星河の覇皇
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第八十七部第五章 外の世界の動きを無視しその二十
「反面教師ですね」
「我々にとっては」
「事実そう教わっています」
「ですから国を守れませんでした」
「自分達のことばかりで」
「権力闘争ばかり続け」
これを党争という、李氏朝鮮はこれに終始した国だと言われている。
「近代化も何も出来ず」
「そしてでしたね」
「日本に併合されました」
「そして今も言っています」
その日本に併合されてからのことをだ、韓国は今も日帝三十六年と言って日本を攻撃する材料にしているのだ。
「そのうえで」
「そのうえで、ですね」
「はい」
まさにというのだ。
「今も言う始末です」
「恥ずかしいことです」
「全く以てですね」
「まことに」
二人で話した、そして。
アランソは銀のフォークでケーキを食べつつ言った。
「私も彼等の様にはしません」
「軍人でなくてもですね」
「エウロパ貴族なので」
だからだというのだ。
「誇りを持ち」
「何かあればですね」
「武器を手に取り」
尚アランソはどちらも不得意である、特に銃は片手の指で数える位しか持ったことがなく扱いもかなり酷い。
「そしてです」
「民を護りますね」
「そうします」
こう言うのだった。
「そしてその時に備え」
「スポーツもされますね」
「スポーツは娯楽であり趣味であり」
「健康やストレス解消の為であり」
「また身体を鍛える」
「その為のものですね」
「今のお話の通り。そもそも」
そのスポーツの話をさらにした。
「スポーツのはじまりは」
「スパルタですね」
「あの国です」
この時代では伝説とさえなっている戦闘国家だ、ひたすら強い軍隊を育て用いていたことで知られている。
「戦いに勝つ為に」
「身体を鍛えていましたね」
「将兵達が」
スパルタ軍の彼等がというのだ。
「そうしていたもので」
「それがスポーツの条件ですね」
「そうです」
まさにというのだ。
「ですから」
「我々はですね」
「貴族は何かあればまず戦場に出ます」
それが貴族の義務とされているからだ。
「ですから」
「常にそのことを念頭に置き」
「身体を鍛えていきます」
「副首相もまた」
「そうです、ですが」
「それでもですか」
「私が思うに」
ここでアランソはこうも話した。
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