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世界の礎

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第一話その二

「この世界の礎を築く為に必要な知識をだ」
「得られますか」
「そうしよう」
 こう言うのだった。
「まずはな」
「あの塔をですか」
「そうだ、まずはな」
「あの塔は」
 声は戸惑いつつ答えた。
「お一人では」
「辛いな、しかしことを為す為にな」
 この世界の礎を築くというのだ。
「それならばだ」
「行かれますか」
「そうする」
「そうですか」
「今から塔に行ってな」
「踏破されるのですね」
「そうする、幾ら神霊達に敗れようとも」
 そうしようともというのだ。
「私は踏破する、そうしてからだ」
「知識を得られて」
「世界に戻りな」
「世界の礎を築かれますか」
「そうする」
「そこまで言われるのなら」
 声も頷いた、そうしてだった。
 実際に声に塔の前まで案内させた、そのうえで地下世界にそびえ立つその党の前まで来るとそのまま中に入り。
 踏破にかかった、多くの敵を倒し何万階もある塔を一人で進み。
 その中で神霊達とも戦った、確かに一人では彼等に勝つことはレベル三百に達していても難しく何度も敗れたが。
 レベルが上がり戦い方を学んでいき先に進んでだった、そのうえで遂に踏破してだ。彼を最後に迎えた神霊である釈迦如来に問われた。
「そなたの言う通り世界の礎を築く為の知識を全てです」
「授けて下さいますね」
「はい、それではこれよりですね」
「世界に入り」
 義青はそうしてと如来に答えた。
「そうしてです」
「そのうえで、ですね」
「世界の礎を築きます」
「それをはじめますか」
「世界を統一します」
 義青は自身の世界の礎の築き方を話した。
「そうすれば世界全体にです」
「礎が出来上がる」
「例え私がこの世界から去ろうとも」
 そうなろうともというのだ。
「それでもです」
「礎は残り」
「世界は動きます、ですから」
「それで、ですね」
「世界を統一します、この世界のことは頭にあるので」
 既にというのだ。
「今よりかかります」
「そうされますか」
「ことを為すまでの寿命も授かりましたので」
 このこともあってというのだ。
「存分にです」
「働かれますか」
「そうさせて頂きます」
「わかりました、ではです」
 如来は義青の言葉を聞きそれならと応えて言った。 
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