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星河の覇皇

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第八十七部第五章 外の世界の動きを無視しその二十一

「連合は違います」
「完全な娯楽ですか」
「そして趣味であり」
「健康の為ですね」
「そうしたもので」
 それでというのだ。
「我々とは違います、ですが身体能力は」
「彼等の方が上ですね」
「体格がいいだけに」
 連合の者達の方がというのだ。
「それを活かして」
「身体能力も高いですね」
「力が強いだけでなく」
 それに加えてというのだ。
「敏捷性や瞬発力もです」
「備えていますね」
「そうです、やはり彼等は侮れません」
「身体能力もあるので」
「その知能も残念ですが」
「高いと」
「愚かではあるとは思いますが」 
 アランソもエウロパの者なのでこう考えている、やはり連合への偏見が備わってるのだ。これはエウロパの誰もがだ。
「ですが知能指数はです」
「彼等の方が高い」
「公平な統計で」 
 それによって出たものだというのだ。
「第三者のマウリアの企業が行った」
「それで、ですね」
「出た結果ですが」 
 それを見ると、というのだ。
「彼等はです」
「愚かではあっても」
「知能指数自体はです」
 これはというのだ。
「連合の全ての国の平均はエウロパのどの国よりもです」
「高い」
「そしてその学問や文化、芸術も」
 こうしたものもというのだ。
「非常に発展していて」
「侮れないですか」
「そうした国ということを認識し」
「対していくことですね」
「その彼等が六百倍の国力を手にしています」
 エウロパから見てそれだけのというのだ。
「圧倒的なです」
「国力を備えている」
「ですから」
 それでというのだ。
「あの国は絶対に。何があろうと」
「侮れませんか」
「言うならばラドンです」
 ギリシア神話の首を伸ばせば天まで届く巨大な不死身のドラゴンの名前を出した。
「それも三百以上の首を持つ」
「三百以上のですか」
「はい」
 まさにというのだ。
「そうしたラドンと思うことです」
「それは強大ですね」
 貴族もそう聞いてこう言った。
「三百以上の頭ですか」
「本来ラドンの頭は百ですが」
 ギリシア神話ではそうなっている、その百の頭のうちどれかが常に起きていてそれで黄金の林檎の木を守っているのだ。 
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