正月に行く店
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第三章
「私達も私の実家に行ってお参りしてだし」
「どうもね、それで今からだね」
「晩ご飯食べに行くのよ」
「それで何を食べるのかな」
夫は妻に問うた。
「それで」
「今からわかるわ」
妻は笑顔で応えた、そして夫に案内した店は。
夫も知っている店だった、イタリア料理のチェーン店でファミレス形式で全国で展開している店である。
その店に入ってだ、トニーははっとなった。
「ああ、ファミレスもね」
「元旦空いているお店あるわね」
「チェーン店でね」
「それでこのお店もね」
「チェーン店でだね」
「イタリア料理のね」
こちらのというのだ。
「それで開いているから」
「晩ご飯を食べるんだ」
「ここでね」
「そういうことだね」
「ここでいいでしょ」
「いいお店だよ」
夫は妻に微笑んで答えた。
「安くて味も安定していて」
「そうでしょ」
「手頃なお店だよ、日本は食べものが美味しいことも」
このこともというのだ。
「いいことの一つでね」
「アイルランドは、よね」
「あの四国で美味しいものはね」
妻に少し苦笑いになって話した。
「イングランド、スコットランド、ウェールズにね」
「アイルランドは」
「そう、連合王国はね」
即ちイギリスはというのだ。
「世界的に食べるものは駄目ということで知られているけれど」
「その中でアイルランドはよね」
「酷くてね」
これは元々の土地が痩せていて寒冷でもあるからだ。
「それでね」
「食べものは酷いわね」
「そうだからね」
それでというのだ。
「日本に来てね」
「食べものが美味しいことが嬉しいのね」
「凄くね」
「そうよね」
「それでね」
そうであってというのだ。
「今からね」
「いただくわね」
「日本のスパゲティやピザをね」
「それで何をいただくのかしら」
「イカ墨のスパゲティにね」
まずはそれだった。
「ピザはマルガリータを」
「どちらも和風じゃないわね」
「このお店は和風よりイタリアンだね」
「ええ、メニューはね」
「だからね」
それでというのだ。
「そちらにするわ」
「そうするのね」
「そしてね」
そのうえでというのだ。
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