜならここまでの展開を読んでいたから

「っ!?」

不可避のはずの攻撃は左手の剣で受けとめられていた。発動したソードスキルは

片手剣単発重剣技"ショック・ホリゾンタル"

「そのスキルは確かに強い」

再びリンの左手の剣に光が灯る

「だが、相性が悪かったな」

片手剣六連撃剣技"スネイク・リープ"

「くっ……」

焦ったような表情ながら全てを完璧に回避する

だが、リンの"スキル・コネクト"の前にはほとんど意味がない

ドウセツたちのスキル"絶対回避"は本来、一人の敵に対して一回しか使えない。だが"赤い糸"の効果二回使えるようになっていた。だが、それも関係ない。もうすでに使い切ってしまったから

片手剣三連撃剣技"シャープ・トライアングル"

その三連撃が全てドウセツの体にたたき込まれれる

「くっ……」

ドウセツは攻撃を受けながらも下がる。が、リンの左手で発動したソードスキルの方が早い

片手剣重単発剣技"ヴォーパル・ストライク"

「ドウセツ!!」

それがドウセツに当たる直前で薙刀が横から割り込んできた

「ちっ……!?」

薙刀は下からリンの剣を的確にすくい上げ、上へ流す

「ありがとう、キリカ」

ドウセツも反転しリンに居合いを放つ。いきなりのことでリンには防ぐことができなかった

下がってダメージを軽減したリンの隣へリョウコウが現れる

「すまねぇ……逃がした」

「まあ敏捷値に差があるんだ。しょうがない」

キリカとリョウコウでは敏捷値に差がある。知らず知らずのうちに距離を離したキリカの作戦勝ちだろう。ドウセツも少なからずダメージを負ったため完全な勝利とは言い難いが

残りの耐久値は、キリカが八割、ドウセツが四割、リョウコウが九割、リンが三割、だ

「リンは私たちの天敵ね。"絶対回避"によるカウンターが通用しない」

「私も従兄相手に一回使ったし、ドウセツはリンに対して二回。本当にキツい」

「……とりあえず、なんとしてでもリンを落とすわよ」

そういう会話がキリカとドウセツの間でかわされていた一方

「作戦はあるか?」

「なるべく俺たちが離れないように戦うぐらいか……。負ける気は無いがな。この二本の剣にかけて」

「そうか……なら、リン。俺の背中は預けたぜ」

「了解。行くぜ、相棒」

「おう」

そして戦いはクライマックスに移行する

前回と同じ様にキリカとドウセツが先に動いた。キリカがやや前に出てそれを刀に手をかけたドウセツが追いかけるという形でリンとリョウコウの方へ走る

対してリンとリョウコウは前にリン。後ろにリョウコウという形で迎撃体勢に

そしてキリカの薙刀とリンの二本の剣がぶつかり合う

すかさずキリカの横からドウセツが飛び出す。そして、キリカと組み合い動けないはずのリン目がけて居合いを放つ。だが、それは空振りに終わる。リョウコウがリンをやや後ろ向きの上方向へ投げたからだ

「とった!!」

目の前が空いたリョウコウが薙刀を凪ぐ。もちろん受けとめられるようなものでは無く、体勢の崩れていたドウセツは"絶対回避"を使用する。これでもう、この試合中には"絶対回避"は使用できなくなってしまった

「くっ……」

薙刀を振り切った状態のリョウコウの隙を捕らえようとキリカが前に出て斬ることに成功。だが、リョウコウはそれを無視し体を回転させキリカにたたき込もうとする

すぐに退避したため刃には当たらなかったが、風圧により体勢を崩してしまう。一方ドウセツは上から落ちてきたリンに居合いを放つ。地上で踏ん張りの効くドウセツと空中にいるリン。どうなるかはもはや明白だ

「まだだ!!」

再び空中に飛ばされるリンだが、リンは剣を口に銜えるとポーチからピックを取り出しキリカとドウセツにそれぞれ投げる。動きの止まったキリカとドウセツに再びリョウコウが薙刀による凪ぎ払いを打つ

二人ともそれぞれの武器で受けるが、その場にいることはできず、五メートルほど後ろに下がってしまう

リョウコウは再び落ちてきたリンの腕を掴むとキリカとドウセツの方へおもいっきりぶんなげる。剣を構え突っ込んでくるリンとキリカ、ドウセツ。そして自ら跳んだリョウコウの剣がぶつかり合った
 
 

 
後書き
蕾姫「ふい〜……これで、コラボは終了とさせてもらいます。しかし、やっぱり他の作者さんのキャラは動かしにくいですな……」

リン「終わり方が中途半端だな」

蕾姫「まあ、下手に結果は出せないからね……引き分けにするって手もあったが」

コラボに協力を申し出てくれた相宮心さん。そして、裏で一緒に悪巧み(リョウコウの登場)を仕掛けてくださった鳩麦さん。ありがとうございました!この場を借りて深くお礼を申し上げます!キリカ、ドウセツ、リョウコウ。どのキャラも魅力に溢れ、全てを出し切ることは私の文才ではできなかったと思いますが、そのあたりはご容赦ください




リン「おお……蕾姫が真面目だ」

蕾姫「失礼な」

リン「しかし、まだなんかあるのか?」

蕾姫「宣伝を」

リン「宣伝?」

零「というわけで緋弾のアリアの二次創作も書いてるからそっちもよろしく頼む」

蕾姫「というわけです」

リン「なるほど」

次回から本編に戻ります!感想その他お待ちしています
 
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