ドリトル先生の長崎での出会い
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
第十一幕その四
「色々学ぶからね」
「学問でもあってね」
ジップはそうしてと言いました。
「倫理でもあるんだよね」
「そうしたものだから」
それでとです、ダブダブは言うのでした。
「大事なのよね」
「それもかなりね」
「勿論カルトは駄目にしても」
オシツオサレツはここでも二つの頭でお話します。
「ちゃんとした宗教ならいいし」
「それが倫理にもなるね」
「倫理、モラルがないと」
「悪人よね」
チープサイドの家族はこうお話します。
「実際にそんな人いるしね」
「神様も仏様も信じない人で悪人が」
「自分しかなくて」
チーチーはどうかというお顔で言いました。
「平気で悪いことするんだよね」
「根っからの悪人の中にはね」
まさにと言うポリネシアでした。
「信仰心なんて全くない人も目立つわね」
「そしておかしな考えに至る人もいるよ」
ホワイティも言いました。
「極端に偏った」
「自分の力で生きるって言っても」
老馬はそうした言葉について思い語りました。
「人も生きものもそんなに強くないしね」
「悪い人になるか間違えることが多いとなると」
ガブガブも深く考えています。
「信仰はあった方がいいね」
「そうだね、だから団長さんが仏像に手を合わせることはいいことで」
そうであってというのです。
「太郎が神様のお話をしたこともね」
「いいことだよね」
「本当に」
「人も生きものを神仏を感じる」
「そうであるとね」
「そうだよ、信仰心がなくて自分だけなら」
そうした人はといいますと。
「本当にね」
「とんでもない人になって」
「悪いことも平気でして」
「間違えて」
「とんでもないことになるね」
「そうだよ、僕も神仏は信じているしね」
先生ご自身もです。
「そこから倫理も学んでいるよ」
「そうだね」
「そうしているね」
「先生も」
「だからいい人だね」
「紳士でね」
「いや、何も信仰もないうえに自分だけの人は」
先生はそうした人についてさらにお話します。
「この上なく悪い人になりかけないよ」
「そうよね」
「そんな人はね」
「倫理観なんてなくて」
「自分の為だけに悪いことをし続ける」
「それもどんな悪いことも」
「恥も外聞もなくてね」
そうであってというのだ。
「勿論お金や権力のこともね」
「汚いね」
「どんなことをしても手に入れようとするね」
「人を騙したり傷付けても」
「そうしてもね」
「善性を学ばずね」
信仰を通じてというのです。
ページ上へ戻る