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ソードアート・オンライン~ニ人目の双剣使い~

作者:蕾姫
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バカ四人衆(前編)

「まだ武器がそろってないよなぁ……」

今いるのは愛知県のあたり。もうそろそろ初期装備では周辺の敵を一撃死させることはあまりできなくなっていた

「もうそろそろ新しい剣が欲しいよな……。俺はもっと重い剣がいい」

「普通の店で売っているのはちょっと性能が悪いしな」

この世界での店の剣は剣が当然使えなくなったときの保険でしかない

「バカな敵からもらえればいいが……」

襲ってくるプレイヤーは一様に高位の武器を装備している。それらをうば……げふんげふん。入手できれば武器不足も解消できるだろう

「でも、それはプレゼントしてもらわなきゃいけないでしょ?」

シオンの言う通りである。HPを吹き飛ばしても装備はドロップしない。せいぜいアイテムが出るだけだ

「ネットゲームをやってるやつはやたらと執着心が強いからなぁ……」

自分の武器を手放すわけない、とエギルが続けて言おうとしたが行く手から聞こえて来た物音に中断させられた

「誰だ!?」

慣れというのは恐ろしいもので、俺たちは物音が聞こえるとすぐに武器を抜いていた

「やはり、俺たちには奇襲は似合わないな」

赤、青、黒、白のアロハシャツみたいな物を着たバカっぽい四人が木の影から現れた。……すごい……シュールです

「俺は青龍!」

青いやつ……青龍さんが叫ぶ。つかグ○コみたいなポーズをとるな

「俺は白虎!」

続けて白いやつ……白虎さんが叫ぶ。だからなんでグリ○のポーズをとるんだよ

「俺は玄武!」

黒いやつ……玄武さんが叫ぶ。もう……ポーズに関しては突っ込まないぞ

「そして、最後はこの俺!……」

「……朱雀……」

「「「「なんでそれを!?」」」」

ミユが赤いやつ……朱雀さんの言葉に被せる。登場時の決め台詞を言えなくて朱雀さ……もう朱雀でいいや。朱雀は半泣きだ

「とにかく、俺たちはお前を倒す!」

ビシッと指を突き付けてくる朱雀。……ふむ、試してみるか

「俺を倒すのもいいが、それでは不公平じゃないか?」

「むっ……そうか?」

「そちらは俺を倒せば多額の金が手に入る。だが、俺が勝っても何もないじゃないか」

「確かに……不公平だな」

アロハシャツズがウンウンとうなずく。やっぱりバカだ、こいつら

「しかも、こっちの人数は七人。そちらは四人。これではそのままやったらそちらが辛いだろう?」

「そうだな。俺たちがいくら強いとはいえ二倍に近い人数を相手取るのは辛いな」

再びうなずくアロハシャツズ

「ならば、一対一でやろうじゃないか。何かをかけて」

「いいだろう!まず無いが俺たちに勝てたらなんでも好きな物をやろう!」

逆に計画通りになりすぎて怖い










「よし、誰から来るんだ?」

キリトたちを後ろに下がらせて俺は腰から二本の剣を抜く

「まずは俺からだ」

玄武……か。武器は巨大な鎚。エギルと同じスタンスか……

「なら……」

(かね)を実体化させ指に乗せる。ちなみに金はどう扱っても壊れない

「弾いたらスタートな」

「わかった」

俺は親指でコインを上に弾く。玄武はその弾かれたコインに注視している

そして……

落ちてきたコインを指で弾くと……

音速の三倍(当社比)でコインが撃ちだされた

「超電磁砲」

御坂○琴はジャスティス

「いやいや!?」

ミユ、シオン以外の全員の台詞がはもる。ちなみにミユとシオンは目をキラキラさせている

「どっちかと言うと超重力砲か?」

説明しよう。超重力砲とはコインが指に触れた瞬間、能力により上下から最大出力で重力をかける。その拮抗状態を指で弾いて指向性を与えるとどうなるか。答えは凄まじい速さで飛んでいく、だ

「そういう意味じゃねぇよ!」

また、はもる。仲いいなおまえら。ちなみに玄武は直撃を受けて消滅。……あ、蘇った

「てめえ!ズルいじゃねぇか!!」

「なにが?」

「フライングしただろ!」

……人の話はちゃんと聞いとけよ

「俺は弾いたたらスタートって言ったぞ?」

気付かなかった読者様。玄武と一緒に読み直しなさい

「やめろ、玄武。お前の負けだ」

「だが、朱雀!」

「お前の仇は俺たちが絶対とるから……」

「朱雀……」

いいシーンのところで悪いが一つ言わせてもらおう。ただの凡ミスだと

「次は誰が来るんだ?」

「俺だ。最初に言っておくが、俺はか〜な〜り……」

「やかましい」

白虎の台詞が長かったためブッチしたけどいいよね?

「ぐっ……。この屈辱、許しはせん。俺の能力、風力使いがお前を倒し、はらす」

なんでこの白虎はネタまみれなんだ。あと自分の能力をバラしたらいかんだろ

「さあ、カードの剣を抜け!」

もう意味わかんねぇよ

「とにかく……行くぞ!」

「お前の最大の失敗は、俺という最強のデュエリストをて……」

「はいはい」

瞬殺。その言葉が似合う戦いだった。やったことは地面を蹴る瞬間、自分にかかる重力を0にすること、だ。それにより俺は弾丸のように白虎に突っ込み、そのまま斬り裂いた。問題は……

「いててて……もう使わないようにしよう」

着地に失敗したことか。現実なら重さ0がどんなに鋭利な物を使ったとしてもダメージは0だ。だが、ここは仮想世界。ダメージは当たった時の速度と武器の威力によって決定される。まあ、そういうことだ

「ギィヤァァァァー!?」

俺には社長が王様にやられた時、こう聞こえました
by作者

そんな叫び声を上げ、爆発した。おそらく最後に能力を使って土煙を上げたのだろう。無駄な技術だな……。向こうから、おおっ、これは生還フラグ!とか聞こえてくるが無視

そして土煙が晴れるとそこには誰もいなかった

当たりに沈黙が走る。そして、少し時間が経ってようやく白虎は復活した

「粉砕!玉砕!大喝采!」

全力でやかましいわ!あと玉砕って負けてるよね、社長?

「俺を倒しても第二、第三の敵が……」

「わかったから引っ込んでろ」

「なん……だと……」

もう……やだ
 
 

 
後書き
蕾姫「ネタまみれw」

リン「あいつらと相対した時の精神的疲労がすごいんだが……」

蕾姫「ギャグを書けて満足。やっぱりギャグがないとね」

リン「まあ……それはおいておいて、朱雀の意見を出してくださった朱雀様。俺を出して、と絶叫されたので……w」

蕾姫「見た瞬間爆笑した俺を許していただきたいw」

リン「では、今日はこのへんで」

蕾姫「次回もよろしく!感想よろしく?」

リン「なんで疑問系なんだ?」

蕾姫「深夜テンション」

リン「……感想もお待ちしています」
 
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