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八条学園騒動記

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第七百八十二話 トム達と海賊その十四

「いいけれどね」
「軍服も人気あるしね」
「セーラー服もね」
「ああ、セーラー服ね」
 ペリーヌはその服のことを聞いて言った。
「兵隊さん達が着る」
「そうそう、連合はね」
 トムも言った。
「兵隊さんの軍服はね」
「どの国もセーラー服なのよね」
「水兵さんの」
「元々海軍の流れだから」
 連合の軍隊はというのだ。
「それでよ」
「水兵さんの軍服は」
「セーラー服で」
「どの国でもね」
「そしてセーラー服はね」
「人気あるね」
 そうだというのだ。
「可愛いとか言われて」
「恰好いいとも」
「だからね」
「人気あるけれど」
 それでもというのだ。
「警官や消防署員と比べると」
「三番手だね」
 こうペリーヌに話した。
「軍人って」
「連合だとね」
「それは仕方ないかな」
「戦士とかいう意識ないから」
「お仕事の一つだからね」
「連合だとね、恰好よくあっても」
「警官や消防署員の方が恰好いい?」
 トムは首を傾げさせて言った。
「そう言う人多いね」
「そうね、まあお給料はいいからね」
「二露の職業と比べて」
 警官や消防署員と比べてというのだ。
「それで入る人もいるし、それにあちこち移動するけれど」
「それが旅行になるし」
「それで入る人もいるし」
「災害派遣はあっても」
「それはそれでね」
「人気はあまりなくても」
「入る人もいるから」
 だからだというのだ。
「やっていけてるね」
「定員は確保しているわね」
「それならいいんだね、そういえば徴兵制ってあるね」
 トムはふとこの制度のことを話した。
「これって連合ではね」
「ないね」
「どの国もしていないわね」
 スターリングも蝉玉もそれはと言った。
「それはね」
「そうだね」
「うん、これってどうなのかな」
 トムは徴兵制度についての話を友人達と話しはじめた、海賊の服を着たままそうしはじめたのだった。


トム達と海賊   完


                  2024・10・2 
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