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金木犀の許嫁

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第四十七話 須磨の海その一

                第四十七話  須磨の海
 鯨を食べた次の非だった、夜空は佐京に一緒に登校する時に言った。
「水着買ったけれど」
「昨日だよね」
「それでね」
 こう前を期して話した。
「今度海かプールに行かない?」
「今の季節だったら」
 佐京はすぐに答えた。
「プールかな」
「そっちよね」
「うん、海だと」
 今の季節はというと。
「神戸はまだだから」
「そうよね」
「須磨の方も」
 こちらの海もというのだ。
「まだだし」
「そうよね」
「だから」
 それでというのだ。
「プール行こう」
「それじゃあね、行くのは私達二人と」
 それにというのだった。
「お姉ちゃんとね」
「白華だね」
「それで幸雄さんにも」 
 彼にもというのだ。
「お声かけてね」
「いいっていうなら」
「五人でね」
 即ち家族全員でというのだ。
「行きましょう」
「それがいいね」
「ええ、海じゃなくてもね」
「泳げるから」
「今はね」
「俺達忍者だから」
 佐京はそれでと話した。
「水泳もよくやるから」
「忍者ってお水の中でも忍んだりするから」
「水遁の術もあるし」
「潜って刀の柄をシュノーケルみたいにする」
「あの術もやるし」
 だからだというのだ。
「水泳は重要」
「そうよね」
「走って跳んで手裏剣投げて」
 そうしてというのだ。
「泳ぐ」
「忍者はそうよね」
「だから」94
 それ故にというのだ。
「水泳は子供の頃からしていて」
「得意?」
「自信はあるから」
 そうだというのだ。
「それなりに」
「そうなのね」
「夏だけじゃなくて」
 泳ぐのはというのだ。
「一年中」
「冬でもなのね」
「時々でもプールに行って」
 そうしてというのだ。
「泳いでるから」
「そうなのね」
「俺も真昼も」 
 兄妹共にというのだ。
「そうしているから」
「得意なのね」
「そう」 
 まさにというのだ。 
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