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八条学園騒動記

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第七百八十二話 トム達と海賊その七

「おかしなことじゃないね」
「同じ組織にいても」
「そうそう、仲悪いとかね」
「世の中ざらにあるし」
 ペリーヌはそれでと話した。
「妖精さん達がそうでもね」
「おかしくないね」
「派閥ってあるしね」
「同じ組織の中でね」
「だからピーターパンとフック船長がオベローンさん達に仕えていても」
「一緒にね」
「おかしくないわ」
 こう言うのだった。
「別に」
「そうだね」
「ええ、ただね」
「ただ?」
「フック船長て海賊のサンプルよね」
 彼はというのだ。
「その一つよね」
「そうなってるね、左手ないけれど」
 トムはこのことを話した、他ならぬピーターパンに切り落とされてそうなり以後義手の鉤爪になっている。
「それもね」
「なってるわね」
「片目だったりね」
「片足もあるわね」
「何でか船長とかボスになると」
 海賊のというのだ。
「そうなること多いよね」
「それで多分それはね」
「フック船長からなんだ」
「あの人が左手ないから」
「それでなんだ」
「あとサンプルは」
 スターリングも言ってきた。
「キャプテン=ドレイクかな」
「あの世界を一周した」
「スペインの船を襲い続けてね」
「それで世界一周って凄いね」
「戦っても無駄な殺生はしなかったっていうし」
「紳士だったんだよね」
「うん、そんな人でね」
 キャプテン=ドレイクはというのだ。
「この人もだよ」
「海賊のサンプルの一つだね」
「エドワード=ティーチもよね」
 蝉玉はこの人物の名前を出した。
「外見とか」
「黒髭だった?」
「そう、濃いお髭生やしていて」
 海賊はというのだ。
「それでね」
「銃とか刀持っていて」
「ブーツにコートに帽子で」
「そんなファッションで」
「水夫とかだとラフな格好だよね」
 スターリングは彼等のことも話した。
「基本は」
「そうそう、ラフなのよね」 
 蝉玉も言った。
「水夫だと」
「動きやすい恰好で」
「刀持って戦うのよ」
「船を襲ったりする時が」
「何か本当にね」
「海賊ってサンプルがあるよね」
「そうよね」
 二人で話した。
「言われてみれば」
「これがね」
「中国の海賊もそうで」
「倭寇だってね」
「そうだね、しかし海賊って一口に言っても」
 スターリングはこうも言った。 
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