八条学園騒動記
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第七百八十二話 トム達と海賊その十三
「軍人さんっていうと戦うね」
「戦争の時にね」
「そのイメージ強いね」
「やっぱりね」
ペリーヌはまさにと答えた、この時代においても軍隊そして軍人の仕事といえば戦争が真っ先に来るのだ。
「そうなるけれど」
「連合で戦争ってね」
「前のエウロパ戦役が最初で」
「建国から千年経つけれど」
「一度もしていないのよね」
「宇宙海賊やテルリストの征伐はあるね」
トムはそれはと言った。
「あと災害救助と復興」
「そういうのはあるけれど」
「けれどね」
それでもというのだ。
「やっぱり軍人さんってね」
「戦争ね」
ペリーヌはまた言った。
「そうなるわね」
「そうだよね」
「そしてその戦争がないから」
「軍人さんの人気ってね」
「お巡りさん達よりマイナーね」
「どうしてもね」
「どの国にも国防省あるけれど」
それでもというのだ。
「ずっと中央政府にはなかったし」
「優先順位低いだね」
「政治でもね、だからね」
「軍人さんっていっても」
「特にで」
「評判もね」
「嫌われてないけれど」
それでもというのだ。
「マイナーね」
「公務員としては」
「そう、公務員ってね」
蝉玉はここでこう言った。
「連合じゃ思うわね」
「軍人さんについては」
「他の国は違うのよ」
スターリングに話した。
「どうも」
「戦士だよね」
「騎士とかね」
「そうした感じだね」
「他の国だとね」
「日本で言うと武士だね」
スターリングは考える顔で話した。
「そうだね」
「その誇りがあるのよ」
「他の国だと」
「だから人気があるけれど」
「連合では公務員で」
「お仕事のうちの一つだから」
その考えだからだというのだ。
「人気もね」
「今一つだね」
「そうみたいよ」
「そうなんだ」
「なりたい人も確かにいるけれど」
「変わってるって思われるね」
「マニアの人とかね。まあ定員割れしていないから」
中央政府軍も各国軍もだ。
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